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公開番号2025070865
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023181453
出願日2023-10-20
発明の名称構造物の補強構造
出願人日鉄ケミカル&マテリアル株式会社,住友大阪セメント株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類E01D 22/00 20060101AFI20250424BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】消防法における危険物を用いずにプライマー層及び結合材層を形成すると共に、プライマー層と結合材層との付着性能を向上させる。
【解決手段】補強構造は、強化繊維を含む繊維強化プラスチック製の補強材料が、構造物の表面に対し結合材を用いて接着された構造物の補強構造において、水性のエポキシ樹脂主剤と硬化剤とを有する水性エポキシプライマーにより形成されたプライマー層と、前記プライマー層の表面に配置され、前記結合材としてのポリマーセメントモルタルにより形成され、前記プライマー層との境界に前記水性エポキシプライマーと前記ポリマーセメントモルタルとが混和した混和層を有する結合材層と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
強化繊維を含む繊維強化プラスチック製の補強材料が、構造物の表面に対し結合材を用いて接着された構造物の補強構造において、
水性のエポキシ樹脂主剤と硬化剤とを有する水性エポキシプライマーにより形成されたプライマー層と、
前記プライマー層の表面に配置され、前記結合材としてのポリマーセメントモルタルにより形成され、前記プライマー層との境界に前記水性エポキシプライマーと前記ポリマーセメントモルタルとが混和した混和層を有する結合材層と、
を備える構造物の補強構造。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記補強材料は、
繊維強化プラスチック線材を複数本、長手方向にスダレ状に引き揃え、当該繊維強化プラスチック線材を互いに線材固定材にて固定した繊維強化シート、
繊維強化プラスチック製の格子材、
繊維強化プラスチック製のプレート、及び
繊維強化プラスチック製の棒状体
のいずれかである請求項1に記載の構造物の補強構造。
【請求項3】
前記補強材料は、前記結合材層の内部に埋め込まれ、
前記補強材料の表面には、凹凸が形成されている
請求項1に記載の構造物の補強構造。
【請求項4】
前記補強材料は、その表面に平均粒径が0.900mm以下である粉末が、0.2~2.0kg/m

付着されている
請求項3に記載の構造物の補強構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、構造物の補強構造に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、既存或いは新設の構造物の補強構造として、特許文献1に記載されるような、構造物の表面に、炭素繊維シートやアラミド繊維シートなどの連続繊維強化シートを貼り付けたり、巻き付けたりする炭素繊維シート接着工法やアラミド繊維シート接着工法などの連続繊維シート接着工法、或いは、未硬化のマトリクス樹脂を連続繊維束に含浸させたシートを接着後硬化させる工法が知られている。
【0003】
また、現場樹脂含浸を省略するため工場生産した板厚1~2mm、幅5cm程度のFRP板をコンクリート表面にパテ状接着樹脂を用いて接着するFRP板接着補強工法も開発されている。
【0004】
さらに、特許文献2には、繊維強化にマトリクス樹脂が含浸され、硬化された連続した繊維強化プラスチック線材を複数本、長手方向にスダレ状に引き揃え、線材を互いに線材固定材にて固定した繊維強化シート(以下、単に「繊維強化シート」という場合がある)を、構造物の表面に結合材にて接着して一体化することを特徴とする構造物の補強構造が示されている。
【0005】
これらの方法において、繊維強化シート等の補強材を構造物に接着する結合材として、可燃物(具体的には、例えば消防法における危険物)が一般的に用いられる。
【0006】
一方、特許文献3には、燃えにくいセメント系材料を結合材として用いることが記載されている。特許文献3では、構造物の表面にエポキシ樹脂プライマーを塗布した後に、その上に塗り継ぎ用接着剤を塗布し、その上にセメント系材料の結合材を打設している。特許文献3における実施例では、塗り継ぎ用接着剤として、常温硬化型エポキシ樹脂(日鉄コンポジット(株)製「FJ-Cプライマー」(商品名)/現日鉄ケミカル&マテリアル製FP-WEC)を用いており、これは可燃物である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平3-224901号公報
特開2008-63758号公報
特開2011-208352号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献3には、塗り継ぎ用接着剤としてエポキシ系のエマルジョン接着剤(水性プライマー)を使用できることも開示されているが、塗り継ぎ用接着剤として、不燃物である水性プライマーを用いた場合には、プライマーで形成されたプライマー層と、セメント系材料の結合材で形成された結合材層との付着性能が十分に確保できない懸念があった。このため、プライマー(塗り継ぎ用接着剤)としては、可燃物ではあるが付着性能の高い樹脂系接着剤を用いるのが実情であった。
【0009】
本発明の課題は、強化繊維を含む繊維強化プラスチック製の補強材料が、構造物の表面に対し結合材を用いて接着された構造物の補強構造であって、プライマーにより形成されたプライマー層と、前記プライマー層の表面に配置され前記結合材より形成された結合材層と、を備える構造物の補強構造において、消防法における危険物を用いずにプライマー層及び結合材層を形成すると共に、プライマー層と結合材層との付着性能を向上させることができる構造物の補強構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1態様の補強構造は、強化繊維を含む繊維強化プラスチック製の補強材料が、構造物の表面に対し結合材を用いて接着された構造物の補強構造において、水性のエポキシ樹脂主剤と硬化剤とを有する水性エポキシプライマーにより形成されたプライマー層と、前記プライマー層の表面に配置され、前記結合材としてのポリマーセメントモルタルにより形成され、前記プライマー層との境界に前記水性エポキシプライマーと前記ポリマーセメントモルタルとが混和した混和層を有する結合材層と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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