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公開番号2025061882
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-11
出願番号2025012194,2022506919
出願日2025-01-28,2020-08-04
発明の名称APOC3関連疾患および障害の処置のための方法
出願人アローヘッド ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61K 48/00 20060101AFI20250403BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】APOC3関連疾患および障害の処置のための方法を提供すること。
【解決手段】APOC RNAi剤を含む医薬組成物は、本明細書で開示される方法に従ってそれを必要とするヒト被験体に投与された場合に、上昇したトリグリセリド(TG)レベルに関連する疾患および障害、例えば、家族性カイロミクロン血症症候群(FCS)、高トリグリセリド血症、肥満、脂質異常症、非アルコール性脂肪性肝炎、非アルコール性脂肪性肝疾患、高脂血症、脂質および/もしくはコレステロール代謝異常、アテローム性動脈硬化症、心血管疾患、冠動脈疾患、高トリグリセリド血症誘導性膵炎、メタボリックシンドローム、II型糖尿病、カイロミクロン血症、多因子カイロミクロン血症、または家族性部分型リポジストロフィーが含まれるリポジストロフィー症候群を処置する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
明細書に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、2019年8月5日出願の米国仮特許出願第62/883,046号、2019年11月17日出願の米国仮特許出願第62/936,559号および2020年2月5日出願の米国仮特許出願第62/970,613号に対する優先権を主張し、その各々の内容は、それらの全体がこれにより参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 4,200 文字)【0002】
配列表
本出願は、ASCIIフォーマットで提出された、その全体がこれにより参照により本明細書に組み込まれる配列表を含む。このASCIIコピーは、名称が30683_WO_SequenceListing.txtであり、サイズが3kbである。
【0003】
発明の分野
APOC3遺伝子発現を阻害するRNA干渉(RNAi)剤を含む医薬組成物を使用する、アポリポタンパク質C-III(APOC3、apoC-III、APOC-IIIおよびAPO C-IIIとも呼ばれる)遺伝子発現のサイレンシングまたは阻害によって少なくとも一部媒介され得る、疾患および障害の処置のための方法が、本明細書で開示される。
【背景技術】
【0004】
背景
ヒトアポリポタンパク質C-III遺伝子によってコードされるアポリポタンパク質C-III(APOC3、apoC-III、APOC-IIIおよびAPO C-IIIとも呼ばれる)は、高トリグリセリド血症に関連する疾患の処置のための有望な標的として最近出現した。上昇した血清トリグリセリド(TG)レベルは、心血管疾患の独立したリスク因子として、かつアテローム性動脈硬化症の発症における寄与因子として同定されている。重症高トリグリセリド血症(しばしば>1000mg/dL)を有する個体は、再発性膵炎のリスクもある。トリグリセリドは、TGリッチリポタンパク質として公知の超低密度リポタンパク質コレステロール(VLDL-C)およびカイロミクロン粒子の主要構成要素として、血液中で主に輸送される。リポタンパク質は、疎水性トリアシルグリセロールおよびコレステリルエステルコア、ならびにリン脂質、コレステロールおよびアポタンパク質の親水性外層から構成される。APOC3は、これらのアポタンパク質の1つである。
【0005】
APOC3は、肝臓において主に合成され、TGリッチリポタンパク質の産生、代謝、および血漿からのそのクリアランスにおいて重要な役割を果たす。高トリグリセリド血症の発症における寄与因子であると想定されるいくつかの機能獲得型多型が、APOC3遺伝子のプロモーター領域において同定されている(例えば、Wang, Y., et al., Association of Apolipoprotein C3 Genetic Polymorphisms with the Risk of Ischemic Stroke in the Northern Chinese Han Population, 11 PLoS One e0163910 (2016);Li, Y., et al., Apolipoprotein C3 gene variants and the risk of coronary heart disease: A meta-analysis 9 Meta Gene 104-109 (2016)を参照のこと)。肝臓における増加したAPOC3合成は、TGリッチVLDL-Cの分泌を促進する。さらに、APOC3の過剰存在は、リポタンパク質リパーゼおよび肝性リパーゼの活性を阻害し、TGリッチリポタンパク質の異化を遅延させることによって、血清TGレベルをさらに増加させる。さらに、上昇したAPOC3は、肝受容体へのそれらの結合を妨害することによって、TGリッチリポタンパク質およびそれらのレムナント粒子の肝クリアランスもまた遅延させる。
【0006】
いくつかの大規模な遺伝子分析研究は、APOC3の機能喪失型変異を有する個体が、低レベルのトリグリセリドおよび心血管疾患の低減された発生率を示すことを報告している。さらに、APOC3欠損個体は、APOC3変異を有さない個体と比較して、増加したHDL-Cもまた有する(例えば、Bernelot Moens, S. J., et al., Inhibition of ApoCIII: the next PCSK9? 25 Curr Opin Lipidol 418-422 (2014);Saleheen, D., et al., Human knockouts and phenotypic analysis in a cohort with a high rate of consanguinity, 544 Nature 235-239 (2017)を参照のこと)。
現在、高トリグリセリド血症は、中程度の症例では、ナイアシン、フィブレート、スタチンおよび魚油のうち1種または複数で処置される場合が多いが、ほとんどの症例では、血清TGにおける低減は控えめである。さらに、利用可能な治療薬は、非常に重症の高トリグリセリド血症の単一遺伝子性の原因を有する患者(例えば、家族性カイロミクロン血症症候群(familial chylomicronemia syndrome)(FCS)を有する患者)では無効な場合が多いが、それは、疾患原因変異の大部分が、リポタンパク質リパーゼ(LPL)中にあり、補因子またはLPL相互作用性タンパク質アポリポタンパク質C-II(APOC2)、アポリポタンパク質AV(APOA5)、リパーゼ成熟因子1(LMF1)、およびグリコシルホスファチジルイノシトール係留型高密度リポタンパク質結合タンパク質1(GPIHBP1)中の変異は、あまり頻繁には観察されないからである。これらの変異は、機能障害性リポタンパク質リパーゼをもたらすが、標準的治療に対する最適な応答のためには機能的リポタンパク質リパーゼが必要とされる。家族性カイロミクロン血症症候群(FCS)、カイロミクロン血症、多因子カイロミクロン血症(multifactorial chylomicronemia)、高トリグリセリド血症誘導性膵炎、メタボリックシンドローム、II型糖尿病、家族性部分型リポジストロフィーが含まれるリポジストロフィー症候群、肥満、脂質異常症、非アルコール性脂肪性肝炎、非アルコール性脂肪性肝疾患、高脂血症、高トリグリセリド血症、脂質および/またはコレステロール代謝異常、アテローム性動脈硬化症、心血管疾患、冠動脈疾患、ならびに他の脂質異常症ならびに代謝関連障害および疾患などの疾患の処置のための、実質的なTG低下効果を提供し得る有効な治療薬が必要とされている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
Wang, Y., et al., Association of Apolipoprotein C3 Genetic Polymorphisms with the Risk of Ischemic Stroke in the Northern Chinese Han Population, 11 PLoS One e0163910 (2016)
Li, Y., et al., Apolipoprotein C3 gene variants and the risk of coronary heart disease: A meta-analysis 9 Meta Gene 104-109 (2016)
Bernelot Moens, S. J., et al., Inhibition of ApoCIII: the next PCSK9? 25 Curr Opin Lipidol 418-422 (2014)
Saleheen, D., et al., Human knockouts and phenotypic analysis in a cohort with a high rate of consanguinity, 544 Nature 235-239 (2017)
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
概要
それを必要とするヒト被験体においてAPOC3関連疾患および障害を処置する方法であって、ヒト被験体に、表2に記載される組成物(即ち、APOC3 RNAi薬物物質(Drug Substance)、本明細書でADS-005とも呼ばれる)を含む医薬組成物を、約1mg~約100mgの間の用量のAPOC3 RNAi薬物物質で投与するステップを含み、医薬組成物は皮下投与され、用量間に約1ケ月が存在する(即ち、毎月の投薬)、方法が、本明細書に記載される。一部の実施形態では、本明細書で開示される方法において使用される医薬組成物は、表3に記載される製剤化されたAPOC3 RNAi薬物物質(本明細書でADS-005-1とも呼ばれる)を含むか、それからなるか、または本質的にそれからなる。
【0009】
本明細書に記載されるAPOC3 RNAi薬物物質は、予期せぬ効力および効果の持続時間を提供した。本明細書で提示されるヒト臨床研究からのデータに示されるように、100mg未満の単一用量だけでのAPOC3 RNAi薬物物質実施形態は、好ましい安全性プロファイルを維持しつつ、数ケ月持続し、トリグリセリド(TG)および他の関連する脂質パラメーターにおける実質的な低減を生じた、APOC3遺伝子発現の持続的阻害を提供した。これは、APOC3関連疾患および障害の処置のための低用量および低頻度の投薬レジメンの新規発見をもたらした。
【0010】
本明細書に記載される処置の方法は、ヒト被験体においてAPOC3発現における低減をもたらし、それにより、とりわけ、被験体における血清トリグリセリド(TG)レベルの低減を生じる。
(【0011】以降は省略されています)

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