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公開番号
2025059461
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023169550
出願日
2023-09-29
発明の名称
炭酸化養生方法
出願人
東急建設株式会社
,
鹿島建設株式会社
代理人
弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
主分類
E21D
11/10 20060101AFI20250403BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約
【課題】覆工コンクリートの内周面を、素早く均一に、目標の養生環境とすることができる炭酸化養生方法を提供する。
【解決手段】トンネルの覆工として打設された覆工コンクリートの炭酸化養生方法である。
そして、覆工コンクリートFの内周面から所定の距離だけ離隔した位置に二酸化炭素を含む養生ガスを遮蔽する面状材1により養生面をアーチ状に形成する工程と、養生面と内周面との間の養生空間10に、アーチ状に形成された養生面の一方の供給側基部31から相対湿度及び温度を調整した養生ガスを供給するとともに、他方の排出側基部32から排出を行う工程と、養生ガスの供給及び排出を所定の時間、継続する工程とを備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
トンネルの覆工として打設された覆工コンクリートの炭酸化養生方法であって、
前記覆工コンクリートの内周面から所定の距離だけ離隔した位置に二酸化炭素を含む養生ガスを遮蔽する養生面をアーチ状に形成する工程と、
前記養生面と前記内周面との間の養生空間に、アーチ状に形成された前記養生面の一方の基部から相対湿度及び温度を調整した前記養生ガスを供給するとともに、他方の基部から排出を行う工程と、
前記養生ガスの供給及び排出を所定の時間、継続する工程とを備えたことを特徴とする炭酸化養生方法。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
供給される前記養生ガスの相対湿度は、80%以下に調整されていることを特徴とする請求項1に記載の炭酸化養生方法。
【請求項3】
供給される前記養生ガスの二酸化炭素の濃度については5%以上80%以下の値に調整し、前記養生ガスの温度については5℃以上50℃以下の値に調整するとともに、供給を行う前記基部側及び排出を行う前記基部側で前記養生ガスの二酸化炭素の温度、濃度及び前記養生ガスの流量を測定することで、前記覆工コンクリートへの前記二酸化炭素の固定量を算出することを特徴とする請求項2に記載の炭酸化養生方法。
【請求項4】
前記所定の距離を保持するために、前記養生空間に複数のスペーサを配置したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の炭酸化養生方法。
【請求項5】
前記スペーサの高さが200mm以下であることを特徴とする請求項4に記載の炭酸化養生方法。
【請求項6】
前記養生面の縁部に弾性体が配置されることによって前記養生空間が閉塞されることを特徴とする請求項4に記載の炭酸化養生方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、トンネルの覆工として打設された覆工コンクリートの炭酸化養生方法に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特殊混和材γ-2CaO・SiO2(ビーライトの一種)を普通ポルトランドセメントの一部に置換したコンクリートを炭酸化養生することで、緻密で化学的安定性に優れた炭酸化コンクリートを製造する技術が開発され、プレキャスト部材や工場製品への適用が実用化されている(特許文献1参照)。一方、炭酸化コンクリートを現場打ちコンクリートに適用するためには、種々ある構造物の特徴に応じた養生方法が必要になる。
【0003】
また、特許文献2には、山岳トンネルの覆工コンクリートの養生中に、二酸化炭素を含むガスを供給することで、普通コンクリート内に二酸化炭素を炭酸カルシウムとして固定化できることが記載されている。
【0004】
一般的に覆工コンクリートは、セントル型枠を用いて普通コンクリートを打設し、打設翌日に脱型した後、所要の湿潤養生が実施される。特許文献2では、トンネルの延伸方向に移動可能な養生台車を使用し、養生台車を覆工コンクリートの内周面側に配置して密閉空間を形成し、その密閉空間に二酸化炭素を供給して養生中に二酸化炭素の固定化を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5504000号公報
特開2022-18281号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献2に開示された方法では、二酸化炭素を含むガスを覆工コンクリートの天端(頂点)から供給し、トンネル底面付近の両側の基部から排出する構成になっている。特許文献2は、炭酸化養生を目的とするものではなく、覆工コンクリートに二酸化炭素を固定化できればよいだけなので、養生空間における二酸化炭素の濃度分布には着目がされていない。
【0007】
ところが後述するように、特許文献2のような二酸化炭素の供給方法では、空気より重い二酸化炭素が基部に向けて集まりやすくなり、覆工コンクリートの内周面全体を均等な二酸化炭素の濃度にできなくなるので、炭酸化養生には適していない。
【0008】
そこで、本発明は、覆工コンクリートの内周面を、素早く均一に、目標の養生環境とすることができる炭酸化養生方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために、本発明の炭酸化養生方法は、トンネルの覆工として打設された覆工コンクリートの炭酸化養生方法であって、前記覆工コンクリートの内周面から所定の距離だけ離隔した位置に二酸化炭素を含む養生ガスを遮蔽する養生面をアーチ状に形成する工程と、前記養生面と前記内周面との間の養生空間に、アーチ状に形成された前記養生面の一方の基部から相対湿度及び温度を調整した前記養生ガスを供給するとともに、他方の基部から排出を行う工程と、前記養生ガスの供給及び排出を所定の時間、継続する工程とを備えたことを特徴とする。
【0010】
ここで、供給される前記養生ガスの相対湿度は、80%以下に調整されていることが好ましい。さらに、供給される前記養生ガスの二酸化炭素の濃度については5%以上80%以下の値に調整し、前記養生ガスの温度については5℃以上50℃以下の値に調整するとともに、供給を行う前記基部側及び排出を行う前記基部側で前記養生ガスの二酸化炭素の温度、濃度及び前記養生ガスの流量を測定することで、前記覆工コンクリートへの前記二酸化炭素の固定量を算出することができるようになる。
(【0011】以降は省略されています)
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