TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025063404
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-16
出願番号
2023172555
出願日
2023-10-04
発明の名称
床版の撤去方法
出願人
西松建設株式会社
,
コンクリートコーリング株式会社
代理人
弁理士法人MIP
主分類
E01D
24/00 20060101AFI20250409BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】 合成桁における床版撤去作業にかかる時間を短縮し、床版を効率的に撤去できる方法を提供すること。
【解決手段】 床版の撤去方法は、合成桁における箱桁の幅方向の両端部に該箱桁の軸方向へ向けてずれ止め部材が列設された該箱桁上に接合した鉄筋コンクリートからなる床版に、該箱桁の軸方向へ延びる所定の深さの隙間を形成する工程と、形成した隙間に、内部を加圧することにより膨張する膨張部材を挿入する工程と、形成する工程と挿入する工程を繰り返して形成された複数の隙間のそれぞれに挿入された膨張部材の内部を、指定された順に加圧して膨張させ、床版をブロック片に割裂するとともに箱桁上から剥離させて撤去する工程とを含み、隙間が、箱桁の幅方向の、両端部に列設されたずれ止め部材上と該両端部に列設されたずれ止め部材間とに少なくとも形成される。
【選択図】 図4
特許請求の範囲
【請求項1】
合成桁において床版を撤去する方法であって、
前記合成桁における箱桁の幅方向の両端部に該箱桁の軸方向へ向けてずれ止め部材が列設された該箱桁上に接合した鉄筋コンクリートからなる床版に、該箱桁の軸方向へ延びる所定の深さの隙間を形成する工程と、
形成した前記隙間に、内部を加圧することにより膨張する膨張部材を挿入する工程と、
前記形成する工程と前記挿入する工程を繰り返して形成された複数の前記隙間のそれぞれに挿入された前記膨張部材の内部を、指定された順に加圧して膨張させ、前記床版をブロック片に割裂するとともに前記箱桁上から剥離させて撤去する工程と
を含み、
前記複数の隙間が、前記箱桁の幅方向の、前記両端部に列設された前記ずれ止め部材上と該両端部に列設された該ずれ止め部材間とに少なくとも形成される、床版の撤去方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記撤去する工程では、前記指定された順として、最初に、前記ずれ止め部材間に形成された隙間に挿入された膨張部材を膨張させ、次に、前記ずれ止め部材上に形成された隙間に挿入された膨張部材を膨張させ、最後に、前記ずれ止め部材間に形成された隙間に挿入された膨張部材を再度膨張させる、請求項1に記載の床版の撤去方法。
【請求項3】
前記両端部に列設された前記ずれ止め部材間に形成される前記隙間が、前記両端部に列設された前記ずれ止め部材間の中央位置に形成される隙間と、前記両端部に列設された前記ずれ止め部材間であって、各端部に列設された前記ずれ止め部材に所定の距離離間した位置に形成される隙間とを含む、請求項1に記載の床版の撤去方法。
【請求項4】
前記撤去する工程では、前記指定された順として、最初に、前記中央位置に形成された隙間に挿入された膨張部材を膨張させ、次に、前記ずれ止め部材上に形成された隙間に挿入された膨張部材を膨張させ、次に、前記ずれ止め部材に所定の距離離間した位置に形成された隙間に挿入された膨張部材を膨張させ、最後に、前記中央位置に形成された隙間に挿入された膨張部材を再度膨張させる、請求項3に記載の床版の撤去方法。
【請求項5】
前記合成桁は、2つの前記箱桁を有し、
前記2つの箱桁のそれぞれに対し、前記形成する工程と、前記挿入する工程と、前記撤去する工程とを実施する、請求項1または3に記載の床版の撤去方法。
【請求項6】
前記ずれ止め部材間の箱桁上の床版に、箱桁の幅方向へ延びる所定の深さの第2の隙間を形成する工程をさらに含む、請求項1または3に記載の床版の撤去方法。
【請求項7】
前記床版に埋設される鉄筋は、鉛直方向に上下二段に配筋されており、
前記隙間を形成する工程では、前記床版の上面から下段の鉄筋を超え、前記箱桁に到達しない深さの隙間を形成する、請求項1または3に記載の床版の撤去方法。
【請求項8】
前記撤去する工程では、前記ブロック片を前記箱桁上から剥離させるたびに、前記箱桁上から剥離した前記ブロック片を揚重して該箱桁上から撤去する、請求項1または3に記載の床版の撤去方法。
【請求項9】
加圧手段により水を加圧して膨張部材内へ供給する工程を含む、請求項1または3に記載の床版の撤去方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、合成桁において床版を撤去する方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
道路橋等の橋梁の床版は、経時的な劣化や損傷等に伴い、撤去し、新しいものに取り替える必要がある。橋梁を構成する主桁・床版の構造には、合成桁と、非合成桁とがあり、合成桁では、主桁の桁フランジ上にジベル筋を設け、主桁とその上に構築される床版とを強固に接合した構造が取られている。このため、合成桁において床版を撤去する作業は、時間と手間を要する作業となっている。
【0003】
合成桁において床版を撤去する方法として、桁間の床版を道路カッターにて切断し、クレーンで吊切りを行い、桁フランジ上に残ったコンクリートをハンドブレーカーによる手斫りや、ウォータージェット(WJ)工法にて撤去する方法が知られている(例えば、特許文献1、非特許文献1参照)。
【0004】
また、ワイヤーソーを主桁側面に据え付け、ワイヤーを床版に貫通させて設置し、桁フランジからの上の床版を水平切断する方法も知られている(例えば、特許文献2、非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7008477号公報
特開2023-34231号公報
【非特許文献】
【0006】
天野寿宣,外4名,“中央自動車道落合川橋(下り線)合成鈑桁橋の床版取替工事”,公益社団法人土木学会,土木学会第75回年次学術講演会,VI-731,令和2年9月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記の特許文献1、2および非特許文献1には、合成桁の主桁が箱桁である場合の箱桁上の床版の撤去についての記載がないことから、箱桁上の床版については、従来通り、手斫り等で撤去することになる。これでは、合成桁における床版撤去作業に時間がかかり、床版を効率的に撤去することができないという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、合成桁において床版を撤去する方法であって、
合成桁における箱桁の幅方向の両端部に該箱桁の軸方向へ向けてずれ止め部材が列設された該箱桁上に接合した鉄筋コンクリートからなる床版に、該箱桁の軸方向へ延びる所定の深さの隙間を形成する工程と、
形成した隙間に、内部を加圧することにより膨張する膨張部材を挿入する工程と、
形成する工程と挿入する工程を繰り返して形成された複数の隙間のそれぞれに挿入された膨張部材の内部を、指定された順に加圧して膨張させ、床版をブロック片に割裂するとともに箱桁上から剥離させて撤去する工程と、
を含み、
複数の隙間が、箱桁の幅方向の、両端部に列設されたずれ止め部材上と該両端部に列設されたずれ止め部材間とに少なくとも形成される、床版の撤去方法が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、合成桁における床版撤去作業にかかる時間を短縮し、床版を効率的に撤去することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
道路橋の構造の一例を示した図。
道路橋における主桁と床版の接合部の一例として、その接合部を模した模擬合成桁箱桁を示した図。
膨張部材の一例を示した図。
床版を撤去する作業の一例を示したフローチャート。
床版にスリットを形成し、板ジャッキを挿入した様子を示した図。
略中央位置に形成したスリットに挿入した板ジャッキに初期圧力をかけている様子を示した図。
ジベル筋上に形成したスリットに挿入した板ジャッキに水圧をかけ、切断した外側のブロック片を撤去している様子を示した図。
ジベル筋の側方に形成したスリットに挿入した板ジャッキに水圧をかけ、切断した外側のブロック片を撤去している様子を示した図。
略中央位置に形成したスリットに挿入した板ジャッキに再度水圧をかけ、切断している様子を示した図。
起重機によりブロック片を揚重し、鉄板上から撤去している様子を示した図。
床版を撤去した後の鉄板上の様子を示した図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
手動除排雪具
22日前
戸田建設株式会社
足場の制振装置
12日前
株式会社大林組
歩道橋
8日前
株式会社ワイズテック
目地材除去装置
20日前
個人
人工芝充填剤製造装置
6日前
日鉄神鋼建材株式会社
ワイヤクリップ
19日前
第一ビニール株式会社
ぬかるみ地面用の敷板
15日前
第一建設工業株式会社
鉄道レールパッド剥離装置
19日前
フリー工業株式会社
橋梁の更新方法
13日前
NOK株式会社
安全柵および安全柵集合体
13日前
株式会社フタミ
表面処理システム及び表面処理方法
12日前
株式会社プロテックエンジニアリング
防護柵
20日前
大成ロテック株式会社
石材ブロックの評価方法
13日前
株式会社マキタ
モータユニット
22日前
墨東化成工業株式会社
舗装用混合物およびその製造方法
12日前
日鉄ケミカル&マテリアル株式会社
継手構造
4日前
住友建機株式会社
施工情報管理システム、および施工情報管理方法
19日前
日本鋳鉄管株式会社
水管橋の点検方法
19日前
日鉄建材株式会社
防音壁の頂部構造および防音壁
13日前
大成建設株式会社
搬送装置
4日前
ユニチカ株式会社
再帰性反射型防草シート及びその製造方法
4日前
常盤工業株式会社
竹材舗装
8日前
大成建設株式会社
搬送装置
4日前
西松建設株式会社
床版の撤去方法
20日前
Next Innovation合同会社
継手
4日前
日軽エンジニアリング株式会社
点検路
5日前
ヨゼフ フェゲーレ アーゲー
縁部検出システム及び縁部の検出方法
19日前
アオイ化学工業株式会社
道路用緊急補修材
4日前
日鉄神鋼建材株式会社
後付け吸音装置の取付構造
19日前
大成建設株式会社
搬送装置および荷物移動方法
4日前
三井住友建設株式会社
2つの既設主桁間に主桁を架設する方法
14日前
JFEスチール株式会社
閉断面リブ鋼床版及び閉断面リブ鋼床版の製造方法
8日前
JFEスチール株式会社
閉断面リブ鋼床版及び閉断面リブ鋼床版の製造方法
8日前
日鉄ケミカル&マテリアル株式会社
構造物の補強構造
4日前
東日本旅客鉄道株式会社
仮設防護柵
12日前
大成建設株式会社
工事用設備および工事用設備の組立方法
4日前
続きを見る
他の特許を見る