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公開番号
2025125497
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-27
出願番号
2024165621
出願日
2024-09-24
発明の名称
先行ビットおよびそれを備える掘削機
出願人
株式会社奥村組
代理人
個人
主分類
E21D
9/087 20060101AFI20250820BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約
【課題】先行ビットの耐久性を向上させる。
【解決手段】切羽に対向する矩形形状の上面F1および上面F1に交差し且つ切羽に面するようにして掘削径方向に傾斜した傾斜面F2を切羽側に有するシャンク部S2と、シャンク部S2の両端の角部に設置された2つのチップ部C2aと、2つのチップ部C2aの間にシャンク部S2の一部を介して設置されたチップ部C2bと、チップ部C2aとチップ部C2bの隣接間ならびにチップ部C2bとチップ部C2bの隣接間におけるシャンク部S2の上面F1および傾斜面F2に設けられ、軸方向の一端面が上面F1および傾斜面F2に露出する柱状のチップ部C2cとを有し、2つのチップ部C2aのチップ部C2c側の2カ所の第1の取付面V1は切羽側と反対側が互いに離れる方向に傾斜し、チップ部C2aの切羽側とは反対側の第2の取付面V2は第1の取付面V1の切羽側とは反対側の端部から切羽に向けて傾斜している。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
切羽に対向する矩形形状の第1の面およびその第1の面に交差し且つ切羽に面するようにして掘削工程時の掘削径方向に傾斜した第2の面を切羽側に有するビット本体部と、
前記ビット本体部の切羽側において、前記ビット本体部における掘削工程時の移動方向の両端の角部にそれぞれ設置された2つの第1のチップ部と、
前記ビット本体部の切羽側において、2つの前記第1のチップ部の間に前記ビット本体部の一部を介して隣接した状態で設置された第2のチップ部と、
前記ビット本体部の切羽側において、前記第1のチップ部と前記第2のチップ部の隣接間ならびに前記第2のチップ部と前記第2のチップ部の隣接間における前記ビット本体部に設けられ、軸方向の一端面が前記第1の面および前記第2の面に沿った状態で露出する柱状の第3のチップ部と、
を有し、
2つの前記第1のチップ部の前記第3のチップ部側の2カ所の第1の取付面は切羽側と反対側が互いに離れる方向に傾斜して形成され、前記第1のチップ部の切羽側とは反対側の第2の取付面は前記第1の取付面の切羽側とは反対側の端部から切羽に向けて傾斜して形成されている、
ことを特徴とする先行ビット。
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【請求項2】
前記第1のチップ部における切羽側の面は、前記ビット本体部の掘削工程時の移動方向と平行になって隣接した前記第1チップ部と前記第2のチップ部との間および隣接した前記第2のチップ部と前記第2のチップ部との間における前記ビット本体部の切羽側の面と略面一に形成され、
前記第1のチップ部における先行ビットの両端に位置する面は、前記ビット本体部における先行ビットの両端面と面一に形成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の先行ビット。
【請求項3】
前記第3のチップ部は、円柱状に形成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の先行ビット。
【請求項4】
前記第3のチップ部は、前記ビット本体部の掘削工程時の掘削径方向に沿って複数設けられている、
ことを特徴とする請求項1記載の先行ビット。
【請求項5】
請求項1~4の何れか一項に記載の先行ビットをカッタ盤に設置した、
ことを特徴とする掘削機。
【請求項6】
前記先行ビットは、前記第2の面の傾斜方向が前記カッタ盤の回転中心を向いた状態で設置されている、
ことを特徴とする請求項5記載の掘削機。
【請求項7】
前記先行ビットは、前記カッタ盤の外周側から径方向途中位置までの箇所に設置されている、
ことを特徴とする請求項5記載の掘削機。
【請求項8】
前記先行ビットは、前記カッタ盤に装着されているスクレーパツースの先端よりも切羽側に突出した状態で前記カッタ盤に装着されている、
ことを特徴とする請求項5記載の掘削機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、先行ビットおよびそれを備える掘削機に関し、例えば、シールド工法において用いるシールドマシン等のような掘削機のカッタ盤等に装着される先行ビットに関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
シールド工法は、シールドマシンの前面に回転可能な状態で設置されたカッタ盤を切羽に押し当て回転させることにより切羽の安定を図りながら地山に掘削坑を形成する一方、掘削坑の内壁面に複数個の鋼製あるいはコンクリート製セグメントを組み付けることによりトンネルを構築する工法である。このシールドマシンのカッタ盤の前面等には、複数の掘削機用カッタビットが規則的に並んだ状態で設置されている。
【0003】
この掘削機用カッタビットは、掘削工程において地山を崩し、切欠きを入れる掘削部品であり、例えば、ビット本体部を構成する鋼製のシャンク部と、刃体部を構成する超硬質合金製のチップ部とを備えている。
【0004】
なお、掘削機用カッタビットの構成については、例えば、特許文献1に記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-061483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
さて、近年、このようなシールドマシンを用いたシールド工法は、下水道や地下鉄のみならず道路トンネルや農業水路等への適用も増加傾向にあり、施工の大断面化や長距離化が進み、様々な地質からなる地盤を効率的に掘削する技術が求められている。
【0007】
その中で、掘削性能を左右する掘削機用カッタビットの性能を向上させることが、課題の一つとなっている。特に長距離施工においては、掘削機用カッタビットの損耗が顕著となることが分かっている。
【0008】
シールド工法では、地山の先行掘削、発進、到達部等の仮壁切削や地盤改良部の切削、およびティースビット(切削した土砂をチャンバ内に取り込むメインカッタビット)を保護するため、先行ビットを使用している。そして、先行ビットの端部で掘削工程時におけるカッタ盤の移動方向の両端の角部に設置されたチップには、次第にひずみが累積して欠損しやすくなる。
【0009】
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、先行ビットの耐久性を向上させることが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の先行ビットは、切羽に対向する矩形形状の第1の面およびその第1の面に交差し且つ切羽に面するようにして掘削工程時の掘削径方向に傾斜した第2の面を切羽側に有するビット本体部と、前記ビット本体部の切羽側において、前記ビット本体部における掘削工程時の移動方向の両端の角部にそれぞれ設置された2つの第1のチップ部と、前記ビット本体部の切羽側において、2つの前記第1のチップ部の間に前記ビット本体部の一部を介して隣接した状態で設置された第2のチップ部と、前記ビット本体部の切羽側において、前記第1のチップ部と前記第2のチップ部の隣接間ならびに前記第2のチップ部と前記第2のチップ部の隣接間における前記ビット本体部に設けられ、軸方向の一端面が前記第1の面および前記第2の面に沿った状態で露出する柱状の第3のチップ部と、を有し、2つの前記第1のチップ部の前記第3のチップ部側の2カ所の第1の取付面は切羽側と反対側が互いに離れる方向に傾斜して形成され、前記第1のチップ部の切羽側とは反対側の第2の取付面は前記第1の取付面の切羽側とは反対側の端部から切羽に向けて傾斜して形成されている、ことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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