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公開番号2025051182
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-04
出願番号2023160155
出願日2023-09-25
発明の名称トンネル防水工法
出願人大栄工機株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E21D 11/38 20060101AFI20250328BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約【課題】作業員を苦渋作業から解放しつつ高品質の覆工コンクリートを設置可能なトンネル防水工法を提供すること。
【解決手段】本発明のトンネル防水工法は、略半筒状の型枠体20の外周面を吹付コンクリート面Bに近接して配置する、配置工程S1と、型枠体20の外周面に防水シートAを展張する、展張工程S2と、型枠体20の前後端と両下端において、吹付コンクリート面Bと型枠体20の隙間を遮蔽して、型枠体20の表面と吹付コンクリート面Bの間に打設空間Dを画設する、遮蔽工程S3と、吹付コンクリート面Cと防水シートAの背面の間の空気を吸引して、防水シートAを吹付コンクリート面Bに吸着させる、吸引工程S4と、打設空間D内にコンクリートを打設する、打設工程S5と、を備え、吸引工程S4において、打設空間Dの天端側から両側に向けて防水シートAを順次吸着させることを特徴とする。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
山岳トンネル工事において、吹付コンクリート面に防水シートを敷設し、防水シートの内面に覆工コンクリートを設置する、トンネル防水工法であって、
略半筒状の型枠体の外周面を前記吹付コンクリート面に近接して配置する、配置工程と、
前記型枠体の外周面に前記防水シートを展張する、展張工程と、
前記型枠体の前後端と両下端において、前記吹付コンクリート面と前記型枠体の隙間を遮蔽して、前記型枠体の表面と前記吹付コンクリート面の間に打設空間を画設する、遮蔽工程と、
前記吹付コンクリート面と前記防水シートの背面の間の空気を吸引して、前記防水シートを前記吹付コンクリート面に吸着させる、吸引工程と、
前記打設空間内にコンクリートを打設する、打設工程と、を備え、
前記吸引工程において、前記打設空間の天端側から両側に向けて前記防水シートを順次吸着させることを特徴とする、
トンネル防水工法。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記吸引工程において、
前記吹付コンクリート面と前記防水シートの背面の間に、トンネル軸方向に吸引管を挿入し、前記吸引管を介して空気を吸引することを特徴とする、
請求項1に記載のトンネル防水工法。
【請求項3】
山岳トンネル工事において、吹付コンクリート面に防水シートを敷設し、防水シートの内面に覆工コンクリートを設置する、トンネル防水工法であって、
前記防水シートが、不織布層と、防水層と、を貼り合わせてなり、
前記吹付コンクリート面に前記不織布層を固定する、固定工程と、
略半筒状の型枠体の外周面を前記不織布層に近接して配置する、配置工程と、
前記型枠体の外周面に前記防水層を展張する、展張工程と、
前記型枠体の前後端と両下端において、前記吹付コンクリート面と前記型枠体の隙間を遮蔽して、前記型枠体の表面と前記吹付コンクリート面の間に打設空間を画設する、遮蔽工程と、
前記不織布層と前記防水層の背面の間の空気を吸引して、前記防水層を前記不織布層に吸着させる、吸引工程と、
前記打設空間内にコンクリートを打設する、打設工程と、を備え、
前記吸引工程において、前記打設空間の天端側から両側に向けて前記防水層を順次吸着させることを特徴とする、
トンネル防水工法。
【請求項4】
前記吸引工程において、
前記不織布層と前記防水層の背面の間に、トンネル軸方向に吸引管を挿入し、前記吸引管を介して空気を吸引することを特徴とする、
請求項3に記載のトンネル防水工法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トンネル防水工法に関し、特に作業員を苦渋作業から解放しつつ高品質の覆工コンクリートを設置可能なトンネル防水工法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
山岳トンネル工事において、トンネルの防水性を確保するため、トンネルの吹付コンクリート面に防水シートを張付けるシート防水工法が採用されている。
近年、シート防水工法では、施工性の向上を目的として、幅10m程度の長尺防水シートが開発され活用されている。この長尺防水シートは、展開したまま取り扱うことができないため、幅方向に複数回折り返して長手方向に長い帯状に折り畳み、トンネル周方向に沿ってシート台車上に配置する。
張付け時には、防水シート背面の固定片(「ヒレ」等と呼ばれる)を、吹付コンクリート面へ釘留めし、続いて、シート台車を切羽側に移動して折り畳んだ防水シートを繰り出し、これらの工程を繰り返して、防水シートを全長にわたって吹付コンクリート面に張付ける。
特許文献1には、幅方向に内外に折り畳んだのち長さ方向に内外に折り畳んだ防水シートをシート台車側方の路盤上に配置し、これを反対側へウィンチで牽引してシート台車の外周面に掛け渡し、続いてシート台車の前端部から後方へ展開する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-69862号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術には以下の問題点がある。
<1>施工品質の問題
吹付コンクリート面には掘削による多数の凹凸やロックボルトキャップの突起が存在するところ、釘留めでは防水シートを吹付コンクリート面の凹凸に追従させることができず、覆工コンクリートの打設後、吹付コンクリート面と防水シートの背面の間に隙間が生じるおそれがあった。
<2>苦渋作業の問題
防水シートの固定作業では、複数人の作業員が折り畳んだ防水シート背面の固定片(ヒレ)を掴み上げて防水シートを持ち上げ、吹付コンクリート面に押し付けて釘打ちしていた。これは上方を見上げ両手を使う作業となるため、作業員の肉体的負担が大きい苦渋作業となっていた。
【0005】
本発明の目的は、以上のような従来技術の課題を解決するためのトンネル防水工法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のトンネル防水工法は、略半筒状の型枠体の外周面を吹付コンクリート面に近接して配置する、配置工程と、型枠体の外周面に防水シートを展張する、展張工程と、型枠体の前後端と両下端において、吹付コンクリート面と型枠体の隙間を遮蔽して、型枠体の表面と吹付コンクリート面の間に打設空間を画設する、遮蔽工程と、吹付コンクリート面と防水シートの背面の間の空気を吸引して、防水シートを吹付コンクリート面に吸着させる、吸引工程と、打設空間内にコンクリートを打設する、打設工程と、を備え、吸引工程において、打設空間の天端側から両側に向けて防水シートを順次吸着させることを特徴とする。
【0007】
本発明のトンネル防水工法は、吸引工程において、吹付コンクリート面と防水シートの背面の間に、トンネル軸方向に吸引管を挿入し、吸引管を介して空気を吸引してもよい。
【0008】
本発明のトンネル防水工法は、防水シートが、不織布層と、防水層と、を貼り合わせてなり、吹付コンクリート面に不織布層を固定する、固定工程と、略半筒状の型枠体の外周面を不織布層に近接して配置する、配置工程と、型枠体の外周面に防水層を展張する、展張工程と、型枠体の前後端と両下端において、吹付コンクリート面と型枠体の隙間を遮蔽して、型枠体の表面と吹付コンクリート面の間に打設空間を画設する、遮蔽工程と、不織布層と防水層の背面の間の空気を吸引して、防水層を不織布層に吸着させる、吸引工程と、打設空間内にコンクリートを打設する、打設工程と、を備え、吸引工程において、打設空間の天端側から両側に向けて防水層を順次吸着させることを特徴とする。
【0009】
本発明のトンネル防水工法は、吸引工程において、不織布層と防水層の背面の間に、トンネル軸方向に吸引管を挿入し、吸引管を介して空気を吸引してもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明のトンネル防水工法は、以下の効果の内少なくとも1つを備える。
<1>施工品質の向上
吹付コンクリート面と防水シートの背面の間の空気を吸引することで、防水シートを吹付コンクリート面の凹凸に追従して密着させた状態で、覆工コンクリートを打設することができる。これによって、防水シート背面への空隙の発生を防ぎ、高品質の覆工コンクリートを設置することができる。
また、防水シートの背面全体を同時に吸引するのではなく、天端から両下端へ順次吸引してゆくことで、複数の方向から防水シートを引っ張り合うことによる背面の空隙や、防水シートが寄り集まることによる皺の発生を抑止することができる。
<2>苦渋作業からの解放
作業員の肉体労働によらず、吸引手段によって防水シートを吹付コンクリート面に吸着させることができるため、作業員を防水シートの押し付けや釘打ち等の苦渋作業から解放することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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