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公開番号2025033641
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023139499
出願日2023-08-30
発明の名称ブラケット支保工および張出構築方法
出願人株式会社熊谷組
代理人個人,個人
主分類E01D 21/00 20060101AFI20250306BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】柱部の側面に建築限界が極めて接近している場合であっても、張出部を構築することを可能にするブラケット支保工を提供する。
【解決手段】
ブラケット支保工1は、橋脚10の上部から幅方向に張り出す張出部11を構築する際に利用される。ブラケット支保工1は、橋脚10の側面10Aから幅方向の外側に突き出すブラケット2と、ブラケット2を橋脚10に固定する緊張材3と、を備え、ブラケット2は、橋脚10の側面10Aに沿って上下方向に延設される支持材21と、支持材21から幅方向の外側に向けて延設される梁材22と、を有し、緊張材3は、引張応力を保持しながら橋脚10および支持材21を幅方向に貫くように設けられることで、支持材21を橋脚10の側面10Aに押し付ける。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
柱部の上部から幅方向に張り出す張出部を構築する際に利用されるブラケット支保工であって、
前記柱部の側面から前記幅方向の外側に突き出す少なくとも1つのブラケットと、
前記ブラケットを前記柱部に固定する少なくとも1つの緊張材と、を備え、
前記ブラケットは、
前記柱部の前記側面に沿って上下方向に延設される支持材と、
前記支持材から前記幅方向の外側に向けて延設される梁材と、を有し、
前記緊張材は、引張応力を保持しながら前記柱部および前記支持材を前記幅方向に貫くように設けられることで、前記支持材を前記柱部の前記側面に押し付けることを特徴とするブラケット支保工。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記柱部に固定され、前記支持材の上部を前記幅方向に貫通し、前記支持材を前記柱部に仮支持させる少なくとも1つの補助緊張材を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載のブラケット支保工。
【請求項3】
前記ブラケットは、平面視で前記幅方向に直交する長手方向に複数並設され、
複数の前記ブラケットの前記梁材上で前記長手方向に架設され、且つ前記幅方向に並設される複数の上桁材を更に備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のブラケット支保工。
【請求項4】
柱部の上部から幅方向に張り出す張出部を構築する張出構築方法であって、
支持材と梁材とを交差させた状態で連結した少なくとも1つのブラケットを組み立てる組立工程と、
前記支持材を前記柱部の側面に沿って上下方向に延設させ、前記梁材を前記支持材の上部から前記幅方向の外側に向けて延設させる姿勢とした前記ブラケットを前記柱部に設置する設置工程と、
少なくとも1つの緊張材が、引張応力を保持しながら前記柱部および前記支持材を前記幅方向に貫くように設けられることで、前記支持材を前記柱部の前記側面に押し付け、前記柱部の前記側面から前記幅方向の外側に突き出す前記ブラケットを前記緊張材によって前記柱部に固定したブラケット支保工を構築する支保工構築工程と、
前記ブラケット支保工を利用して前記張出部を構築する張出構築工程と、を備えていることを特徴とする張出構築方法。
【請求項5】
前記設置工程では、前記柱部に固定された少なくとも1つの補助緊張材が、前記支持材の上部を前記幅方向に貫通し、前記支持材を前記柱部に仮支持させることを特徴とする請求項4に記載の張出構築方法。
【請求項6】
前記組立工程では、複数の前記ブラケットが組み立てられ、
前記設置工程では、複数の前記ブラケットが平面視で前記幅方向に直交する長手方向に並設され、
前記支保工構築工程では、複数の前記ブラケットの前記梁材上で、複数の上桁材が前記長手方向に架設され、且つ前記幅方向に並設されることを特徴とする請求項4または5に記載の張出構築方法。
【請求項7】
前記張出構築工程において前記張出部を構築した後、前記ブラケット支保工を解体する支保工解体工程を更に備え、
前記支保工解体工程は、
平面視で前記幅方向に直交する長手方向に延びる少なくとも1つのレールを前記張出部の下面に固定し、前記レールに沿って移動する少なくとも1つのトロリーを設置する設備設置工程と、
前記緊張材の引張応力を解除し、前記柱部に対する前記ブラケットの固定を解除する除荷工程と、
前記ブラケットを前記トロリーで吊りながら前記レールに沿って前記長手方向の一方に移動させる撤去工程と、を有していることを特徴とする請求項4または5に記載の張出構築方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、柱部の上部から幅方向に張り出す張出部を構築する際に利用されるブラケット支保工および張出構築方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
橋脚の先端(上部)で幅方向に張り出す橋脚梁部を形成するための型枠の支保工が知られている(特許文献1)。この支保工は、橋脚から幅方向の外側に張り出す下弦材と、下弦材の上方に略水平方向に延出する上弦材と、下弦材と上弦材とをトラス状に連結する連結材と、を備えている。また、橋脚の側方には、支保工を保持するための保持部が構築されている。支保工がトラス構造とされることで、幅方向の外側に大きく張り出したとしても変形を少なくすることができる。これにより、橋脚梁部の下(橋脚の側方)に道路等の建築限界が接近し、橋脚の側方に支柱式支保工を構築することができない場合でも、当該支保工によって橋脚梁部を形成することができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-336619号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した技術では、橋脚の側方に保持部を構築するための領域(空間)が必要であった。しかしながら、例えば、橋脚が河川に隣接した場所や急傾斜地に構築される場合、保持部を構築するための領域(空間)を確保することができなかった。その場合、保持部および支保工を構築することが困難になり、橋脚梁部(張出部)を形成することができないことがあった。
【0005】
本発明は、上記事情を考慮し、柱部の側面に建築限界が極めて接近している場合であっても、張出部を構築することを可能にするブラケット支保工および張出構築方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、柱部の上部から幅方向に張り出す張出部を構築する際に利用されるブラケット支保工であって、前記柱部の側面から前記幅方向の外側に突き出す少なくとも1つのブラケットと、前記ブラケットを前記柱部に固定する少なくとも1つの緊張材と、を備え、前記ブラケットは、前記柱部の前記側面に沿って上下方向に延設される支持材と、前記支持材から前記幅方向の外側に向けて延設される梁材と、を有し、前記緊張材は、引張応力を保持しながら前記柱部および前記支持材を前記幅方向に貫くように設けられることで、前記支持材を前記柱部の前記側面に押し付ける。
【0007】
この場合、前記柱部に固定され、前記支持材の上部を前記幅方向に貫通し、前記支持材を前記柱部に仮支持させる少なくとも1つの補助緊張材を更に備えているとよい。
【0008】
この場合、前記ブラケットは、平面視で前記幅方向に直交する長手方向に複数並設され、複数の前記ブラケットの前記梁材上で前記長手方向に架設され、且つ前記幅方向に並設される複数の上桁材を更に備えているとよい。
【0009】
本発明は、柱部の上部から幅方向に張り出す張出部を構築する張出構築方法であって、支持材と梁材とを交差させた状態で連結した少なくとも1つのブラケットを組み立てる組立工程と、前記支持材を前記柱部の側面に沿って上下方向に延設させ、前記梁材を前記支持材の上部から前記幅方向の外側に向けて延設させる姿勢とした前記ブラケットを前記柱部に設置する設置工程と、少なくとも1つの緊張材が、引張応力を保持しながら前記柱部および前記支持材を前記幅方向に貫くように設けられることで、前記支持材を前記柱部の前記側面に押し付け、前記柱部の前記側面から前記幅方向の外側に突き出す前記ブラケットを前記緊張材によって前記柱部に固定したブラケット支保工を構築する支保工構築工程と、前記ブラケット支保工を利用して前記張出部を構築する張出構築工程と、を備えている。
【0010】
この場合、前記設置工程では、前記柱部に固定された少なくとも1つの補助緊張材が、前記支持材の上部を前記幅方向に貫通し、前記支持材を前記柱部に仮支持させるとよい。
(【0011】以降は省略されています)

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