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公開番号
2025076159
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023187938
出願日
2023-11-01
発明の名称
牽引装置
出願人
大阪瓦斯株式会社
代理人
弁理士法人R&C
主分類
E21D
9/06 20060101AFI20250508BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約
【課題】設置対象部位への設置時に作業員に負荷をかけ過ぎることなく、容易に設置する。
【解決手段】シリンダ軸SC1、SC2と一体移動可能に設けられ、シリンダ軸SC1、SC2の伸長移動においてワイヤーの外周面を挟持する第1挟持姿勢とシリンダ軸SC1、SC2の引退移動においてワイヤーの外周面を挟持しない第1非挟持姿勢とを切り換え可能な第1チャック機構C1と、第1チャック機構C1が第1挟持姿勢にあるときにワイヤーの外周面を挟持しない第2非挟持姿勢となると共に、第1チャック機構C1が第1非挟持姿勢にあるときにワイヤーの外周面を挟持する第2挟持姿勢となる第2チャック機構C2とを、牽引方向の前方から後方へ向けて記載の順に備え、第2チャック機構C2が牽引装置本体KHに固定されると共に、シリンダSと第1チャック機構C1とが、牽引装置本体KHから分離可能に構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
埋設された既設管の管軸に沿う牽引方向に沿って後方から前方へ、前記既設管の管内壁を前記牽引方向に沿って切断して前記既設管を拡径する切欠開裂治具を、ワイヤーにより牽引する牽引装置であって、
前記牽引方向に沿って伸長移動と引退移動とを繰り返すシリンダ軸を有するシリンダを備え、
前記シリンダ軸と一体移動可能に設けられ、前記シリンダ軸の前記伸長移動において前記ワイヤーの外周面を挟持する第1挟持姿勢と前記シリンダ軸の前記引退移動において前記ワイヤーの前記外周面を挟持しない第1非挟持姿勢とを切り換え可能な第1チャック機構と、
前記第1チャック機構が前記第1挟持姿勢にあるときに前記ワイヤーの前記外周面を挟持しない第2非挟持姿勢となると共に、前記第1チャック機構が前記第1非挟持姿勢にあるときに前記ワイヤーの前記外周面を挟持する第2挟持姿勢となる第2チャック機構とを、前記牽引方向の前記前方から前記後方へ向けて記載の順に備え、
前記第2チャック機構が牽引装置本体に固定されると共に、
前記シリンダと前記第1チャック機構とが、前記牽引装置本体から分離可能に構成されている牽引装置。
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【請求項2】
前記牽引装置本体は、前記牽引方向に交差する交差方向に向けて開口すると共に、前記シリンダを前記牽引装置本体の内部へ挿入可能な開口部を有し、
前記牽引装置本体の前記開口部の裏面側に接地対象部位の設置面に接地可能な第1接地面を有すると共に、前記第1接地面に交差すると共に前記牽引方向に沿う第2接地面を有する請求項1に記載の牽引装置。
【請求項3】
前記シリンダと前記第2チャック機構とは、前記牽引装置本体に固定され、
前記第1チャック機構は、前記シリンダ軸に固定される第1チャック基部と、当該第1チャック基部に設けられる第1摺動面に沿って摺動自在で且つ前記前方から前記後方へ向けて徐々に縮径する第1テーパー形状面を有すると共に前記ワイヤーの前記外周面を外囲する第1外囲面を有する第1テーパー形状部を有すると共に、前記第1挟持姿勢は、前記第1外囲面が前記ワイヤーを挟持する姿勢であり、
前記第2チャック機構は、前記牽引装置本体に固定される第2チャック基部と、当該第2チャック基部に設けられる第2摺動面に沿って摺動自在で且つ前記前方から前記後方へ向けて徐々に縮径する第2テーパー形状面を有すると共に前記ワイヤーの前記外周面を外囲する第2外囲面を有する第2テーパー形状部を有すると共に、前記第2挟持姿勢は、前記第2外囲面が前記ワイヤーを挟持する姿勢であり、
前記第1テーパー形状部の前記第1テーパー形状面と前記ワイヤーのワイヤー軸心とのなす角である第1角度が、前記第2テーパー形状部の前記第2テーパー形状面と前記ワイヤー軸心とのなす角である第2角度よりも小さい請求項1又は2に記載の牽引装置。
【請求項4】
前記第1角度は、5°以上9°以下である請求項3に記載の牽引装置。
【請求項5】
前記第2角度は、12°以上15°以下である請求項3に記載の牽引装置。
【請求項6】
前記牽引装置本体に固定された状態で、前記牽引方向において前記第1チャック機構と前記第2チャック機構との間で延設され、内径が前記ワイヤーの外径よりも大きく内部に前記ワイヤーを挿通可能な屈曲防止治具が設けられている請求項3に記載の牽引装置。
【請求項7】
前記牽引方向において、前記第1チャック機構の前記第1テーパー形状部の前記第1外囲面の長さは、前記第2チャック機構の前記第2テーパー形状部の前記第2外囲面の長さよりも長い請求項3に記載の牽引装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、埋設された既設管の管軸に沿う牽引方向に沿って後方から前方へ、前記既設管の管内壁を牽引方向に沿って切断して前記既設管を拡径する切欠開裂治具を、ワイヤ-により牽引する牽引装置に関する。
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【背景技術】
【0002】
従来、既設管を新設既設管に置き換える工法として、ワイヤーブレード工法が知られている。当該ワイヤーブレード工法では、例えば、特許文献1に示されているように、交換対象の既設管の内部にワイヤーを送り込み、当該ワイヤーの先端に既設管を切断して拡径するための切断拡径治具を接続し、ワイヤーの他端を牽引装置により牽引することで、既設管の内部で切断拡径治具を管軸に沿って牽引方向へ移動させ、既設管を管軸に沿って切断して拡径する(特許文献1を参照)。
当該特許文献1に開示のワイヤーブレード工法では、ワイヤーを牽引する牽引装置として、シリンダ機構を備えたものが開示されている。このようなシリンダ機構を備えた牽引装置は、通常、シリンダ軸を牽引方向で伸縮動作させると共に、当該シリンダ軸の伸長動作に伴って、チャック機構によりワイヤーを挟持する挟持状態でワイヤーを牽引方向へ牽引する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5279100号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような牽引装置は、特に、牽引装置の設置対象部位であるピットに対し、牽引反力を適切に受けることができるよう自身を固定するための高い強度を有する牽引装置本体と、ワイヤーに牽引力を付与するためのシリンダ機構と、チャック機構とが、一体的に設けられた状態で設置される。しかしながら、特に、シリンダ機構と牽引装置本体は、比較的重量が大きいため、牽引装置をピットへ設置するときの作業員への作業負荷が大きくなり、作業負荷の軽減の観点から、改善の余地があった。
【0005】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、設置対象部位への設置時に作業員に負荷をかけ過ぎることなく、容易に設置できる牽引装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための牽引装置は、
埋設された既設管の管軸に沿う牽引方向に沿って後方から前方へ、前記既設管の管内壁を前記牽引方向に沿って切断して前記既設管を拡径する切欠開裂治具を、ワイヤーにより牽引する牽引装置であって、その特徴構成は、
前記牽引方向に沿って伸長移動と引退移動とを繰り返すシリンダ軸を有するシリンダを備え、
前記シリンダ軸と一体移動可能に設けられ、前記シリンダ軸の前記伸長移動において前記ワイヤーの外周面を挟持する第1挟持姿勢と前記シリンダ軸の前記引退移動において前記ワイヤーの前記外周面を挟持しない第1非挟持姿勢とを切り換え可能な第1チャック機構と、
前記第1チャック機構が前記第1挟持姿勢にあるときに前記ワイヤーの前記外周面を挟持しない第2非挟持姿勢となると共に、前記第1チャック機構が前記第1非挟持姿勢にあるときに前記ワイヤーの前記外周面を挟持する第2挟持姿勢となる第2チャック機構とを、前記牽引方向の前記前方から前記後方へ向けて記載の順に備え、
前記第2チャック機構が牽引装置本体に固定されると共に、
前記シリンダと前記第1チャック機構とが、前記牽引装置本体から分離可能に構成されている点にある。
【0007】
上記特徴構成によれば、比較的重量の牽引装置本体とシリンダとを分離できるから、例えば、既設管の埋設位置まで地面を掘削して形成されるピットに対し、牽引装置本体とシリンダとを各別に運搬することができるため、牽引装置本体とシリンダとを一括で運搬する場合に比べ、作業員の作業負荷を低減できる。
更に、上記特徴構成によれば、第2チャック機構に比べ牽引時の負荷が大きく重量が大きくなる可能性がある第1チャック機構についても牽引装置本体から分離して運搬できるから、より一層の作業員の作業負荷を低減できる。
以上より、設置対象部位への設置時に作業員に負荷をかけ過ぎることなく、容易に設置できる牽引装置を実現できる。
【0008】
牽引装置の更なる特徴構成は、
前記牽引装置本体は、前記牽引方向に交差する交差方向に向けて開口すると共に、前記シリンダを前記牽引装置本体の内部へ挿入可能な開口部を有し、
前記牽引装置本体の前記開口部の裏面側に接地対象部位の設置面に接地可能な第1接地面を有すると共に、前記第1接地面に交差すると共に前記牽引方向に沿う第2接地面を有する点にある。
【0009】
上記特徴構成によれば、牽引装置本体は、まず最初に、第1接地面を設置対象部位の設置面に接地して載置することで、牽引装置本体の開口部に、シリンダを上方から下方へ下ろすだけで、シリンダを牽引装置本体の内部へ容易に設置することができる。
更に、牽引装置本体は、第1接地面に加えて、第1接地面に交差すると共に牽引方向に沿う第2接地面を有するから、開口部の裏面側で比較的大面積となり易い第1接地面ではなく、当該第1接地面と交差(例えば、直交)する方向に沿う第2接地面を、設置対象部位の設置面に接地して載置することで、牽引装置の平面視での設置面積を抑制できる。
特に、接地対象部位を、既設管の埋設位置まで地面を掘削して形成されるピットとする場合、平面視での当該ピット内での牽引装置が占める面積を比較的小さくでき、ピット内での作業員の作業領域を拡大して、作業員の作業容易性を向上できる。
【0010】
牽引装置の更なる特徴構成は、
前記シリンダと前記第2チャック機構とは、前記牽引装置本体に固定され、
前記第1チャック機構は、前記シリンダ軸に固定される第1チャック基部と、当該第1チャック基部に設けられる第1摺動面に沿って摺動自在で且つ前記前方から前記後方へ向けて徐々に縮径する第1テーパー形状面を有すると共に前記ワイヤーの前記外周面を外囲する第1外囲面を有する第1テーパー形状部を有すると共に、前記第1挟持姿勢は、前記第1外囲面が前記ワイヤーを挟持する姿勢であり、
前記第2チャック機構は、前記牽引装置本体に固定される第2チャック基部と、当該第2チャック基部に設けられる第2摺動面に沿って摺動自在で且つ前記前方から前記後方へ向けて徐々に縮径する第2テーパー形状面を有すると共に前記ワイヤーの前記外周面を外囲する第2外囲面を有する第2テーパー形状部を有すると共に、前記第2挟持姿勢は、前記第2外囲面が前記ワイヤーを挟持する姿勢であり、
前記第1テーパー形状部の前記第1テーパー形状面と前記ワイヤーのワイヤー軸心とのなす角である第1角度が、前記第2テーパー形状部の前記第2テーパー形状面と前記ワイヤー軸心とのなす角である第2角度よりも小さい点にある。
(【0011】以降は省略されています)
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