TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025059993
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023170452
出願日2023-09-29
発明の名称ハーフプレキャスト部材の設置方法
出願人鹿島建設株式会社,ジオスター株式会社
代理人個人
主分類E03F 3/04 20060101AFI20250403BHJP(上水;下水)
要約【課題】吊下げ材の特定の取付箇所に荷重が集中するのを防止できるハーフプレキャスト部材の設置方法等を提供する
【解決手段】下端部をハーフプレキャスト部材1に固定した吊下げ材5-1~5-8の上端部を支保工材4に取り付ける工程を実施し、支保工材4から複数の吊下げ材5-1~5-8によりハーフプレキャスト部材1を吊り下げて支持する。また吊下げ材5-1~5-8の上端部の支保工材4への取付箇所のがたつきを防止するための処置として、吊下げ材5-1~5-8のそれぞれに加える張力を、先に張力を加えた吊下げ材の当該張力が、別の吊下げ材に張力を加えた際にハーフプレキャスト部材1が持ち上がることで0とならないように設定する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
支保工材から複数の吊下げ材によりハーフプレキャスト部材を吊り下げて支持するハーフプレキャスト部材の設置方法であって、
下端部を前記ハーフプレキャスト部材に固定した第1の吊下げ材の上端部を前記支保工材に取り付ける工程(a)を有し、
前記工程(a)において、第1の吊下げ材の上端部の前記支保工材への取付箇所のがたつきを防止するため所定の処置を施すことを特徴とするハーフプレキャスト部材の設置方法。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記所定の処置は、
前記工程(a)において、複数の第1の吊下げ材に張力を加え、第1の吊下げ材のそれぞれの上端部を前記支保工材に取り付ける際に、
先に張力を加えた第1の吊下げ材の当該張力が、別の第1の吊下げ材に張力を加えた際に前記ハーフプレキャスト部材が持ち上がることで0とならないように、第1の吊下げ材のそれぞれに加える張力を設定することである
ことを特徴とする請求項1記載のハーフプレキャスト部材の設置方法。
【請求項3】
前記工程(a)において、前記支保工材の上側で、第1の吊下げ材の上端部に前記支保工材側へとナットを締め付けることで、第1の吊下げ材の上端部が前記支保工材に取り付けられることを特徴とする請求項2記載のハーフプレキャスト部材の設置方法。
【請求項4】
前記所定の処置は、
前記工程(a)において、前記支保工材の上側で、第1の吊下げ材の上端部に前記支保工材側へとナットを締め付けることで、第1の吊下げ材の上端部を前記支保工材に取り付ける際に、
前記ナットと前記支保工材の間に緩衝材を配置することである
ことを特徴とする請求項1記載のハーフプレキャスト部材の設置方法。
【請求項5】
複数の第1の吊下げ材の間で、共通の前記緩衝材が設けられることを特徴とする請求項4記載のハーフプレキャスト部材の設置方法。
【請求項6】
前記工程(a)の前に、
下端部を前記ハーフプレキャスト部材に固定した第2の吊下げ材に張力を加え、第2の吊下げ材の上端部を前記支保工材に取り付けることで、前記ハーフプレキャスト部材を上げ越す工程(b)を実施することを特徴とする請求項1記載のハーフプレキャスト部材の設置方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ハーフプレキャスト部材の設置方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ボックスカルバートや水処理施設等でRC(鉄筋コンクリート)造の頂版を施工する際は、施工時の荷重に対する型枠の変形を抑制するため、頂版下面に支保工が密に配置される。
【0003】
これらの支保工を省略することが施工の合理化を行ううえで有効であり、そのため、頂版の型枠を代替するコンクリート製のプレキャスト版に鋼材を埋設したハーフプレキャスト部材を架設した後、ハーフプレキャスト部材を吊下げ支保工から複数の吊下げ材で吊り下げて支持することがある(例えば特許文献1等)。係る方法によれば、頂版下面の型枠や支保工を省略することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6252835号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の方法では、ハーフプレキャスト部材に作用する施工時の荷重が、各吊下げ材を介して吊下げ支保工の支保工材に均一に伝達されることで所定の曲げ剛性が確保される。そのため、これらの吊下げ材の支保工材への取付箇所のうち、特定の取付箇所に荷重が集中しないように、ハーフプレキャスト部材の支持を如何に行うかが課題となる。また吊下げ材は複数存在するため、その方法は簡易であることが望ましい。
【0006】
さらに、頂版の規模によっては、ハーフプレキャスト部材を架設した時点で生じるハーフプレキャスト部材の撓みが大きくなり、コンクリートを打込む前に撓みを調整する上げ越しを行う必要が生じる。この場合、上げ越し量を確保しつつ、前記の吊下げ材の支保工材への取り付けを行う必要があることから、施工の難易度や煩雑性が増す。
【0007】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、吊下げ材の特定の取付箇所に荷重が集中するのを防止できるハーフプレキャスト部材の設置方法等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した課題を解決するための第1の発明は、支保工材から複数の吊下げ材によりハーフプレキャスト部材を吊り下げて支持するハーフプレキャスト部材の設置方法であって、下端部を前記ハーフプレキャスト部材に固定した第1の吊下げ材の上端部を前記支保工材に取り付ける工程(a)を有し、前記工程(a)において、第1の吊下げ材の上端部の前記支保工材への取付箇所のがたつきを防止するため所定の処置を施すことを特徴とするハーフプレキャスト部材の設置方法である。
【0009】
本発明では、支保工材から複数の吊下げ材でハーフプレキャスト部材を吊り下げる際に、第1の吊下げ材の支保工材への取付箇所について、がたつきが生じるのを防止するための処置を施す。これにより、複数の吊下げ材の支保工材への取付箇所のうち、特定の取付箇所に荷重が集中するのを避けることができる。結果、ハーフプレキャスト部材に作用する施工時の荷重を、各吊下げ材を介して支保工材に均一に伝達することができる。
【0010】
前記所定の処置は、例えば、前記工程(a)において、複数の第1の吊下げ材に張力を加え、第1の吊下げ材のそれぞれの上端部を前記支保工材に取り付ける際に、先に張力を加えた第1の吊下げ材の当該張力が、別の第1の吊下げ材に張力を加えた際に前記ハーフプレキャスト部材が持ち上がることで0とならないように、第1の吊下げ材のそれぞれに加える張力を設定することである。
このように張力管理を行うことで、第1の吊下げ材の支保工材への取付箇所について、がたつきが生じるのを簡易且つ確実に防止することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

鹿島建設株式会社
補強構造
1か月前
鹿島建設株式会社
鉄筋かご
22日前
鹿島建設株式会社
雨除け設備
1か月前
鹿島建設株式会社
外断熱構造
1か月前
鹿島建設株式会社
杭施工方法
3日前
鹿島建設株式会社
埋戻し方法
1か月前
鹿島建設株式会社
構造物設計方法
1か月前
鹿島建設株式会社
塗膜厚計測方法
3日前
鹿島建設株式会社
比抵抗測定装置
1か月前
鹿島建設株式会社
吸音材の取付構造
1か月前
鹿島建設株式会社
掘進管理システム
9日前
鹿島建設株式会社
土砂の性状測定装置
1か月前
鹿島建設株式会社
設備架台の施工方法
3日前
鹿島建設株式会社
遮水工、温度監視方法
1か月前
鹿島建設株式会社
橋梁上部構造の支持装置
5日前
鹿島建設株式会社
運搬機構および運搬方法
1か月前
鹿島建設株式会社
ドーム状構造体の建設方法
1か月前
鹿島建設株式会社
調整治具及び位置調整方法
1か月前
鹿島建設株式会社
複合梁および複合梁の施工方法
15日前
鹿島建設株式会社
変状計測装置及び変状計測方法
1か月前
鹿島建設株式会社
シールドマシンおよび掘進方法
11日前
鹿島建設株式会社
敷設治具及びシート材の敷設方法
5日前
鹿島建設株式会社
ハーフプレキャスト部材の設置方法
1か月前
鹿島建設株式会社
フレッシュコンクリートの製造方法
1か月前
東急建設株式会社
炭酸化養生方法
1か月前
鹿島建設株式会社
損傷評価方法及び残存性能評価方法
1か月前
鹿島建設株式会社
削孔装置及び削孔装置を用いた削孔方法
12日前
鹿島建設株式会社
バイブレーターユニット及び締固め方法
1か月前
鹿島建設株式会社
鉄筋配置装置、鉄筋配置方法、及び鉄筋支持架台
1か月前
鹿島建設株式会社
遮光体設計支援方法及び遮光体設計支援プログラム
1か月前
鹿島建設株式会社
微動計測に基づく地震応答評価方法及び地震応答評価システム
1か月前
鹿島建設株式会社
床版架け替え方法
1か月前
鹿島建設株式会社
締固め特性測定方法
1か月前
コベルコ建機株式会社
作業領域監視システムおよび作業領域監視方法
1か月前
鹿島建設株式会社
削孔ユニット及び削孔ユニットにおいて棒状部材を削孔装置に供給する方法
12日前
鹿島建設株式会社
モルタル注入装置、モルタル注入装置を備えるロックボルト打設車両、モルタル注入方法
1か月前
続きを見る