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公開番号2025139264
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-26
出願番号2024038100
出願日2024-03-12
発明の名称シールド掘進機
出願人株式会社奥村組
代理人個人
主分類E21D 9/06 20060101AFI20250918BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約【課題】シールド掘進機内の排熱性を向上させることが可能になる。
【解決手段】シールド掘進機1の機内室7と後部室9との間のガーダリングRに、機内室7と後部室9とを連通する通気口部V1,V2を設けた。相対的に下方の通気口部V1に、後部室9から機内室7に向かって風を送る送風機F1を設け、相対的に上方の通気口部V2に、機内室7から後部室9に向かって風を送る送風機F2を設け、機内室7内の空気を効率良く冷却できるようにした。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
機器本体の先端面に回転自在の状態で設けられたカッターヘッドによって掘削された掘削坑の内壁面にセグメントを組み立てるシールド掘進機であって、
前記機器本体の外殻を構成する中空状の外殻部と、
前記外殻部の内部において前記カッターヘッドの背面に対向して設けられた隔壁板と、
前記外殻部の内部において前記カッターヘッドと前記隔壁板との間に設けられたチャンバ室と、
前記外殻部の内部において前記隔壁板を介して前記チャンバ室に隣接する機内室と、
前記機内室の内部に設けられ、前記カッターヘッドを駆動するカッターヘッド駆動手段と、
前記外殻部の内部において前記隔壁板の背面に対向して設けられたリングガーダと、
前記外殻部の内部において前記リングガーダを介して前記機内室に隣接して設けられた後部室と、
前記後部室の内部において前記リングガーダの中央の開口部に平面視で重なるように設けられ、前記セグメントを組み立てるエレクタと、
を備え、
前記リングガーダに、前記機内室と前記後部室とを連通する複数の通気口部を設けたことを特徴とするシールド掘進機。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記通気口部は、1または2以上の第1の通気口部と、1または2以上の第2の通気口部とを有しており、
前記第1の通気口部の少なくとも1つに前記後部室から前記機内室に向かって風を送る第1の送風手段を設けるとともに、前記第2の通気口部の少なくとも1つに前記機内室から前記後部室に向かって風を送る第2の送風手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のシールド掘進機。
【請求項3】
前記第1の通気口部は、前記第2の通気口部より下方に設けられていることを特徴とする請求項2記載のシールド掘進機。
【請求項4】
前記カッターヘッド駆動手段とは独立して駆動して前記カッターヘッド駆動手段を冷却する冷却手段を前記機内室に設けたことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のシールド掘進機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シールド掘進機に関し、例えば、シールド掘進機の冷却技術に関するものである。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
シールド掘進機は、先端に回転自在の状態で設けられたカッターヘッドを掘削面(切羽面)に押し付けた状態で回転させながら進むことにより地山を掘削するとともに、その掘削により形成された掘削坑の内壁面にセグメントを組み立てる掘削機器である。
【0003】
このシールド掘進機の内部には、カッターヘッドを駆動するカッターモータやシールド掘進機を掘進させる油圧ジャッキ等のような熱源が設置されているため、掘進に伴ってシールド掘進機内が高温になり易い。特に、砂礫層あるいは粘土層・土丹層等で構成される地山をシールド掘進機により掘削する場合、高いトルクが必要となるので、カッターモータの温度が上昇し易いという傾向がある。
【0004】
そこで、シールド掘進機の冷却技術としては、例えば、特許文献1に記載があり、シールド掘進機の後続台車上に、冷却水と冷風とを用いてシールド掘進機内の温度を下げる冷却手段を設置する構成が開示されている。
【0005】
また、例えば、特許文献2には、シールド掘進機内に外気を導入する導風管の一端部に設けられた熱交換器内に冷凍機の蒸発部を配置するとともに、その熱交換器で熱交換された後の冷媒ガスを用いてシールド掘進機の送泥管内の泥水を冷却する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平5-288370号公報
特開2003-129791号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、シールド掘進機の掘進を停止してセグメントを組み立てている間、カッターモータも停止するが、カッターモータを停止すると、カッターモータに付属する冷却ファンも停止するためカッターモータで生じた熱を十分に排熱することができず、カッターモータが設置された機内室内に蓄熱されてしまう。このため、カッターモータの温度が自然に下がるまでの間、シールド掘進機を停止したまま待機しなければならず、施工サイクルが長くなるという課題がある。
【0008】
また、カッターヘッドによる熱と、その他の機器類による熱や摩擦熱とによりシールド掘進機内の温度が上昇するので、作業環境の上でも課題がある。
【0009】
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、シールド掘進機内の排熱性を向上させることができる技術を提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明の他の目的は、シールド掘進機による掘削坑の施工サイクルが長くなることを防止する技術を提供することを目的とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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