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公開番号
2025136528
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024035170
出願日
2024-03-07
発明の名称
鮮度維持装置
出願人
大阪瓦斯株式会社
代理人
弁理士法人R&C
主分類
A23B
7/055 20060101AFI20250911BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】電力を使用せずに冷却及びエチレン対策を行って青果物及び花卉類の少なくとも一方の鮮度維持ができる鮮度維持装置を提供する。
【解決手段】保管容器2の容器内にドライアイス容器3が設けられている。ドライアイス容器3は、ドライアイス12を収容し、収容したドライアイス12の冷熱を保管容器2の容器内に伝熱する。ドライアイス容器3においてドライアイス12の昇華によって発生した二酸化炭素を保管容器2の容器内に供給する二酸化炭素供給部4が備えられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
青果物及び花卉類の少なくとも一方の鮮度を維持する鮮度維持装置であって、
青果物及び花卉類の少なくとも一方を保管する保管容器と、
前記保管容器の容器内に設けられ、ドライアイスを収容し、かつ、収容したドライアイスの冷熱を前記容器内に放熱するドライアイス容器と、
前記ドライアイス容器においてドライアイスの昇華によって発生した二酸化炭素を前記容器内に供給する二酸化炭素供給部と、
が備えられている鮮度維持装置。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
前記保管容器に、前記容器内に供給された二酸化炭素の容器外への流出を許容する流出口が備えられている請求項1に記載の鮮度維持装置。
【請求項3】
前記二酸化炭素供給部によって前記容器内に供給される二酸化炭素の濃度調節を行う濃度調節部が備えられている請求項1に記載の鮮度維持装置。
【請求項4】
前記濃度調節部は、前記二酸化炭素供給部における二酸化炭素流路を前記容器内に向かって流れる二酸化炭素の流動によって前記二酸化炭素流路に外部から空気を導入し、導入した空気を二酸化炭素に混入させることによって二酸化炭素の濃度調節を行う請求項3に記載の鮮度維持装置。
【請求項5】
前記濃度調節部は、前記保管容器の外部に設けられると共にベンチュリ構造を有し、
前記ベンチュリ構造は、前記二酸化炭素流路の外側に被さって位置し、前記二酸化炭素流路の外部から内部に空気を導入する空気導入路を備えている請求項4に記載の鮮度維持装置。
【請求項6】
前記ドライアイス容器の容器内圧を設定圧以下に調節するリリーフバルブが備えられている請求項1に記載の鮮度維持装置。
【請求項7】
前記二酸化炭素供給部は、前記リリーフバルブが排出する二酸化炭素を導入し、導入した二酸化炭素を前記容器内に供給する請求項6に記載の鮮度維持装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、青果物及び花卉類の少なくとも一方の鮮度を維持する鮮度維持装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1に示されるように、青果物、花卉類を収納する収納容器にて青果物、花卉類が発生させる炭酸ガス、エチレンガスを吸着材によって除去する鮮度維持方法がある。
特許文献2に示されるように、青果物用鮮度維持包装袋であって、内部水蒸気圧の制御を行う鮮度維持を行うものがある。
特許文献3に示される青果物の最適鮮度制御システムがある。この最適鮮度制御システムでは、保存庫、冷水噴霧装置、オゾンガスのボンベ、エチレンガスのボンベを備え、保存庫の内部で環境計測センサによって温度、湿度が監視され、データベース部に蓄積されたデータを基に、保存庫への冷水噴霧装置による冷水噴霧、保存庫へのボンベによるオゾンガス供給、保存庫へのボンベによるエチレンガス供給が、システムコントロール部(パソコンを利用して構成)によって制御される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-186420号公報
特開2004-284654号公報
特開2019-41601号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
青果物や花卉類は、収穫後、冷却可能なトラックなどでなるべく冷却しながら別の場所に輸送されたり、輸送後も冷蔵庫などで冷却しながら貯蔵されたりするが、輸送時は荷物の積み替え時に冷却されていないタイミングが発生してしまったり、貯蔵時は冷蔵庫用の電源供給ができない場合や出荷時期と貯蔵開始時期にズレが生じたときに、収穫物(青果物や花卉類)の鮮度が落ちることがあるため、収穫物の1~2割を廃棄していると言われている。収穫物の鮮度が落ちる原因は2つあると言われており、1つは常に収穫物の鮮度を維持するのに適した温度(一般的に4から10℃程度が適温の収穫物が多い)に保つことができていないこと、もう1つは収穫物から放出されるエチレンなどに収穫物自身が悪影響を受けるということである。本来、エチレンは、収穫後の収穫物の多くの種が、他の動物が食すのに適した状態まで自身を熟成させるためにエチレンを放出するが、自身でエチレン放出量を調整することができないため適切な熟成程度を過ぎてもエチレンを放出し続けてしまい、過度に熟成してしまうことが知られている。また、保管庫などで大量の収穫物を同時に保管した場合、ある収穫物が放出したエチレンに他の収穫物も影響を受けてしまい、エチレンを放出しない種でも、エチレンにより悪影響を受ける、さらに、エチレン以外にも、メタノールやアセトアルデヒドが熟成により放出されるが、収穫物はこれらの成分にも悪影響を受けると言われている。
【0005】
冷却用冷蔵庫もしくは冷却用トラックもしくはクール便で冷却しながら輸送されても、荷物積み替え時は、冷却ができなくて鮮度に影響する。特に夏場は積み替え時だけでも鮮度に影響する。また、保管庫内の雰囲気制御が無くて鮮度に影響する。
冷却用冷蔵庫があっても電源供給ができない場合、冷却用トラックもクール便も使用できない場合は、冷却されなくて、また、雰囲気制御が無くて鮮度に影響する。
冷却用冷蔵庫で冷却しながら貯蔵されても、雰囲気制御がなければ鮮度に影響する。
CA貯蔵(Controlled Atmosphere Storage)という雰囲気制御、温湿度コントロールを行う貯蔵(基本的にリンゴのみ)があるが、設備投資が必要なため大規模な貯蔵庫や数か月単位で鮮度維持をしたい場合では費用対効果が見込めるが、小規模や数週間単位で鮮度維持をしたい場合では、費用対効果が見込めない。
特許文献1及び2に示される鮮度維持は、鮮度維持対象物の冷却が行われないものである。特許文献3に示される鮮度維持は、パソコンが利用され、電力が必要であると共に大規模になるものである。
【0006】
本発明は、電力を使用せずに冷却及びエチレン対策を行って青果物及び花卉類の少なくとも一方の鮮度を維持する鮮度維持装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、青果物及び花卉類の少なくとも一方の鮮度を維持する鮮度維持装置であって、
青果物及び花卉類の少なくとも一方を保管する保管容器と、前記保管容器の容器内に設けられ、ドライアイスを収容し、かつ、収容したドライアイスの冷熱を前記容器内に放熱するドライアイス容器と、前記ドライアイス容器においてドライアイスの昇華によって発生した二酸化炭素を前記容器内に供給する二酸化炭素供給部と、が備えられている。
【0008】
本構成によると、ドライアイス容器に収容したドライアイスが放熱する冷熱がドライアイス容器に伝わり、ドライアイス容器がドライアイスからの冷熱を保管容器内に放熱することによって保管容器内が冷却される。保管容器内が冷却されることにより、保管容器内の収穫物(青果物や花卉類の少なくとも一方)を冷却できる。ドライアイスの昇華によって発生した二酸化炭素が二酸化炭素供給部によって保管容器内に供給されて収穫物が二酸化炭素環境下で保管される。収穫物が二酸化炭素環境下で保管されることによって収穫物の生理活性が落ちて収穫物のエチレン放出を抑制できる。収穫物のエチレン放出を抑制できることによって保管容器内のエチレン増量を抑制できる。すなわち、収穫物のエチレン放出の抑制、及び、保管容器内のエチレン増量の抑制によって収穫物がエチレンによって受ける悪影響を抑制できる。
つまり、ドライアイスの冷熱によって収穫物を冷却でき、収穫物がエチレンによって受ける悪影響をドライアイスから発生する二酸化炭素によって抑制できることにより、電力を使用せずに冷却及びエチレン対策を行って青果物や花卉類の少なくとも一方の鮮度を維持できる。また、電力を使用せずに済むことにより、鮮度維持装置の規模をあまり大きくせずに済み、かつ、電源がなくても、青果物や花卉類の少なくとも一方を鮮度維持が低下しない状態で貯蔵、輸送することができる。
【0009】
本発明においては、
前記保管容器に、前記容器内に供給された二酸化炭素の容器外への流出を許容する流出口が備えられていると好適である。
【0010】
本構成によると、二酸化炭素が保管容器の外部に流出すると、収穫物から発生したエチレンが二酸化炭素と共に保管容器の外部に流出し、保管容器において高くなったエチレン濃度を下げることができてエチレンが青果物及び花卉類の少なくとも一方に及ぼす悪影響を抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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