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公開番号
2025056647
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-08
出願番号
2023166247
出願日
2023-09-27
発明の名称
ぬかるみ解消材及びその製造方法並びにぬかるみ解消方法
出願人
株式会社ハイクレー
代理人
個人
主分類
E01C
13/00 20060101AFI20250401BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】グラウンドなどの屋外スポーツ施設の土系舗装において、吸水率が高く、水に対する拘束力に優れ、かつ作業が簡単なぬかるみ解消材及びその製造方法並びにぬかるみ解消方法を提供する。
【解決手段】 本発明は、粒子径が5mm以下である粒子の含有率が90重量%以上であり、かつ有効間隙率が15重量%以上である多孔質体を、90重量%以上含有することを特徴とするぬかるみ解消材である。また、本発明は、このぬかるみ解消材を、ぬかるみが発生した土系舗装の舗装面又は水たまり地面に散布して敷設することを特徴とするぬかるみ解消方法である。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
粒子径が5mm以下である粒子の含有率が90重量%以上であり、かつ有効間隙率が15重量%以上である多孔質体を、90重量%以上含有することを特徴とするぬかるみ解消材。
続きを表示(約 550 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のぬかるみ解消材において、
酸性系pH調整剤を0.5重量%~1.5重量%含むことを特徴とするぬかるみ解消材。
【請求項3】
請求項2に記載のぬかるみ解消材において、
前記酸性系pH調整剤は、硫酸鉄(II)、硫酸アルミニウム、無水硫酸アルミニウムカリウム及びポリ塩化アルミニウムからなる群より選択されることを特徴とするぬかるみ解消材。
【請求項4】
請求項1に記載のぬかるみ解消材において、
前記多孔質体は、廃棄物溶融スラグ、高炉スラグ及びクリンカアッシュからなる群より選択されることを特徴とするぬかるみ解消材。
【請求項5】
請求項1に記載のぬかるみ解消材の製造方法において、
前記多孔質体の原料から粒子径が5mm以下の粒子が90重量%含まれるように選別する工程と、
前記選別後の前記多孔質体の有効空隙率が15重量%以上となるように選別する工程と、を備えることを特徴とするぬかるみ解消材の製造方法。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか1項に記載のぬかるみ解消材を、ぬかるみが発生した土系舗装の舗装面又は水たまり地面に散布して敷設することを特徴とするぬかるみ解消方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋外スポーツ施設などの土系舗装面において、ぬかるみにより発生した使用障害を迅速に解消するぬかるみ解消材及びその製造方法並びにぬかるみ解消方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【0002】
グラウンドなどの土系舗装面のスポーツ施設において、降雨により水たまりが生じたり、降雨後に著しいぬかるみが生じたりした場合、グラウンドを使用することが困難(使用障害という)となる。このような使用障害は、水を除去して早期に回復することが求められる。従来、土系舗装のぬかるみを補修する場合、川砂や山砂が使用されるケースが多い。しかしながら、これらの砂は、単純にぬかるみに充填するだけのものであり、吸水力が乏しいため、充填後も水分がグラウンドに残り、使用障害の解消には十分な効果を発揮しない。
【0003】
このようなグラウンドの使用障害を解消することに関する文献がいくつか知られている。例えば特許文献1には、多孔質焼成粒土を砕いて小粒にするとともに、これと砂を混合したグランド補修用吸水土壌が開示されている(請求項1)。あるいは、この文献には、けい酸が90%程度を占める焼成粒土粒を粉砕して平板状にするとともに、この焼成粒土粒で構成される多孔質材料を砂に混合したグランド補修用吸水土壌も開示されている(請求項3)。これらのグランド補修用吸水土壌では、多孔質焼成粒土又は多孔質材料と砂とを3:7の割合で混合したことも記載されている(請求項2,4)。
【0004】
本文献には、多孔質材料として、火山地帯に良く見られる天然の焼成粒土や人工的に焼成して得られるものが挙げられているが(段落0010)、多孔質材料の粒径などの物性については開示されていない。さらに、本文献には、多孔質材料と砂とを1:1の割合で混合したものでよいが、この割合では、均等な状態で混合するのが困難であり、多孔質材料と砂とを3:7の割合で混合させたものであれば、容易に混合でき、かつ、十分な吸水を可能にする吸水土壌が得られることも記載されている(段落0011)。
【0005】
特許文献2には、粒子径が10mm以下の多孔質体とセメント系固化剤とを含有する舗装用組成物が開示されている(要約)。さらに、本文献には、セメント系固化材が高炉スラグを含む高炉セメントであること(請求項3)、舗装用組成物を地面に敷き均して散水すること(請求項4)なども記載されている。
【0006】
特許文献3には、脱水スラッジに対して破砕・分級を経て得られる製鋼スラグと水硬性結合剤とを含む地面被覆用材料が開示されている(要約、請求項1)。さらに、本文献には、水硬性結合剤として高炉スラグ等から選択されること(請求項2)、脱水スラッジが河川浚渫土から砂又は/及び砂利を製造するプロセスで発生するものであること(請求項3)なども記載されている。この文献には、地面被覆用材料は、脱水スラッジ由来の適度な水分と粒度分布をもつため、地面に敷均・転圧するだけで施工可能であり、散水を行う必要が無いこと(段落0013)が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許2840545号公報
特開2022-178856号公報
特開2023-028966号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1の技術では、全体の体積に対し砂を7割混合してグラウンド補修用吸水土壌として使用しているため、吸水力が乏しく、ぬかるみに対して十分な補修効果が得られなかった。また、本文献の多孔質材料は、けい酸(すなわちシリカ)が90重量%と多量に含まれる。シリカは、水と反応して水和物となり、これが多孔質材料どうしを固結するが、本文献の多孔質材料はほとんどがシリカであり、その他の成分に乏しいため、シリカ水和物のみでは多孔質体どうしの固結力が弱く、この点からも十分な補修効果が得られにくかった。また、けい酸90%含有のものは珪藻土焼成物であり、これは焼成温度は1000℃前後で焼成されたものである。このため、本文献の多孔質材料の硬度は低く、踏圧により潰れやすい。このため、使用しているうちに多孔質材料の孔隙が減少し、保水力が低下する。
さらに、本文献では、多孔質材料の粒径は選別しておらず、単に砕くのみであるため、粒径は粗細不均一でばらつき大きい。このため、多孔質材料の吸水効果は不安定であり、吸水効果の予測は不能である。さらに、粒径を選別しないと吸水のコントロールができず、期待する補修効果が得られない。
さらに、多孔質体を選別していないため、非有効孔隙(外につながらず閉鎖された孔隙のもの、吸水に役たったない)が多数存在すると、吸水されにくいため、補修効果が得られにくい。
さらにまた、本文献では全体の体積の3割しか多孔質材料を混合していないため、この点からも補修効果が得られにくい。
【0009】
一方、特許文献2や特許文献3に開示された技術では、アスファルトのような硬い舗装面を形成することが目的であり、ぬかるみの補修に使用されるものではない。さらに、特許文献2ではセメント系固化材による固化のために散水が必要となるのに対して、特許文献3では脱水スラッジ由来の水分があるため散水は必要でないことが記載されている。いずれの文献の技術も、ぬかるみの水分で固化させるものではなく、この点からも、これらの技術をぬかるみに対して適用することは想定されていない。
【0010】
本発明は、上記の諸点に鑑み、吸水率が高く、水に対する拘束力に優れ、かつ作業が簡単なぬかるみ解消材及びその製造方法並びにぬかるみ解消方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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