TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025031213
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023137284
出願日
2023-08-25
発明の名称
枕木パッド及び弾性枕木
出願人
日清紡ケミカル株式会社
代理人
弁理士法人大谷特許事務所
主分類
E01B
9/68 20060101AFI20250228BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】コンクリート枕木との接着強度を十分かつ安定して得られる枕木パッド及びこれを備えた弾性枕木を提供する。
【解決手段】弾性体からなるパッド本体5と、パッド本体5の片面に接合されたアンカー部材4とを有する枕木パッド2であって、アンカー部材4は、メッシュの表地とメッシュの裏地とが両者を連結する連結糸で繋がれて一体化されたシートである、枕木パッド。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
弾性体からなるパッド本体と、前記パッド本体の片面に接合されたアンカー部材とを有する枕木パッドであって、前記アンカー部材は、メッシュの表地とメッシュの裏地とが両者を連結する連結糸で繋がれて一体化されたシートである、枕木パッド。
続きを表示(約 770 文字)
【請求項2】
前記シートの表地及び裏地は、メッシュの開口率が40~80%である、請求項1に記載の枕木パッド。
【請求項3】
前記シートの表地及び裏地は、メッシュの開口面積が0.1~60.0mm
2
/個である、請求項1に記載の枕木パッド。
【請求項4】
前記アンカー部材の厚さが2.0~15.0mmである、請求項1に記載の枕木パッド。
【請求項5】
前記パッド本体における前記アンカー部材との接合面からの前記アンカー部材の出代が、0.8~13.0mmである、請求項1に記載の枕木パッド。
【請求項6】
前記アンカー部材の厚さに対する前記アンカー部材の出代の割合が0.10~0.95である、請求項1に記載の枕木パッド。
【請求項7】
前記パッド本体が、ウレタンエラストマーからなる請求項1に記載の枕木パッド。
【請求項8】
前記弾性体が、前記アンカー部材への含浸接着により、該アンカー部材の裏地側の面に接合されている、請求項1に記載の枕木パッド。
【請求項9】
前記アンカー部材の構成材料は、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロース、タンパク質、アクリル樹脂、ポリウレタン、フッ素樹脂、フェノール樹脂、ポリエーテルエステル、ポリ乳酸、ポリイミド繊維、ガラス繊維、炭素繊維、セラミック繊維及び金属繊維からなる群より選ばれるいずれかを含む、請求項1に記載の枕木パッド。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の枕木パッドと、前記枕木パッドのアンカー部材の表地側の面に接合されたコンクリート枕木とを有する、弾性枕木。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート枕木の底部に設置される枕木パッド及びこれを備えた弾性枕木に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
鉄道軌道においては、一般に、枕木の上にレールが敷設される。枕木は、近年、コンクリート製のものが多く用いられており、枕木の下へのバラストの侵入防止や鉄道車両走行時の騒音振動の抑制のため、その底部に、弾性材による枕木パッドが設置されている。
【0003】
枕木パッドは、例えば、枕木の成形型に流し込んだ生コンクリートに埋設されるアンカー部材を備え、該アンカー部材が埋め込まれた状態で、生コンクリートが硬化することにより、コンクリート枕木の底部に接合される。
【0004】
具体的には、特許文献1に、結合層(アンカー部材)として、合成樹脂繊維が3次元網目構造(スチールウール状)に形成された枕木基礎(枕木パッド)が開示されている。
また、特許文献2に、係着突起を備えた面ファスナーをアンカー部材とすることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2011-513610号公報
特開2015-121028号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示されているような3次元網目構造のアンカー部材は、繊維方向が不定であり、生コンクリートを均一に含浸しにくく、また、生コンクリートの含浸の際に、アンカー部材が押し潰されて厚さを一定に保持することが難しい。このため、枕木パッドとコンクリート枕木との接着強度が不十分となるおそれがある。
【0007】
また、特許文献2に開示されているように、アンカー部材を面ファスナーで形成する場合、枕木パッドとコンクリート枕木との接着強度を高めるためには、係着突起の密度を高くする必要があるが、それに伴い、係着突起同士の間隙が狭くなる。このため、生コンクリートが含浸されにくくなり、エアボイドが生じやすくなる結果、十分な接着強度が得られないこととなる。
【0008】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、コンクリート枕木との接着強度を十分かつ安定して得られる枕木パッド及びこれを備えた弾性枕木を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、所定のアンカー部材を用いることにより、生コンクリートの含浸及び弾性体の含浸接着を良好に行うことができ、その結果、コンクリート枕木との十分な接着強度を安定して得られることを見出したことに基づく。
【0010】
本発明は、以下の手段を提供するものである。
[1]弾性体からなるパッド本体と、前記パッド本体の片面に接合されたアンカー部材とを有する枕木パッドであって、前記アンカー部材は、メッシュの表地とメッシュの裏地とが両者を連結する連結糸で繋がれて一体化されたシートである、枕木パッド。
[2]前記シートの表地及び裏地は、メッシュの開口率が40~80%である、[1]の枕木パッド。
[3]前記シートの表地及び裏地は、メッシュの開口面積が0.1~60.0mm
2
/個である、[1]又は[2]の枕木パッド。
[4]前記アンカー部材の厚さが2.0~15.0mmである、[1]~[3]のいずれかの枕木パッド。
[5]前記パッド本体における前記アンカー部材との接合面からの前記アンカー部材の出代が、0.8~13.0mmである、[1]~[4]のいずれかの枕木パッド。
[6]前記アンカー部材の厚さに対する前記アンカー部材の出代の割合が0.10~0.95である、[1]~[5]のいずれかの枕木パッド。
[7]前記パッド本体が、ウレタンエラストマーからなる[1]~[6]のいずれかの枕木パッド。
[8]前記弾性体が、前記アンカー部材への含浸接着により、該アンカー部材の裏地側の面に接合されている、[1]~[7]のいずれかの枕木パッド。
[9]前記アンカー部材の構成材料は、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロース、タンパク質、アクリル樹脂、ポリウレタン、フッ素樹脂、フェノール樹脂、ポリエーテルエステル、ポリ乳酸、ポリイミド繊維、ガラス繊維、炭素繊維、セラミック繊維及び金属繊維からなる群より選ばれるいずれかを含む、[1]~[8]のいずれかの枕木パッド。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
他の特許を見る