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公開番号2025030237
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023135350
出願日2023-08-23
発明の名称床版用無溶剤型エポキシ樹脂系塗膜防水材、及び防水施工方法
出願人日本特殊塗料株式会社
代理人
主分類E01D 19/12 20060101AFI20250228BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】塗装作業環境が優れ、塗装施工後に迅速に塗膜を形成し、耐水性に優れて防水信頼性の高い床版用塗膜防水材、及びその施工方法の開発。
【解決手段】無溶剤型エポキシ樹脂とポリアミン、及びチオールを配合することにより、常温硬化する床版用無溶剤型エポキシ樹脂系塗膜防水材。および、この無溶剤型エポキシ樹脂系塗膜防水材を1回の塗装により必要な防水膜厚を形成する床版の防水施工方法。床版は、金属製、コンクリート製のいずれかである床版の防水施工方法。

【選択図】 なし

特許請求の範囲【請求項1】
床版用塗膜防水材であって、
無溶剤型エポキシ樹脂とポリアミン、及びチオールを配合することにより、常温硬化することを特徴とする
床版用無溶剤型エポキシ樹脂系塗膜防水材。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
床版の防水施工方法であって、
請求項1に記載の無溶剤型エポキシ樹脂系塗膜防水材を1回の塗装により必要な防水膜厚を形成することを特徴とする、
床版の防水施工方法。
【請求項3】
金属製、コンクリート製のいずれかである床版の防水施工方法であって、
請求項1に記載の無溶剤型エポキシ樹脂系塗膜防水材を1回の塗装により必要な防水膜厚を形成することを特徴とする、
床版の防水施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、金属製床版、コンクリート床版用の塗膜防水材、及びこの防水材を用いる防水施工方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
各種の高架橋には、金属製床版、鉄筋コンクリート床版、プレストレストコンクリート床版、鋼・コンクリート合成床版と呼ばれる床版が使用されており、人や自動車等の車両の通行時の加重を、高架橋の主構造に伝える床板として機能している。
【0003】
床版の上面には、人や車両の通行のためにアスファルト舗装等が施されるが、通行時の繰り返し荷重のために、舗装に亀裂、ひび割れが発生し、雨水がこれらの亀裂から侵入して、床版内部にある鉄筋等を腐蝕させてしまう。従って、高架橋の床版を保護するため、床版と舗装の間に防水層を設ける必要がある。防水層には、アスファルト防水材、ゴム溶剤型防水材が使用されることが一般的であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭63-315757号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
各種の高架橋の設置工事は元より、経年劣化による床版防水層の再防水工事においては、信頼性の高い防水性能を顕現する防水材、環境負荷が小さく、短時間で工事を完了することができる防水工事が求められている。
【0006】
そこで本発明は、信頼性の高い防水性能を持ち、1回の塗装により必要な膜厚の防水層を形成し、なおかつ環境負荷の小さな防水材、及び防水工事の開発を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、以下の構成により上記課題を解決できることを見出した。
【0008】
<1>
床版用塗膜防水材であって、
無溶剤型エポキシ樹脂とポリアミン、及びチオールを配合することにより、常温硬化することを特徴とする
床版用無溶剤型エポキシ樹脂系塗膜防水材。
<2>
床版の防水施工方法であって、
前記<1>記載の無溶剤型エポキシ樹脂系塗膜防水材を1回の塗装により必要な防水膜厚を形成することを特徴とする、
コンクリート床版の防水施工方法。
<3>
金属製、コンクリート製のいずれかである床版の防水施工方法であって、
前記<1>に記載の無溶剤型エポキシ樹脂系塗膜防水材を1回の塗装により必要な防水膜厚を形成することを特徴とする、
床版の防水施工方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明による塗膜防水材は、無溶剤型エポキシ樹脂とポリアミン、およびチオールからなる硬化剤との反応が迅速であるため、防水塗膜を形成するまでの時間が迅速である。
また、常温ないし低温により硬化反応が起きるため、アスファルト防水材の様に、施工現場にアスファルト溶融釜を必要とせず、ゴム溶剤型防水材の様に多量の有機溶剤によりゴムを溶解させる必要も無い。
本発明による塗膜防水材は、1回の塗装により、防水塗膜に必要な膜厚を塗装することが可能である。常温の同じ作業環境で比較した場合、従前の塗膜防水材は3回~4回の塗装作業を経て必要な塗膜防水膜厚を形成するのに対して、本発明になる塗膜防水材は1回の塗装作業で済むため、大幅な作業効率の向上となる。
更に、本発明による塗膜防水材により形成される塗膜の耐水性が高く、防水施工後の信頼性が良好である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る床版用塗膜防水材とその施工方法について説明する。以下の実施形態における各構成及びそれらの組み合わせは例であり、本発明は実施形態によって限定されることはない。
本明細書において、「~」とはその前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味で使用される。
(【0011】以降は省略されています)

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