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公開番号
2025070300
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2023180511
出願日
2023-10-19
発明の名称
道路用緊急補修材
出願人
アオイ化学工業株式会社
,
鹿島道路株式会社
代理人
弁理士法人はなぶさ特許商標事務所
主分類
E01C
7/26 20060101AFI20250424BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】本発明は、強度を高め、さらに補修面との密着性を向上させる道路補修材を提供し、再破損に至りにくい道路補修材及びその製造方法を提供する。本発明は、さらに道路用緊急補修材に使用されるバインダを提供する。
【解決手段】本発明の道路補修材は骨材と、アルカリ性添加材と、アスファルトと、マレイン化油脂肪酸を有するバインダを含む道路補修材であって、骨材及びアルカリ性添加材は、それぞれその外周囲がアスファルトで覆われ、該アスファルトで覆われた骨材及びアルカリ性添加材は、それぞれその外周囲がさらにバインダで覆われている構造を有する。バインダは、クマロン・インデン共重合物をさらに含むことができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
骨材と、アルカリ性添加材と、アスファルトと、マレイン化油脂肪酸を有するバインダを含む道路補修材であって、
骨材及びアルカリ性添加材は、それぞれその外周囲がアスファルトで覆われ、該アスファルトで覆われた骨材及びアルカリ性添加材は、ぞれぞれの外周囲がさらに前記バインダで覆われている構造を有する、道路補修材。
続きを表示(約 860 文字)
【請求項2】
前記バインダは、クマロン・インデン共重合物をさらに含む、請求項1に記載の道路補修材。
【請求項3】
前記骨材と、前記アスファルト及び前記バインダとの割合は質量比で100:4.0~100:11.0である、請求項1又は請求項2に記載の道路補修材。
【請求項4】
前記バインダは脱水ひまし油脂肪酸をさらに含み、前記アスファルトと、前記バインダとの割合は質量比で100:60~100:88である、請求項1又は請求項2に記載の道路補修材。
【請求項5】
前記骨材、前記アスファルト及び前記バインダの合計と、前記アルカリ性添加材との割合は質量比で100:1.0~100:15.0である、請求項4に記載の道路補修材。
【請求項6】
道路補修材の製造方法であって、
骨材とアルカリ性添加材とを混合する工程1と、
工程1で得られた混合物にアスファルトを添加することにより、前記骨材及び前記アルカリ性添加材をそれぞれアスファルトで覆う工程2と、
さらに工程2で得られた混合物にマレイン化油脂肪酸を有するバインダを添加することにより、アスファルトを該バインダで覆う工程3と
を備える、道路補修材の製造方法。
【請求項7】
道路補修材に使用されるバインダであって、該バインダがマレイン化油脂肪酸を有し、該バインダと該マレイン化油脂肪酸との質量比は100:10~100:100である、バインダ。
【請求項8】
前記バインダは、クマロン・インデン共重合物をさらに含み、バインダと該クマロン・インデン共重合物との割合は質量比で100:5~100:23である、請求項7に記載のバインダ。
【請求項9】
前記バインダは、脱水ひまし油脂肪酸をさらに含み、該脱水ひまし油脂肪酸と前記マレイン化油脂肪酸との割合は質量比で100:14~100:100である、請求項7又は請求項8に記載のバインダ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アスファルト舗装に生じたポットホールなどの段差を充てんする常温施工型アスファルト補修合材に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)
【背景技術】
【0002】
アスファルト舗装は、長期間供用すると紫外線や降雨などによる水分および繰り返しの交通荷重により、損傷し、ひび割れやポットホール(穴)が発生する。交通車両の安全を確保するため、迅速にひび割れやポットホールを補修する必要があり、補修工事に必要な交通規制の時間をできるだけ短時間とすることが望まれている。
これに対して、特許文献1では、アスファルトと、骨材と、カットバック材としてのトール油脂肪酸とセメントとを混合してなり、常温で施工可能な常温施工型アスファルト混合物を提供した。該アスファルト混合物を使用することで、カットバックアスファルトを施工後、急速に固化させることができ、早期に交通開放を可能とする強度を発現することができる。
また、特許文献2には、酸化反応あるいは酸化重合反応性の常温アスファルト混合物が開示されている。特許文献2のアスファルト混合物によれば、雨天、寒暖のような気候条件の影響や煩雑な作業手順を考慮することなく常温に近い温度で調和することができる。そして、アスファルト混合物に反応促進剤を使用することで、当該混合物の高い効果度の達成や硬化養生にかかるまでの時間を短縮することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5583978号
特許第6577975号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、既存の市場における常温合材補修材は供用中に早期破損に至っており、より耐久性の高いものが望まれている。そこで、本発明は、強度を高め、補修面との密着性を向上させる道路補修材を提供し、補修したひび割れ部等を再破損に至りにくい道路補修材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
すなわち、本発明は第1観点として、骨材と、アルカリ性添加材と、アスファルトと、マレイン化油脂肪酸を有するバインダを含む道路補修材であって、
骨材及びアルカリ性添加材は、それぞれその外周囲がアスファルトで覆われ、該アスファルトで覆われた骨材及びアルカリ性添加材は、ぞれぞれの外周囲がさらに前記バインダで覆われている構造を有する、道路補修材に関する。
本発明は第2観点として、前記バインダは、クマロン・インデン共重合物をさらに含む、第1観点に記載の道路補修材に関する。
本発明は第3観点として、前記アスファルトと、前記クマロン・インデン共重合物との割合は質量比で100:4~100:19である、第2観点に記載の道路補修材に関する。
本発明は第4観点として、前記骨材と、前記アスファルト及び前記バインダとの割合は質量比で100:4.0~100:11.0である、第1観点又は第2観点に記載の道路補修材に関する。
本発明は第5観点として、前記バインダは脱水ひまし油脂肪酸をさらに含み、前記アス
ファルトと、前記バインダとの割合は質量比で100:60~100:88である、第1観点又は第2観点に記載の道路補修材に関する
本発明は第6観点として、前記骨材と、前記アスファルト及び前記バインダとの割合は質量比で100:6.0~100:12.0である、第5観点に記載の道路補修材に関する。
本発明は第7観点として、前記骨材、前記アスファルト及び前記バインダの合計と、前記アルカリ性添加材との割合は質量比で100:1.0~100:15.0である、第5観点に記載の道路補修材に関する。
本発明は第8観点として、道路補修材の製造方法であって、骨材とアルカリ性添加材とを混合する工程1と、工程1で得られた混合物にアスファルトを添加することにより、前記骨材及び前記アルカリ性添加材をそれぞれアスファルトで覆う工程2と、さらに工程2で得られた混合物にマレイン化油脂肪酸を有するバインダを添加することにより、アスファルトを該バインダで覆う工程3とを備える、道路補修材の製造方法に関する。
本発明は第9観点として、前記バインダは、クマロン・インデン共重合物をさらに含む、第8観点に記載の道路補修材の製造方法に関する。
本発明は第10観点として、道路補修材において、前記アスファルトと、前記クマロン・インデン共重合物との割合は質量比で100:4~100:19である、第9観点に記載の道路補修材の製造方法に関する。
本発明は第11観点として、骨材と、前記アスファルトおよび前記バインダとの割合は質量比で100:4.0~100:11.0である、第8観点又は第9観点に記載の道路補修材の製造方法に関する。
本発明は第12観点として、前記バインダは脱水ひまし油脂肪酸をさらに含み、前記アスファルトと、前記バインダとの割合は質量比で100:60~100:88である、第8観点又は第9観点に記載の道路補修材の製造方法に関する。
本発明は第13観点として、前記骨材と、前記アスファルト及び前記バインダとの割合は質量比で100:6.0~100:12.0である、第12観点に記載の道路補修材の製造方法に関する。
本発明は第14観点として、前記骨材、前記アスファルト及び前記バインダの合計と、前記アルカリ性添加材との割合は質量比で100:1.0~100:15.0である、第12観点に記載の道路補修材の製造方法に関する。
本発明は第15観点として、道路補修材に使用されるバインダであって、該バインダがマレイン化油脂肪酸を有し、該バインダと該マレイン化油脂肪酸との質量比は100:10~100:100である、バインダに関する。
本発明は第16観点として、前記バインダは、クマロン・インデン共重合物をさらに含み、バインダと該クマロン・インデン共重合物との割合は質量比で100:5~100:23である、第15観点に記載のバインダに関する。
本発明は第17観点として、前記バインダは、脱水ひまし油脂肪酸をさらに含み、該脱水ひまし油脂肪酸と前記マレイン化油脂肪酸との割合は質量比で100:14~100:100である、第15観点又は第16観点に記載のバインダに関する。
【発明の効果】
【0006】
本発明の道路補修材は、マレイン化油脂肪酸を有するバインダを使用することで、従来道路補修材より補修材の曲げ強度を高めることができる。また、クマロン・インデン共重合物をさらに使用することにより、さらなる優れる強度が得られ、補修面との密着性を向上させ、耐久性が高い道路補修材が得られる。これにより、補修した充てん部等の再破損を抑制する効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、道路補修材の各製造の工程断面イメージ図である。
図2は、施工後、道路補修材の断面イメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意研究を行った結果、骨材と、アルカリ性添加材と、アスファルトと、バインダとを含有する道路補修材により、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0009】
[骨材]
本発明の道路補修材は、骨材をさらに含む。
骨材としては、特に限定されず公知の骨材を用いることができる。具体的には、骨材として、粗骨材、細骨材及び充填材(フィラー)を用いることができる。ここで、粗骨材とは、粒径が2.5mm以上の骨材である。細骨材とは、粒径が0.075mm以上2.5mm未満の骨材である。充填材とは、粒径が0.15mm未満の鉱物質粉末である。
粗骨材としては、例えば、砕石、玉砕、砂利等を用いることができる。砕石としては、例えば、7号砕石を用いることができる。また、細骨材としては、天然砂、人工砂、スクリーニングス等を用いることができる。充填材としては、例えば、石灰岩微粉末(石粉)等を用いることができる。上記粗骨材及び細骨材として、再生骨材およびスラグ等の副産物を用いることができる。
【0010】
本発明の道路補修材に使用される骨材は、例えば、以下のように設定されている。
充填材の配合割合:0~12重量%
細骨材の配合割合:30~100重量%
粗骨材の配合割合:0~70重量%
(【0011】以降は省略されています)
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