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公開番号
2025072125
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-09
出願番号
2023182666
出願日
2023-10-24
発明の名称
切欠開裂治具
出願人
大阪瓦斯株式会社
代理人
弁理士法人R&C
主分類
E21D
9/06 20060101AFI20250430BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約
【課題】既設管を切断・拡径して新設管と取り換える際に、既設管の設置部位の外部に設けられる他のライフラインに係る供給網等を損傷することのない安全性の高い既設管開裂治具を提供する。
【解決手段】牽引方向の前方へ向けて牽引されて既設管の管内壁に牽引方向に沿う切欠溝を形成する切欠溝形成部K1、K2と、牽引方向で切欠溝形成部K1、K2の後方に設けられ、切欠溝形成部K1、K2にて形成された切欠溝に嵌入すると共に切欠溝の対向する一対の切欠面が離間する方向へ力を付与する切欠溝開裂部KAと、牽引方向で切欠溝開裂部KAの後方に設けられ、切欠溝開裂部KAにて開裂された既設管を拡径する拡径部KKとを備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
埋設された既設管の管軸に沿う牽引方向に沿って後方から前方へ向けて牽引され、前記既設管の管内壁を前記牽引方向に沿って切断して前記既設管を拡径し、前記後方に連結された新設管を前記既設管の内部へ引き込む形態で設けられる切欠開裂治具であって、
前記牽引方向の前記前方へ向けて牽引されて前記既設管の前記管内壁に前記牽引方向に沿う切欠溝を形成する切欠溝形成部と、
前記牽引方向で前記切欠溝形成部の前記後方に設けられ、前記切欠溝形成部にて形成された前記切欠溝に嵌入すると共に前記切欠溝の対向する一対の切欠面が離間する方向へ力を付与する切欠溝開裂部と、
前記牽引方向で前記切欠溝開裂部の前記後方に設けられ、前記切欠溝開裂部にて開裂された前記既設管を拡径する拡径部とを備える切欠開裂治具。
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【請求項2】
前記切欠溝形成部を有して、前記牽引方向に牽引される開裂本体部を備え、
前記牽引方向に沿う方向視である牽引方向視において、
前記開裂本体部には、前記牽引方向に直交する直交方向で、前記切欠溝形成部と前記管内壁を走行する走行車輪とが、前記開裂本体部の本体軸を挟む形で設けられ、
前記直交方向で、前記切欠溝形成部の前記管内壁を切り欠く先端部と、前記走行車輪の前記管内壁に接地する接地部との距離が、前記既設管の外径よりも小さい請求項1に記載の切欠開裂治具。
【請求項3】
前記切欠溝開裂部を有して、前記牽引方向に牽引される開裂本体部を備え、
前記切欠溝開裂部は、
前記牽引方向に沿う方向視である牽引方向視において、前記牽引方向に直交する直交方向で、前記開裂本体部の本体軸から離れる先端側ほど徐々に幅狭になる幅狭形状部位を有すると共に、前記直交方向の先端側の端部が面取りされる面取り部位を有し、
前記面取り部位が、前記牽引方向で前記後方の側ほど、前記直交方向で前記本体軸から離れて設けられる請求項1又は2に記載の切欠開裂治具。
【請求項4】
前記牽引方向視において、
前記直交方向で、前記切欠溝開裂部と前記管内壁を走行する走行車輪とが、前記開裂本体部の前記本体軸を挟む形で前記開裂本体部に設けられ、
前記直交方向で、前記面取り部位のうち前記本体軸から最も離れた先端面取り部位と、前記走行車輪の前記管内壁に接地する接地部との距離が、前記既設管の外径よりも大きい請求項3に記載の切欠開裂治具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、埋設された既設管の管軸に沿う牽引方向に沿って後方から前方へ向けて牽引され、前記既設管の管内壁を牽引方向に沿って切断して前記既設管を拡径し、後方に連結された新設管を前記既設管の内部へ引き込む形態で設けられる切欠開裂治具に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、埋設された既設管を管軸方向に切断して拡径する切断開裂治具として、特許文献1に記載のように、既設管に切り込みを入れる第1回転刃、第1回転刃にて入れられた切り込みに沿って既設管を完全に切断する第2回転刃を含む複数の回転刃を有する切断部を備えたものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3261400号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に開示の技術では、第1回転刃により既設管に切り込みを入れ、第1回転刃にて入れられた切り込みに沿って、第2回転刃により既設管を完全に切断する。
このような構成では、既設管の切断時に、第2回転刃の刃先が、既設管の内部から外部へ露出することになり、切断対象の既設管の外部に他のライフラインに係る供給網等(例えば、電力線、通信線、水道管等)が存在していた場合に、当該電力線等を傷つけてしまう虞があり、改善の余地があった。
【0005】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、既設管を切断・拡径して新設管と取り換える際に、既設管の設置部位の外部に設けられる他のライフラインに係る供給網等を損傷することのない安全性の高い切欠開裂治具を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための切欠開裂治具は、
埋設された既設管の管軸に沿う牽引方向に沿って後方から前方へ向けて牽引され、前記既設管の管内壁を前記牽引方向に沿って切断して前記既設管を拡径し、前記後方に連結された新設管を前記既設管の内部へ引き込む形態で設けられる切欠開裂治具であって、その特徴構成は、
前記牽引方向の前記前方へ向けて牽引されて前記既設管の前記管内壁に前記牽引方向に沿う切欠溝を形成する切欠溝形成部と、
前記牽引方向で前記切欠溝形成部の前記後方に設けられ、前記切欠溝形成部にて形成された前記切欠溝に嵌入すると共に前記切欠溝の対向する一対の切欠面が離間する方向へ力を付与する切欠溝開裂部と、
前記牽引方向で前記切欠溝開裂部の前記後方に設けられ、前記切欠溝開裂部にて開裂された前記既設管を拡径する拡径部とを備える点にある。
【0007】
上記特徴構成によれば、既設管を切り開いて新設管へ入れ替える際に、まず、切欠溝形成部にて既設管の管内壁に牽引方向に沿って切欠溝を形成した後、切欠溝開裂部が切欠溝に嵌まり込んで切欠溝の対向する一対の切欠面が離間する方向へ力を付与するから、既設管を、回転刃による切断を行うことなく、切欠溝に沿って開裂させることができる。
換言すれば、上記特徴構成によれば、既設管は、切欠溝開裂部により切欠溝へ押圧力を付与して切欠溝に沿って開裂するから、従来のように、既設管の内部から外部へ刃先が露出する回転刃により既設管を切断する必要がなく、既設管の周囲にライフラインに係る供給網等が存在する場合であっても、当該供給網等を傷つけることなく安全に既設管を開裂することができる。
更に、開裂された後の既設管を、切欠溝開裂部の後方に設けられる拡径部にて拡径することで、当該既設管が設置されていた部位に、良好に新設管を引き込むことができる。
以上より、既設管を切断・拡径して新設管と取り換える際に、既設管の設置部位の外部に設けられる他のライフラインに係る供給網等を損傷することのない安全性の高い既設管開裂治具を実現できる。
【0008】
切欠開裂治具の更なる特徴構成は、
前記切欠溝形成部を有して、前記牽引方向に牽引される開裂本体部を備え、
前記牽引方向に沿う方向視である牽引方向視において、
前記開裂本体部には、前記牽引方向に直交する直交方向で、前記切欠溝形成部と前記管内壁を走行する走行車輪とが、前記開裂本体部の本体軸を挟む形で設けられ、
前記直交方向で、前記切欠溝形成部の前記管内壁を切り欠く先端部と、前記走行車輪の前記管内壁に接地する接地部との距離が、前記既設管の外径よりも小さい点にある。
【0009】
上記特徴構成によれば、牽引方向に沿う方向視である牽引方向視において、牽引方向に直交する直交方向で、切欠溝形成部の管内壁を切り欠く先端部と、走行車輪の管内壁に接地する接地部との距離が、既設管の外径よりも小さく構成されているから、切欠溝形成部の先端部が、既設管の内部から外部へ露出することがない。これにより、切欠溝形成部が既設管の内周壁に切欠溝を形成する際に、既設管の外部に設けられるライフラインに係る供給網等が、切欠溝形成部にて損傷することを好適に防止できる。
【0010】
切欠開裂治具の更なる特徴構成は、
前記切欠溝開裂部を有して、前記牽引方向に牽引される開裂本体部を備え、
前記切欠溝開裂部は、
前記牽引方向に沿う方向視である牽引方向視において、前記牽引方向に直交する直交方向で、前記開裂本体部の本体軸から離れる先端側ほど徐々に幅狭になる幅狭形状部位を有すると共に、前記直交方向の先端側の端部が面取りされる面取り部位を有し、
前記面取り部位が、前記牽引方向で前記後方の側ほど、前記直交方向で前記本体軸から離れて設けられる点にある。
(【0011】以降は省略されています)
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