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公開番号2025117166
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024011884
出願日2024-01-30
発明の名称トンネルセントルの妻板装置
出願人岐阜工業株式会社
代理人個人
主分類E21D 11/10 20060101AFI20250804BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約【課題】妻板設置の労力を大幅に軽減できるトンネルセントルの妻板装置を提供する。
【解決手段】トンネルセントルの型枠外周5の端部53に設置されて型枠外周5とトンネル内周T1との間に覆工コンクリートの打設空間Sを区画形成する妻板装置1であって、型枠外周5の端部53に設けられて周方向へ延びる保持部材2と、当該保持部材2に保持されて、その長手方向へ互いに独立に移動可能に隣接して設けられた角形棒体3,4とを備え、各角形棒体3,4をトンネル内周面T1に向けて進出当接させて打設空間Sを区画形成する。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
トンネルセントルの型枠外周の端部に設置されて前記型枠外周とトンネル内周との間に覆工コンクリートの打設空間を区画形成する妻板装置であって、前記型枠外周の端部に設けられて周方向へ延びる保持部材と、当該保持部材に保持されて、その長手方向へ互いに独立に移動可能に隣接して設けられた複数の角形棒体とを備え、各角形棒体をトンネル内周面に向けて進出当接させて前記打設空間を区画形成することを特徴とするトンネルセントルの妻板装置。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記角形棒体の間に、隣接する各角形棒体の長手方向への独立移動を許容しつつ当該長手方向と直交する方向への互いのずれ移動を規制する規制部材を設けた請求項1に記載のトンネルセントルの妻板装置。
【請求項3】
前記各角形棒体は、その長手方向と直交する方向へのずれ移動を規制する形状に成形されている請求項1に記載のトンネルセントルの妻板装置。
【請求項4】
隣接する前記角形棒体にはこれらを貫通し長手方向へ延びる長孔が形成されるとともに、長孔内には当該長孔の長さよりも短い幅の保持板が貫通設置されている請求項1に記載のトンネルセントルの妻板装置。
【請求項5】
前記各角形棒体の側面に外周面が摺接してこれらをトンネル内周面に向けて進出させるローラ体を設けた請求項1に記載のトンネルセントルの妻板装置。
【請求項6】
前記保持部材を、前記型枠外周の端部から離間する方向へ移動させる駆動手段を設けた請求項1に記載のトンネルセントルの妻板装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はトンネルセントルの型枠外周とトンネル内周との間に覆工コンクリートの打設空間を区画形成する妻板装置に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
トンネルセントルの型枠外周とトンネル内周との間に二次覆工コンクリートの打設空間を区画形成する場合、上記打設空間の坑口側は型枠外周の端部が既設の覆工コンクリートの内周に重なって閉鎖される一方、切羽側では図13に示すように妻板9を設置して打設空間Sを閉鎖している。上記妻板9は一般に幅広の板材を使用しており、このような妻板9を、型枠端部53に設けた妻板止め91との間に内方(図13の下方)から差し込んだ後、妻板止め91との間にキャンバー92を挿入して固定している。なお、このような構造は特許文献1の図5に示されている。そしてさらに必要に応じて、型枠端部53に設けた受け部(図示略)と妻板9との間にバリ受け材93を架設して、打設空間S内に注入されたコンクリートの圧力に抗するように妻板9の背後を支えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-151774
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の幅広の妻板では、一次覆工後のトンネル内周には掘削面の凹凸が現れていることから、毎回掘削断面を確認してトンネル内周の凹凸断面に倣った形状に妻板先端をカットする作業が必要で、このために多大の労力を要するという問題があった。この問題はバリ受け材を設ける場合にはさらに甚だしいものになる。
【0005】
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、妻板設置の労力を大幅に軽減できるトンネルセントルの妻板装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題を解決するために、本第1発明では、トンネルセントルの型枠外周(5)の端部(53)に設置されて前記型枠外周(5)とトンネル内周(T1)との間に覆工コンクリートの打設空間(S)を区画形成する妻板装置(1)であって、前記型枠外周(5)の端部(53)に設けられて周方向へ延びる保持部材(2)と、当該保持部材(2)に保持されて、その長手方向へ互いに独立に移動可能に隣接して設けられた角形棒体(3,4)とを備え、各角形棒体(3,4)をトンネル内周面(T1)に向けて進出当接させて前記打設空間(S)を区画形成する。
【0007】
本第1発明によれば、隣接して設けた角形棒体を、それぞれその先端がトンネルの内周面に当接するまで適当に進出させることによって、全体としてトンネル内周面の凹凸断面に倣った形状の妻板が形成されるから、従来のような幅広の妻板の先端をカットする作業は不要となり、妻板設置の労力が大幅に軽減される。
【0008】
本第2発明では、隣接する各角形棒体(3,4)の長手方向への独立移動を許容しつつ当該長手方向と直交する方向への互いのずれ移動を規制する規制部材(31,41)を設ける。
【0009】
本第2発明によれば、長手方向と直交する方向への互いのずれ移動が確実に規制されるから、従来のような妻板背後を支えるバリ受け材の設置が不要となり、妻板設置の労力がさらに軽減される。
【0010】
本第3発明では、前記各角形棒体(6)は、その長手方向と直交する方向へのずれ移動を規制する形状に成形されている。より具体的には例えば、各角形棒体(6)は、その長手方向と直交する方向へのずれ移動を規制する凸部(621,631,641)と凹部(622,632,642)を有する複数の同形部材(62,63,64)を、前記長手方向へ互いの前記凸部(621,631,641)と凹部(622,632,642)を嵌合させ連結して構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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