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公開番号2025059183
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023169027
出願日2023-09-29
発明の名称鉄道用枕木及びその製造方法
出願人積水化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類E01B 3/20 20060101AFI20250403BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】タイプレートが載置される領域に凹みが生じにくい鉄道用枕木を提供する。
【解決手段】枕木の上面にタイプレートを介してレールを設置するための鉄道用枕木であって、枕木本体と、前記枕木本体のタイプレート載置領域に位置し、前記枕木本体の厚さ方向に延びる非金属の棒状部材と、前記枕木本体の下面に位置する板状部材とを備え、前記棒状部材の下端が前記板状部材に当接している、鉄道用枕木。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
枕木の上面にタイプレートを介してレールを設置するための鉄道用枕木であって、
枕木本体と、
前記枕木本体のタイプレート載置領域に位置し、前記枕木本体の厚さ方向に延びる非金属の棒状部材と、
前記枕木本体の下面に位置する板状部材とを備え、
前記棒状部材の下端が前記板状部材に当接している、鉄道用枕木。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記枕木本体の厚さ方向における前記棒状部材の圧縮弾性率が2000MPa以上であり、
前記枕木本体の厚さ方向における前記板状部材の圧縮弾性率が2000MPa以上である、請求項1に記載の鉄道用枕木。
【請求項3】
前記枕木本体の長さ方向における前記棒状部材の幅Lと、前記枕木本体の幅方向における前記棒状部材の幅Wの比を表すL/Wが1以上8以下である、請求項1に記載の鉄道用枕木。
【請求項4】
前記棒状部材が、強化繊維の粉砕物と樹脂を含む繊維強化樹脂からなる、請求項1に記載の鉄道用枕木。
【請求項5】
前記板状部材が、強化繊維の粉砕物と樹脂を含む繊維強化樹脂からなる、請求項1に記載の鉄道用枕木。
【請求項6】
前記枕木本体の前記タイプレート載置領域に、前記枕木本体の厚さ方向に貫通する支持孔が存在し、
前記支持孔内に前記棒状部材が接着剤で固定されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の鉄道用枕木。
【請求項7】
請求項1~5のいずれか一項に記載の鉄道用枕木を製造する方法であって、
前記枕木本体に前記棒状部材を埋設する工程と、
前記枕木本体の下面に前記板状部材を固定する工程を有する、鉄道用枕木の製造方法。
【請求項8】
請求項6に記載の鉄道用枕木を製造する方法であって、
前記枕木本体に前記支持孔を形成する工程と、
前記支持孔内に前記棒状部材を接着剤で固定する工程と、
前記枕木本体の下面に前記板状部材を固定する工程とを有する、鉄道用枕木の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は鉄道用枕木及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
通常、レールと枕木との間には鉄製のタイプレートが存在する。枕木はタイプレートを介して、列車の荷重と振動を繰り返し受けるため、タイプレートが接している枕木の上面に凹みが生じる場合がある。
枕木の上面に微細な凹みが発生すると、レールとタイプレートと枕木との位置関係にギャップが生じる。その結果、列車が通過する度に衝撃荷重を受け、枕木上面の凹みがさらに増大する。
【0003】
特許文献1は、図5に示すように、既設の枕木111の上面に生じた凹部112aを補修する方法に関する。凹部112aの底面の複数個所に有底の孔113aを設け、その孔113aに棒状の支持部材113を挿入して固定し、凹部112aに充填硬化層109を配置する方法が提案されている。図5の例では、充填硬化層109の上に耐摩耗板105とタイプレート101を積層し、これらを貫通する犬釘107を、枕木本体112に打ち込むことで、レールベース部102aとタイプレート101と耐摩耗板105を、枕木111に固定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-130975号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の方法で補修した枕木は、必ずしも強度が十分ではなく、タイプレートが接している枕木の上面に再び凹みが生じることがある。
本発明は、タイプレートが載置される領域に凹みが生じにくい鉄道用枕木及びその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者等は、衝撃荷重を繰り返し受けることで、棒状の支持部材が固定されている有底孔の底部が座屈して支持部材が下方にずれると、枕木上面に凹みが生じることを知見した。そして、枕木を設置する前に、予めタイプレートの下となる領域に棒状の支持部材を埋設するともに、該棒状の支持部材の下端を板状の部材に当接させることで、枕木上面の凹みを抑制できることを見出して本発明に至った。
【0007】
本発明は以下の態様を有する。
[1]枕木の上面にタイプレートを介してレールを設置するための鉄道用枕木であって、枕木本体と、前記枕木本体のタイプレート載置領域に位置し、前記枕木本体の厚さ方向に延びる非金属の棒状部材と、前記枕木本体の下面に位置する板状部材とを備え、前記棒状部材の下端が前記板状部材に当接している、鉄道用枕木。
[2]前記枕木本体の厚さ方向における前記棒状部材の圧縮弾性率が2000MPa以上であり、前記枕木本体の厚さ方向における前記板状部材の圧縮弾性率が2000MPa以上である、[1]に記載の鉄道用枕木。
[3]前記枕木本体の長さ方向における前記棒状部材の幅Lと、前記枕木本体の幅方向における前記棒状部材の幅Wの比を表すL/Wが1以上8以下である、[1]又は[2]に記載の鉄道用枕木。
[4]前記棒状部材が、強化繊維の粉砕物と樹脂を含む繊維強化樹脂からなる、[1]~[3]のいずれか一項に記載の鉄道用枕木。
[5]前記板状部材が、強化繊維の粉砕物と樹脂を含む繊維強化樹脂からなる、[1]~[4]のいずれか一項に記載の鉄道用枕木。
[6]前記枕木本体の前記タイプレート載置領域に、前記枕木本体の厚さ方向に貫通する支持孔が存在し、前記支持孔内に前記棒状部材が接着剤で固定されている、[1]~[5]のいずれか一項に記載の鉄道用枕木。
[7][1]~[5]のいずれか一項に記載の鉄道用枕木を製造する方法であって、前記枕木本体に前記棒状部材を埋設する工程と、前記枕木本体の下面に前記板状部材を固定する工程を有する、鉄道用枕木の製造方法。
[8]前記[6]に記載の鉄道用枕木を製造する方法であって、前記枕木本体に前記支持孔を形成する工程と、前記支持孔内に前記棒状部材を接着剤で固定する工程と、前記枕木本体の下面に前記板状部材を固定する工程とを有する、鉄道用枕木の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、タイプレートが載置される領域に凹みが生じにくい鉄道用枕木が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る鉄道用枕木を示すもので、(a)は平面図、(b)は(a)中のA-A線に沿う断面図である。
本発明の他の実施形態に係る鉄道用枕木を示すもので、(a)は平面図、(b)は(a)中のA-A線に沿う断面図である。
本発明の他の実施形態に係る鉄道用枕木を示すもので、(a)は平面図、(b)は(a)中のA-A線に沿う断面図である。
本発明の他の実施形態に係る鉄道用枕木を示すもので、(a)は平面図、(b)は(a)中のA-A線に沿う断面図である。
従来例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態に係る鉄道用枕木及びその製造方法を説明する。
なお、以下の図においては、その構成をわかりやすく説明するために、各構成要素の寸法比率等を適宜調整している。
(【0011】以降は省略されています)

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