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公開番号2024178994
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023097465
出願日2023-06-14
発明の名称モルタルの製造方法およびフレッシュコンクリートの製造方法
出願人日工株式会社,学校法人立命館
代理人個人
主分類B28C 7/04 20060101AFI20241219BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】混和剤の使用量を抑制しつつ、モルタルまたはフレッシュコンクリートの流動性を向上させることができる方法を提供する。
【解決手段】まず、水を含む細骨材とセメントとの練混ぜを行う(第1混練工程S1)。次に、練混ぜ水および混和剤を添加して、さらに練混ぜを行う(第2混練工程S2)。その後、粗骨材を添加してさらに練混ぜを行う(第3混練工程S3)。第1混練工程S1では、細骨材に含まれる水により、セメントの粒子がフロックを形成する。これにより、セメントの比表面積が小さくなるため、第2混練工程において、セメントの粒子に吸着せずに残る余剰の混和剤が生じる。この余剰の混和剤が、第2混練工程S2により生成されるモルタルおよび第3混練工程S3により製造されるフレッシュコンクリートの流動性を向上させる。したがって、混和剤の使用量を抑制しつつ、モルタルまたはフレッシュコンクリートの流動性を向上させることができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
モルタルの製造方法であって、
水を含む細骨材とセメントとの練混ぜを行う第1混練工程と、
前記第1混練工程の後に、練混ぜ水および混和剤を添加してさらに練混ぜを行う第2混練工程と、
を有する製造方法。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
請求項1に記載の製造方法であって、
前記第1混練工程により、前記セメントの粒子がフロックを形成する製造方法。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の製造方法であって、
前記第1混練工程における練混ぜ時間は、30秒以上である製造方法。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の製造方法であって、
JIS A 1111:2015に規定された表面水率試験方法において、前記細骨材の表面水率は、2%以上かつ5%以下である製造方法。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の製造方法であって、
前記細骨材の表面水率に応じて、前記第1混練工程における練混ぜ時間を調整する製造方法。
【請求項6】
請求項5に記載の製造方法であって、
前記第1混練工程における練混ぜ時間が長くなるほど、前記第2混練工程における練混ぜ時間が短くなるように、前記第1混練工程および前記第2混練工程の練混ぜ時間を調整する製造方法。
【請求項7】
請求項1または請求項2に記載の製造方法を含むフレッシュコンクリートの製造方法であって、
前記第1混練工程および前記第2混練工程と、
前記第2混練工程の後に、粗骨材を添加してさらに練混ぜを行う第3混練工程と、
を有する製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、モルタルの製造方法およびフレッシュコンクリートの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
建築材料であるコンクリートは、細骨材(砂)、粗骨材(砂利)、セメント、練混ぜ水を主要な原料とし、これらをミキサ等で混練して製造される。製造直後のフレッシュコンクリート(生コンクリート)は流動性を有するが、時間経過に伴って水和反応が進行し、やがて硬化する。
【0003】
コンクリートの配合は用途により異なるが、セメントと練混ぜ水の比率は硬化後の強度に影響する。近年では、超高層ビルの柱部や、土木構造物等に使用される高強度コンクリートの需要が増えている。高強度コンクリートは、セメント量に比して練混ぜ水の量が比較的少ない高粉体配合となる。
【0004】
かかる高粉体配合の場合、フレッシュコンクリートの流動性が低くなる傾向がある。しかしながら、フレッシュコンクリートの使用にあたっては、ポンプ圧送等、ハンドリング面での要求があるため、少なくとも施工時に要求される程度の流動性を確保する必要がある。
【0005】
そこで、高強度コンクリートの製造時には、混和剤と呼ばれる薬剤(界面活性剤の一種)を所定量添加することにより、フレッシュコンクリートの流動性を確保している。混和剤を用いて高強度コンクリートを製造する従来の技術については、例えば、特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平2-107543号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
混和剤を用いてフレッシュコンクリートを製造する場合、従来の方法では、細骨材、セメント、練混ぜ水、および混和剤を、一度にミキサへ投入する。そして、ミキサにおいて、細骨材、セメント、練混ぜ水、および混和剤の練混ぜを行うことにより、モルタルを製造する。その後、ミキサ内に粗骨材を添加して、さらに練混ぜを行うことにより、フレッシュコンクリートを製造する。
【0008】
しかしながら、混和剤の添加のみに頼って流動性を確保する従来方法では、混練条件次第で所定の流動性が得られない場合、混和剤の添加量を増やして対処せざるを得ない。その場合、混和剤の追加コストが嵩んで、高強度コンクリートの価格が上昇するという問題があった。
【0009】
本発明は上記問題に鑑み成されたものであり、混和剤の使用量を抑制しつつ、モルタルまたはフレッシュコンクリートの流動性を向上させることができる方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、モルタルの製造方法であって、水を含む細骨材とセメントとの練混ぜを行う第1混練工程と、前記第1混練工程の後に、練混ぜ水および混和剤を添加してさらに練混ぜを行う第2混練工程と、を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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