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公開番号2025154003
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024056764
出願日2024-03-29
発明の名称光照射油脂
出願人不二製油株式会社
代理人
主分類A23D 9/02 20060101AFI20251002BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】飲食品に発生する異風味をマスキングする油脂を提供すること。
【解決手段】過酸化物価1以上100以下である、光照射油脂。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
過酸化物価１以上１００以下である、光照射油脂。
続きを表示（約 190 文字）【請求項２】
請求項１に記載の光照射油脂を有効成分とする、マスキング剤。
【請求項３】
ヨウ素価６０以上２７０以下の油脂を光照射により、過酸化物価１以上１００以下とする、光照射油脂の製造方法。
【請求項４】
請求項１に記載の光照射油脂を含有する、飲食品。
【請求項５】
請求項２に記載のマスキング剤を含有する、飲食品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、光照射油脂に関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
近年の植物ベースの食品（Ｐｌａｎｔｂａｓｅｄｆｏｏｄｓ（ＰＢＦ））に代表される、動物性素材を使用しない食品の開発において、種々の動物性素材に代替して、様々な形態や物性を有する植物性素材を使用することが増加している。このような植物性素材を含む食品は、加熱すると、好ましくない風味が感じられることが問題となることがある。
【０００３】
特許文献１～３には、種々の添加物を配合して大豆蛋白臭をマスキングする方法が開示されている。特許文献１には、ソーマチンを配合し、大豆蛋白臭のマスキングと、食肉の呈味感を向上させる方法が開示されている。特許文献２には、モルトエキスを添加した、大豆蛋白質の不快な風味が改善された大豆蛋白質と、食肉又は魚肉を含む加工食品が開示されている。特許文献３には、スクラロースによる、蛋白素材やレトルト食品のマスキング剤が開示されている。
【０００４】
特許文献４には、レシチン含有油脂を加熱処理することにより得られる油脂が食品の異風味を抑制できること、また、食品の甘味を増強する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０１１－００４６９９号公報
特開２０１０－２４６４４９号公報
特開２０１７－２０５１３３号公報
特開２０１６－０６７３５４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
特許文献１～３は、より強い異風味抑制効果を得ようとすると、甘味が増強され、加工食品全体の風味を損ねる場合があるため、異風味を抑制する強度には限界があった。
本発明者らは、より強力に異風味をマスキングする方法が必要であると判断し、解決する手段を考察した。
【０００７】
特許文献４は、特定の成分を含有させて加熱して得られる油脂が記載されているが、加熱処理以外の方法については記載されていない。
【０００８】
本発明の目的は、飲食品に発生する異風味をマスキングする油脂を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、過酸化物価１以上１００以下である、光照射油脂が、前記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【００１０】
すなわち、本発明は以下の内容を含む。
（１）過酸化物価１以上１００以下である、光照射油脂。
（２）（１）の光照射油脂を有効成分とする、マスキング剤。
（３）ヨウ素価６０以上２７０以下の油脂を光照射により、過酸化物価１以上１００以下とする、光照射油脂の製造方法。
（４）（１）の光照射油脂を含有する、飲食品。
（５）（２）のマスキング剤を含有する、飲食品。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

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