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公開番号2025178667
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-09
出願番号2024085411
出願日2024-05-27
発明の名称トンネル水路点検装置
出願人柳井電機工業株式会社
代理人個人
主分類E21F 17/00 20060101AFI20251202BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約【課題】トンネル水路内部を水流によって移動可能であり、トンネル水路内部を撮像して点検できるトンネル水路点検装置を提供する。
【解決手段】本発明のトンネル水路点検装置は、筏構造を有する本体部と、前記本体部を構成し、水に浮く第1浮遊部と、前記本体部を構成し、前記第1浮遊部とついになり水に浮く第2浮遊部と、前記第1浮遊部と前記第2浮遊部とを接続し、部材の装着が可能な装着部と、前記本体部に接続されるリードと、前記装着部に装着可能な撮像部材と、前記本体部の傾斜を調整可能な重量調整部と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
筏構造を有する本体部と、
前記本体部を構成し、水に浮く第１浮遊部と、
前記本体部を構成し、前記第１浮遊部とついになり水に浮く第２浮遊部と、
前記第１浮遊部と前記第２浮遊部とを接続し、部材の装着が可能な装着部と、
前記本体部に接続されるリードと、
前記装着部に装着可能な撮像部材と、
前記本体部の傾斜を調整可能な重量調整部と、を備え、
前記リードは、操作者の手元から延伸し、
前記第１浮遊部、前記第２浮遊部および前記装着部の組み合わせにより、前記本体部は、前記筏構造を有し、
前記撮像部材は、前記本体部がトンネル水路を流れる間に、前記トンネル水路内部を撮像でき、
前記重量調整部は、重量部材の位置を変更可能であり、変更することで、前記本体部の重心位置を変化させて傾斜を調整可能である、トンネル水路点検装置。
続きを表示（約 900 文字）【請求項２】
前記本体部は、前記第１浮遊部と前記第２浮遊部とによって、前記トンネル水路内部を流れる水流により移動可能である、請求項１記載のトンネル水路点検装置。
【請求項３】
前記撮像部材は、
周囲３６０度全体を撮像可能な３６０度カメラ、
衝撃耐久性の高いアクションカメラ、および
赤外線カメラの、
少なくとも一つを含む、請求項１記載のトンネル水路点検装置。
【請求項４】
前記装着部は、前記撮像部材以外に、照明部材および３次元スキャナーの少なくとも一つを装着可能である、請求項１記載のトンネル水路点検装置。
【請求項５】
前記撮像部材で撮像された画像において異常状態を検出する検出部を更に備え、
前記検出部は異常状態を検出した場合において、前記トンネル水路への投入からの経過時間を記録する、請求項１記載のトンネル水路点検装置。
【請求項６】
前記重量調整部は、重量部材と前記重量部材の位置を変更できる調整部材と、を備え、
前記調整部材は、前記重量部材の前記本体部に対する相対位置を変更させて、前記本体部の重心位置を調整可能である、請求項１記載のトンネル水路点検装置。
【請求項７】
前記撮像部材および前記照明部材の構造部の一部が、前記トンネル水路の水に浸漬可能である、請求項４記載のトンネル水路点検装置。
【請求項８】
前記構造部は、上下移動によって、その一部を水に浸漬可能である、請求項７記載のトンネル水路点検装置。
【請求項９】
前記リードは二股に分かれて、一方の第１端部が前記第１浮遊部に接続し、他方の第２端部が前記第２浮遊部に接続し、
前記第１端部および前記第２端部には、歪を検出する歪検出部が接続される、請求項１記載のトンネル水路点検装置。
【請求項１０】
前記歪検出部で歪が検出された場合に、警告を発する警告部を備える、請求項９記載のトンネル水路点検装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、農業用水路、上下水道などのトンネル水路の内部の点検を行うトンネル水路点検装置に関する。
続きを表示（約 1,000 文字）【背景技術】
【０００２】
様々な場所に様々な用途でのトンネル水路が存在する。例えば、都市部や郊外などには上下水道が備わっている。上下水道は、その目的や特性のために地下に埋設されており、地中に管路が建設されることで、上下水道が備わるようになる。
【０００３】
上下水道は、上水や下水を輸送しており、その管路内部は常に水や下水に含まれる様々な物質にさらされている。このため、上下水道を構成する管路内部は、時間経過や他の事象により劣化したり破損したりすることがある。
【０００４】
劣化や破損などが生じると、水漏れが生じてそのまま上下水道の管路が破壊されてしまったり、地震などによって容易に破壊されてしまったりする。上下水道が破壊されてしまうと、断水となったり汚水処理ができずに、環境汚染が拡がったりなどの問題につながってしまう。
【０００５】
上下水道は社会の重要インフラの一つであり、上下水道が劣化や破損していることは好ましくない。このため、上下水道内部の劣化や破損などの問題を点検することが必要である。
【０００６】
また、平野部の少ない我が国の農業地帯では、農業用水路が地下や半地下などに備わっていることもある。農業用水路がトンネル水路となっている場所も様々にある。山間地などに農業地帯が広がっていることもあり、山間地の地形に対応してトンネル水路の農業用水路が存在している場所も多い。
【０００７】
このような農業用水路のトンネル水路も、上下水道と同様に、時間経過や他の事象により劣化したり破損したりすることがある。また、農業用水路の場合には、山間地などに備わっている関係上、草木や木の枝などが地上部分から入り込んだりすることもあり得る。これにより、内部が劣化したり、内部での水詰まりが生じたりすることもある。
【０００８】
また、山間部での地滑りなどにより、農業用水路のトンネル水路が破損することもあり得る。
【０００９】
農業用水路も重要な社会インフラの一つであり、これを適切な状態に維持することや維持のための点検が必要である。
【００１０】
もちろん、上下水道や農業用水路以外にも、種々の用途でのトンネル水路が様々な場所に設置されている。これらも、重要な社会インフラの一つであり、これらが適切な状態で維持されることが必要である。
（【００１１】以降は省略されています）

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