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公開番号2025064201
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023173776
出願日2023-10-05
発明の名称鉄道レールパッド剥離装置
出願人第一建設工業株式会社
代理人個人
主分類E01B 9/68 20060101AFI20250410BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】鉄道レール1裏面のパッド3を、移動する爪部4により自動的に順次剥離離脱できるとともに、移動接触すると破損のおそれがある溶接突出部8がこの裏面にあってもこれを自動回避できる優れた鉄道レールパット剥離装置を提供すること。
【解決手段】パッド3の長さより短い溶接突出部8にパッド検知用当接部6が乗り上がり越え下がる際には、爪部4は鉄道レール1の裏面に一旦接近移動するが離反移動して爪部4が移動接触することを自動回避し、且つパッド3にパッド検知用当接部6が乗り上がり越え下がる際には、爪部4は当接移動してパッド3を端部から剥離し爪部4が離反移動することでパッド3を剥離離脱するように構成した鉄道レールパッド剥離装置。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
持ち上げられた鉄道レールに沿って移動する移動部に、この鉄道レールの裏面に付着残存している緩衝用のパッドをこの裏面に沿って移動することで剥がす爪部からなるパッド剥離部が設けられている鉄道レールパット剥離装置であって、
前記パッド剥離部には、前記爪部より移動前方側位置に、前記移動部の移動にともなって前記鉄道レールの裏面に沿って移動し前記パッドに前記爪部よりも先に到達し乗り上がり越え下がるパッド検知用当接部が備えられているとともに、
このパッド検知用当接部が前記パッドに乗り上がることに連動して、前記爪部が離反退避位置から前記鉄道レールの裏面に当接または近接する位置に接近移動し、前記パッド検知用当接部が前記パッドを越え下がることで前記爪部が前記鉄道レールの裏面から離反移動するパッド検知連動接離機構が備えられていて、
このパッド検知連動接離機構により前記爪部が接近移動して前記鉄道レールの裏面に当接または近接した状態で前記鉄道レールの裏面に沿って移動することで、またはこの爪部がさらに離反移動することで、前記パッドが剥離離脱するように構成されていて、
前記パッド剥離部および前記パッド検知連動接離機構は、前記移動部の移動方向の前記パッドの長さより短い前記鉄道レール裏面の溶接突出部に前記パッド検知用当接部が乗り上がり越え下がる際には、前記パッド剥離部の前記爪部は前記鉄道レールの裏面に一旦接近移動するが離反移動して、前記溶接突出部に前記爪部が移動接触することを自動回避するように、且つ前記パッドに前記パッド検知用当接部が乗り上がり越え下がる際には、前記パッド検知用当接部が前記パッドに乗り上がることで前記爪部は前記鉄道レールの裏面に接近移動して当接または近接した状態となりこの状態で爪部が移動することで前記パッドを端部から剥離し、前記パッドを越え下がると前記爪部は離反移動しこの離反移動により未だ剥離離脱せず残存していても前記パッドをさらに剥がして剥離離脱するように、前記パッド検知用当接部と前記爪部との距離が設定されている構成とされていることを特徴とする鉄道レールパッド剥離装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記パッド検知用当接部は、前記鉄道レールの裏面に付勢当接または付勢近接した状態で、前記移動部の移動により前記鉄道レールの裏面に沿って移動して前記パッドに付勢当接した状態で乗り上がり越え下がる構成とされていて、
前記パッド剥離部は、回動腕部の先端部に前記爪部が設けられている構成とされていて、
前記パッド剥離部および前記パッド検知連動接離機構は、前記移動部の移動により移動して前記パッド検知用当接部が前記パッドに乗り上がりこのパッドの厚み分可動しこのパッドを検知することに連動して、前記回動腕部が回動して前記爪部を離反退避位置から前記鉄道レールの裏面に接近移動しこの裏面に当接または近接し、前記移動部の移動にともなって前記爪部が前記鉄道レールの裏面に接近移動しこの裏面に当接または近接した状態で移動することにより前記パッドの剥離を開始し、且つ前記パッド検知用当接部が前記パッドを乗り越えてこのパッドの厚み分可動することで前記回動腕部が逆回動して前記爪部が離反移動しこの離反移動により前記パッドが未だ剥離離脱せずに残存していても剥離離脱するように、前記パッド検知用当接部と前記爪部との距離が設定されている構成であることを特徴とする請求項1記載の鉄道レールパッド剥離装置。
【請求項3】
前記移動部は、線路から離脱し持ち上げられた前記鉄道レールを側方へ退避撤去するとともに新規鉄道レールを側方から引き込み敷設する鉄道レール交換機の持ち上げられた前記鉄道レールに沿って移動自在に設けられる構成とされているとともに、
自走または前記鉄道レール交換機に連結もしくは前記鉄道レール交換機に押動されて前記鉄道レールに沿って移動するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の鉄道レールパッド剥離装置。
【請求項4】
前記パッド剥離部および前記パッド検知連動接離機構は、回動支点部を支点にして回動する一方側に前記パッド検知用当接部が設けられているとともに、他方側の回動腕部の先端部に前記爪部が設けられていて、前記パッド検知用当接部が前記パッドに乗り上がりさらに越え下がると、前記回動支点部を支点に前記回動腕部が回動して前記爪部が前記鉄道レールの裏面に接近移動しさらに離反移動するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の鉄道レールパッド剥離装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、撤去する鉄道レールの裏面に付着残存している多数の緩衝用のパッド(たとえば合成樹脂製の薄板状シート)を、剥離用の爪部を当接または近接状態でこの裏面に沿って移動することで順次剥がす鉄道レールパット剥離装置に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
たとえば鉄道レールを新旧入れ替える場合には、線路から離脱し持ち上げられた前記鉄道レールを側方へ退避撤去しながら、新規鉄道レールを側方から引き込み敷設する鉄道レール交換機により行うが、この持ち上げられた鉄道レールの裏面には多数の緩衝用のパッドが付着残存していることが多く、これは鉄道レールパット剥離装置によって順次剥がし回収破棄している。
【0003】
従来この鉄道レールパット剥離装置は、たとえば持ち上げられている鉄道レールに沿って移動させる本体部(移動部)に、この鉄道レールの裏面に付着残存している緩衝用のパッドをこの裏面に沿って移動することで剥がす爪部からなるパッド剥離部を設けた構成で、たとえばこの爪部は鉄道レールの裏面から付勢離反した状態に保持されていて、この付勢に抗して手動または自動で裏面に接近移動させて裏面に当接させることで、または裏面に付勢当接されている爪部を、移動部を鉄道レールに沿って移動させることで、この爪部により前記パッドを剥離離脱する構成としている。
【0004】
すなわち、この装置は、パッドを剥離するために鉄道レールの裏面に沿って移動させる爪部を裏面に対して接近離反移動自在に設けた構成で、この爪部を裏面に接近移動当接して裏面に沿って移動させることで、裏面に残存する多数のパッドを順次剥離離脱するように構成している。
【0005】
しかしながら、たとえば鉄道レールの裏面には継目部ごとに、前記パッドの長さよりは短い溶接部(溶接突出部)が存在していて、この溶接突出部の端部に爪部が当たると(移動接触してしまうと)爪部が破損するおそれがある。
【0006】
そのため、たとえばこの鉄道レールパット剥離装置を前記レール交換機に設けて鉄道レールに沿って移動させる場合、作業者はこのレール交換機に付き添って移動しながら、パッドを剥離するために爪部を鉄道レールの裏面に接近移動させる操作に加えて、鉄道レールの継目部ごとに溶接突出部があることをふまえてこれに接触して爪部が破損しないように、この爪部をその都度離反移動させ接触回避させる操作をしなければならず、非常に厄介な作業であった。
【0007】
一方このような操作をその都度しなくてもいいようにセンサーなどを用いて接近離反移動を自動制御するように構成することも考えられるが、パッドと溶接突出部の厚みなどが近似していることもあり、これらをセンサーで区別して検知することは容易でなく、簡易なセンサーや制御装置でこの自動制御を実現することは困難であり、量産性に劣る。
【0008】
そのため、作業者は目視による手動操作でこのような回避操作を行わなければならないため、誤って爪部を破損させるおそれがあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、このような問題点を解決したもので、簡易な構成で、鉄道レール裏面のパッドを、鉄道レールに沿って移動する移動部とともに移動する爪部により、自動的に順次剥離離脱できるとともに、移動接触すると破損のおそれがある溶接突出部がこの裏面の継目部にあってもこれを自動回避できる極めて実用性に優れた鉄道レールパット剥離装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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