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公開番号
2025160498
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-22
出願番号
2025133109,2024543926
出願日
2025-08-08,2024-02-08
発明の名称
植物ベースの起泡性水中油型乳化物
出願人
不二製油株式会社
代理人
主分類
A23L
9/20 20160101AFI20251015BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】本発明の目的は、植物性たん白質を含有しているにもかかわらず、乳化安定性が高く、かつ風味が優れた植物ベースの起泡性水中油型乳化物を提供する。
【解決手段】植物性たん白質0.15~5質量%及び油脂10~50質量%を含有し、pHが7.1~9.3であることで、植物性たん白質を含有しているにもかかわらず、乳化安定性が高く、かつ風味が良好な植物ベースの起泡性水中油型乳化物を提供することができる。さらに、植物性たん白質由来のオフフレーバーが抑制され、風味に優れた植物ベースの起泡性水中油型乳化物を提供することができることを見出した。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
植物性たん白質及び油脂を含み、pHが7.1~9.3であることを特徴とする、植物ベースの起泡性水中油型乳化物。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
たん白質含量が0.15~5質量%である請求項1記載の起泡性水中油型乳化物。
【請求項3】
油脂含量が10~50質量%である請求項1記載の起泡性水中油型乳化物。
【請求項4】
該植物性たん白質が大豆、アーモンド及びオーツからなる群より選ばれる1種以上である、請求項1記載の起泡性水中油型乳化物。
【請求項5】
該植物性たん白質が、大豆及び/又はオーツである、請求項1記載の植物ベースの起泡性水中油型乳化物。
【請求項6】
該大豆が、全脂大豆からの水抽出物であって、炭水化物に対する蛋白質の質量比が100~200%である大豆抽出物である、
請求項4記載の植物ベースの起泡性水中油型乳化物。
【請求項7】
該大豆が、全脂大豆からの水抽出物であって、炭水化物に対する蛋白質の質量比が100~200%である大豆抽出物である、
請求項5記載の植物ベースの起泡性水中油型乳化物。
【請求項8】
動物性たん白質の含量が0質量%である、請求項1記載の起泡性水中油型乳化物。
【請求項9】
(a)植物性たん白質及び油脂を原料中に混合し、水中油型に乳化する工程、
(b)(a)の水中油型乳化物にアルカリを添加し、pHを7.1~9.3に調整する工程、
を備える、たん白質含量が0.15~5質量%および油脂含量が10~50質量%である、植物ベースの起泡性水中油型乳化物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物ベースの起泡性水中油型乳化物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
起泡性水中油型乳化物の代表例であるホイップクリームは、ケーキ、パフェ、パンケーキ、パイ、ワッフル等の菓子や果物のトッピングとして広く普及している。
【0003】
近年の健康志向の潮流や宗教上の理由から、ベジタリアン向けの動物性原料不使用の植物性食品(plant-based foods)のニーズが増加している。しかしながら植物性たん白質は乳たん白質と比較して乳化状態が不安定になりやすく、中には、食品の品質やイメージに悪影響を与え得る特有の異風味(オフフレーバー)、すなわち原材料に由来する独特な風味を有しており、食す際に不快感を及ぼす場合がある。
【0004】
植物性の原料を使用した水中油型乳化物には、例えば、特許文献1が存在する。特許文献1には、「脂質が1.5g/100g以下、糖質が2.5g/100g以下、カロリーが40kcal/100g以下、たんぱく質が2.5g/100g以上、イソフラボンが15.0mg/100g以上、pHが7.0~8.4であることを特徴とする、均質化された全固形分4.0%以上7.0%以下の豆乳飲料」が記載されている。
【0005】
また、植物性ではないが、乳使用の起泡性水中油型乳化物として、特許文献2には、「25~45質量%の油脂と、カゼイン塩を含む乳タンパク素材とを含有する起泡性水中油型乳化物であって、タンパク質を1.3質量%以下含有し、カゼイン塩由来のカルシウム及びマグネシウムの合計量に対する、カリウム及びナトリウムの合計量のモル比が、1.0~8.0であることを特徴とする起泡性水中油型乳化物」が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-128839号公報
特開2020-141565号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
なお、特許文献1は、脂質が1.5g/100g以下である豆乳飲料が記載されており、油脂含量10~50質量%である起泡性水中油型乳化物(ホイップクリーム)に係る本発明を完成させる上で、特許文献1は参考とならなかった。また、特許文献2に記載された起泡性水中油型乳化物は、「カゼイン塩を含む乳タンパク素材」を必須としており、植物性たん白質を含有する本発明の植物ベースの起泡性水中油型乳化物を完成させる上で、特許文献2は参考とならなかった。
【0008】
よって、本発明の目的は、植物性たん白質を含有しているにもかかわらず、乳化安定性が高く、かつ風味が良好な植物ベースの起泡性水中油型乳化物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意研究した結果、起泡性水中油型乳化物中におけるpHを7.1~9.3の範囲とすることで、高い乳化安定性及び良好な風味を有する植物ベースの起泡性水中油型乳化物が製造可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
即ち本発明は、
(1)植物性たん白質及び油脂を含み、pHが7.1~9.3であることを特徴とする、植物ベースの起泡性水中油型乳化物、
(2)たん白質含量が0.15~5質量%である(1)記載の起泡性水中油型乳化物、
(3)油脂含量が10~50質量%である(1)又は(2)記載の起泡性水中油型乳化物、
(4)該植物性たん白質が大豆、アーモンド及びオーツからなる群より選ばれる1種以上である、(1)~(3)いずれか1に記載の起泡性水中油型乳化物、
(5)該植物性たん白質が、大豆及び/又はオーツである、(1)~(4)いずれか1に記載の植物ベースの起泡性水中油型乳化物、
(6)該大豆が、全脂大豆からの水抽出物であって、炭水化物に対する蛋白質の質量比が100~200%である大豆抽出物である、(1)~(5)いずれか1に記載の植物ベースの起泡性水中油型乳化物、
(7)動物性たん白質の含量が0質量%である、(1)~(6)いずれか1に記載の起泡性水中油型乳化物、
(8)(a)植物性たん白質及び油脂を原料中に混合し、水中油型に乳化する工程、
(b)(a)の水中油型乳化物にアルカリを添加し、pHを7.1~9.3に調整する工程、
を備える、たん白質含量が0.15~5質量%および油脂含量が10~50質量%である、植物ベースの起泡性水中油型乳化物の製造方法、
に関するものである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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