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公開番号2025023639
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-17
出願番号2023127960
出願日2023-08-04
発明の名称ホームドア用ケーブルの設置工法及びホームドア用ケーブルの設置構造
出願人東鉄工業株式会社,古河電気工業株式会社
代理人個人,個人
主分類H02G 9/04 20060101AFI20250207BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ケーブル設置工事の作業性の向上が図られたホームドア用ケーブルの設置工法及びホームドア用ケーブルの設置構造を提供する。
【解決手段】ホームドア用ケーブルC1の設置工法は、盛土式プラットフォームの線路側の外縁Eに沿って配置されるホームドア11、12に電気的に接続されるホームドア用ケーブル設置工法であって、略U字状の開口空間が形成され、側板にハンドホール22が穿設されたケーブルトラフ2を、底板の内面を略上方向に配向させつつハンドホール22が穿設された側板を線路側に露出させて設置するケーブルトラフ設置工程と、設置されたケーブルトラフ2の略U字状の開口空間を通過するように、ハンドホール22を用いてホームドア用ケーブルC1を設置するケーブル設置工程と、を有することを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
盛土式プラットフォームの線路側の外縁に沿って配置されるホームドアに電気的に接続されるホームドア用ケーブルを設置するホームドア用ケーブルの設置工法であって、
前記ホームドアの下方に形成された空間に、対向する2つの側板と底板とからなり、前記2つの側板の上端部で上部からの荷重を支持する略U字状の開口空間が形成され前記側板の何れかにハンドホールが穿設された樹脂製のケーブルトラフを、前記底板の内面を略上方向に配向させつつ当該ハンドホールが穿設された前記側板を前記線路側に露出させて設置するケーブルトラフ設置工程と、
前記ケーブルトラフ設置工程により設置された前記ケーブルトラフの前記開口空間を通過するように、前記ハンドホールを用いて前記ホームドア用ケーブルを設置するケーブル設置工程と、
を有すること
を特徴とするホームドア用ケーブルの設置工法。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記ケーブルトラフ設置工程は、その内面に嵌合受け部が形成された複数の前記ケーブルトラフを設置し、
前記ケーブルトラフ設置工程により設置された、前記ケーブルトラフに形成された前記嵌合受け部と、隣接する他の前記ケーブルトラフに形成された他の嵌合受け部とを、連結具により嵌合固定することを繰り返し行うことで、複数の前記ケーブルトラフを連結するケーブルトラフ連結工程をさらに有すること
を特徴とする請求項1に記載のホームドア用ケーブルの設置工法。
【請求項3】
前記ケーブルトラフ設置工程は、前記ケーブルトラフの前記2つの側板の上部にトラフ蓋を被冠するか、あるいは前記2つの側板の上部を跨いでPC版を載置すること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載のホームドア用ケーブルの設置工法。
【請求項4】
前記ケーブルトラフ設置工程は、上方に覆工板を設置した前記空間に前記ケーブルトラフを設置すること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載のホームドア用ケーブルの設置工法。
【請求項5】
盛土式プラットフォームの線路側の外縁に沿って配置されるホームドアに電気的に接続されるホームドア用ケーブルが設置されるホームドア用ケーブルの設置構造であって、
前記ホームドアの下方に形成された空間に設置され、対向する2つの側板と底板とからなり、略U字状の開口空間が形成された樹脂製のケーブルトラフと、
前記ケーブルトラフの前記開口空間を通過するように設置されたホームドア用ケーブルと、
を備え、
前記ケーブルトラフは、前記側板の何れかにハンドホールが穿設され、前記底板の内面が略上方向に配向されるとともに当該ハンドホールが穿設された前記側板が前記線路側に露出して設置されること
を特徴とするホームドア用ケーブルの設置構造。
【請求項6】
隣接するケーブルトラフ同士を連結する連結具をさらに備え、
前記ケーブルトラフは、その内面に前記連結具が嵌合される嵌合受け部が形成され、前記嵌合受け部と、隣接する他のケーブルトラフの内面に形成された他の嵌合受け部とが、前記連結具により嵌合固定されることを繰り返し行うことで、前記他のケーブルトラフと連結されることで複数の前記ケーブルトラフが連結される連結構造を得ること
を特徴とする請求項5に記載のホームドア用ケーブルの設置構造。
【請求項7】
前記連結具は、平板状であり、対向する凹状の2つの嵌合部を有し、
前記ケーブルトラフは、前記2つの側板の内面に前記嵌合受け部が突設され、前記嵌合受け部と、前記他のケーブルトラフの対向する2つの側板の内面に突設された前記他の嵌合受け部とが、前記2つの嵌合部により挟持されて嵌合固定されることを繰り返し行うことで、複数の前記ケーブルトラフと連結される連結構造を得ること
を特徴とする請求項6に記載のホームドア用ケーブルの設置構造。
【請求項8】
前記連結具は、対向する2つの縦板部と1つの横板部が、前記横板部を介して一体に略U字状に成形され、前記2つの縦板部の外側面それぞれに凹状の嵌合部を有し、前記ケーブルトラフは、前記2つの縦板部の外側面それぞれに前記嵌合受け部が突設され、前記嵌合受け部と、前記他のケーブルトラフの対向する2つの側板の内面に突設された前記他の嵌合受け部とが、前記2つの縦板部がそれぞれ有する前記嵌合部により挟持されて嵌合固定されることを繰り返し行うことで、複数の前記ケーブルトラフと連結される連結構造を得ること、
を特徴とする請求項6に記載のホームドア用ケーブルの設置構造。
【請求項9】
前記連結具は、平板状であり、
前記ケーブルトラフは、前記底板の内面において前記2つの側板が対向する方向に沿って離間して対向する一組の爪状の前記嵌合受け部が突設され、前記連結具が、前記嵌合受け部と、前記他のケーブルトラフの底板の内面において当該他のケーブルトラフの2つの側板が対向する方向に離間して突設された対向する一組の爪状の前記他の嵌合受け部とにより挟持されて嵌合固定されることを繰り返し行うことで、複数の前記ケーブルトラフと連結される連結構造を得ること
を特徴とする請求項6に記載のホームドア用ケーブルの設置構造。
【請求項10】
前記ケーブルトラフは、前記側板の上端部から切欠かれた前記ハンドホールが設けられること
を特徴とする請求項5~請求項9の何れか1項に記載のホームドア用ケーブルの設置構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、プラットフォームに設置されるホームドアに対して電気的に接続するホームドア用ケーブルの設置工法及びホームドア用ケーブルの設置構造に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)【背景技術】
【0002】
現在、ホームドア用ケーブルの設置工法及び設置構造について研究されている。例えば図1(a)~図1(b)に示すように、従来のホームドア用ケーブルの設置構造8は、各ドア筐体811、821、各ドア制御部812、822、各ドア813、823からなる各ホームドア81、82と、各ホームドア81、82を繋ぐ隔壁83と、これらを下方から支持する先端タイル84及びプラットフォーム基礎部F81を構成する盛土を掘削した空間に設置され互いに離間して線路側に露出した各ホームドア基礎部85、86と、を備える。このとき、従来のホームドア用ケーブルの設置構造8は、ホームドア基礎部85、86内のケーブルルートR85、R86と、プラットフォーム表層部F82より下方のプラットフォーム基礎部F81に設置されたケーブルルートR80と、を通過するようにホームドア用ケーブルC8が設置されることで、各ホームドア81、82を電気的に接続することができる。しかしながら、従来のホームドア用ケーブルの設置構造8では、ホームドア用ケーブルC8の設置工事やメンテナンス作業の際にホームドア用ケーブルC8の外観を目視確認ができず、またプラットフォーム表層部F82の一部を剥がす手間が生じ、作業性に問題があった。この設置構造に関連して、プラットフォーム上に連続して設置される複数の点字ブロックの裏面に沿ってケーブルを設置する発明が開示されている(特許文献1)。
【0003】
また、従来のホームドア用ケーブルの設置構造8に関する他の例として、例えば図2(a)~図2(c)に示すように、各ホームドア基礎部85、86の間に配置される中空状の基礎ブロック85’と、その内部に設置される略L字型のケーブルキャビネット91と、先端タイル84を面的に支持するPC(Prestressed Concrete)版92と、上下方向の圧縮力を負担するPC版受横桁93と、を備える従来のホームドア用ケーブルの設置構造8の変形例が提案されている。隔壁83は、例えばボルトB83で基礎ブロック85’に固定される。また、ケーブルキャビネット91はボルトB91で、PC版受横桁93はボルトB93で、それぞれプラットフォーム基礎部F81に固定される。PC版受横桁93にはホームドア用ケーブルC8を挿通可能な挿通孔930が設けられる。このとき、従来のホームドア用ケーブルの設置構造8は、ケーブルルートR85、R86と、先端タイル84より下方のプラットフォーム基礎部F81を掘削した空間に設置されたケーブルルートR91と、を通過するようにホームドア用ケーブルC8が設置されるので、プラットフォーム基礎部F81の掘削作業の工数を低減することができる。また、ケーブルキャビネット91が線路側に開口しているため、撤去工事等を行うことなくケーブルキャビネット91内のホームドア用ケーブルC8の目視確認を実施できる。しかしながら、この例によれば、ケーブルキャビネット91よりも大きい基礎ブロック85’の体積相当だけプラットフォーム基礎部F81を掘削する必要がある点で、作業性の問題がある。大きい基礎ブロックを使用しない場合には、PC版横桁あるいは鉄製横桁の間隔をケーブルキャビネット91の荷重負担を軽減するために、狭くする必要があるが、既設のホームの場合、PC版受横桁あるいは鉄製横桁の間隔を調整できない場合がある。
【0004】
この設置構造に関連して、盛土式既設プラットフォーム側に埋設された支柱杭に一端側が支持され、線路側に延び、並行に配置された複数の横桁と、縱壁と底面板を有して断面が略L字状に形成され、長手方向を有する筐体のケーブルキャビネットを有し、複数の横桁の隣接する横桁間に、横桁の高さと略同じ高さの盛土掘削空間が形成され、盛土掘削空間にケーブルキャビネットが、縱壁が盛土掘削空間の奥行き方向の掘削の土留めを成すように挿入配置され、ケーブルキャビネットの盛土掘削空間に挿入配置される位置に対応するケーブル通し穴が、横桁に形成され、ケーブルキャビネットに配置される電力及び制御信号を供給するケーブルが、横桁に形成されたケーブル通し穴を通して、隣接の盛土掘削空間のケーブルキャビネット上に連通することを特徴とするホームドア用ケーブルの敷設構造が開示されている(特許文献2)。特許文献2には、複数の横桁の隣接する横桁の間に、横桁の高さと略同じ高さの盛土掘削空間が形成され、盛土掘削空間に縱壁と底面板を有して断面が略L字状の線路側が開口したケーブルキャビネットを使用する発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-245841号公報
特許5848483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示されたホームドア用ケーブルの設置工法によれば、点字ブロックを設置したり取り外したりするだけで、ケーブル設置工事及びメンテナンス作業を容易に行うことができる。これにより、プラットフォーム表層部F82の一部を剥がす必要がない点で作業性の向上が図られた。しかしながら、特許文献1に開示されたホームドア用ケーブルの設置工法によれば、点字ブロックの配置に沿ってプラットフォーム基礎部F81を掘削する必要がある点と、メンテナンス時に点字ブロックを取り外す手間がある点で、作業性の問題がある。
【0007】
また、特許文献2に開示されたケーブルキャビネットは、断面L字状で線路側に縦壁がないため、例えば、複数の横桁自体の強度や隣接する横桁間の配置間隔によっては、上部からの荷重に対する横桁の支持強度が不足し、縦壁と底面板を有し断面が略L字状であり線路側の側面が全て開口したケーブルキャビネットを使用できない問題がある。また、複数の横桁とそれを支持する支柱杭を設置する空間を確保するための盛土の掘削が必要であり、そのうえ、上述の配置間隔に従って横桁を設置する手間がある点において、作業性を向上できない問題がある。また、支持強度の不足を解消するために、通常の底面板の両側に縦壁があるケーブルキャビネットを使用すると、ホーム側に開口部がないため、例えば、ケーブルキャビネットを連接配置した場合に、ホーム側からの作業が全くできず、連接配置したキャビネットの長手方向の両端の開口部から作業を行うこととなり、作業性が著しく劣る問題がある。
【0008】
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、対向する2つの側板と底板とからなる略U字状の開口空間が形成され前記側板の何れかにハンドホールが穿設されたケーブルトラフを用いて、ケーブル設置工事の作業性の向上が図られたホームドア用ケーブルの設置工法及びホームドア用ケーブルの設置構造を提供することにある。さらに、ホームドア用ケーブルの設置構造によれば、軽量なケーブルトラフを用いて、隣接するケーブルトラフを安定的に接続することで、敷設後にケーブルトラフを動かす必要がなく、地震等の際にも隣接したケーブルトラフの接続構造が安定的に保持されるため、ケーブルトラフ内に配置されたケーブルの損傷などを防止して、ケーブルを安全に保護できる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1発明におけるホームドア用ケーブルの設置工法は、盛土式プラットフォームの線路側の外縁に沿って配置されるホームドアに電気的に接続されるホームドア用ケーブルを設置するホームドア用ケーブルの設置工法であって、前記ホームドアの下方に形成された空間に、対向する2つの側板と底板とからなり、前記2つの側板の上端部で上部からの荷重を支持する略U字状の開口空間が形成され前記側板の何れかにハンドホールが穿設された樹脂製のケーブルトラフを、前記底板の内面を略上方向に配向させつつ当該ハンドホールが穿設された前記側板を前記線路側に露出させて設置するケーブルトラフ設置工程と、前記ケーブルトラフ設置工程により設置された前記ケーブルトラフの前記開口空間を通過するように、前記ハンドホールを用いて前記ホームドア用ケーブルを設置するケーブル設置工程と、を有することを特徴とする。
【0010】
第2発明におけるホームドア用ケーブルの設置工法は、第1発明において、前記ケーブルトラフ設置工程は、その内面に嵌合受け部が形成された複数の前記ケーブルトラフを設置し、前記ケーブルトラフ設置工程により設置された、前記ケーブルトラフに形成された前記嵌合受け部と、隣接する他の前記ケーブルトラフに形成された他の嵌合受け部とを、連結具により嵌合固定することを繰り返し行うことで、複数の前記ケーブルトラフを連結するケーブルトラフ連結工程をさらに有することを特徴とする。ここで、トラフ本体にトラフ蓋を被冠する方が、トラフ蓋を被冠せずに側板の上端部でPC版や覆工板を支持する場合に比べて、トラフの支持荷重の均等化ができるため、トラフ本体にトラフ蓋を被冠することが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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