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公開番号2025028422
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-03
出願番号2023133234
出願日2023-08-18
発明の名称凍結防止剤自動散布システム、自動散布制御プログラム、自動散布制御方法および自動散布制御装置
出願人国立研究開発法人土木研究所
代理人弁理士法人佐川国際特許商標事務所,個人,個人,個人,個人,個人
主分類E01H 10/00 20060101AFI20250221BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】路面予測情報に基づいて、凍結防止剤を必要とする路面に対して高精度に凍結防止剤を自動散布し、凍結防止剤の散布効果を無駄なく最大化することができる凍結防止剤自動散布システム、自動散布制御プログラム、自動散布制御方法および自動散布制御装置を提供する。
【解決手段】自動散布制御装置10と、自動散布制御サーバ11とからなる凍結防止剤自動散布システム1であって、自動散布制御サーバ11は、路面予測情報を取得する路面予測情報取得部71と、散布区間と非散布区間とが設定された基本散布パターンを取得する基本散布パターン取得部72と、路面予測情報に基づいて基本散布パターンを修正した修正散布パターンを作成する修正散布パターン作成部73とを有し、自動散布制御装置10は、基本散布パターンまたは修正散布パターンに基づいて、凍結防止剤散布装置12に凍結防止剤の自動散布を実行させる自動散布処理部77を有する。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
凍結防止剤散布装置による自動散布を制御する自動散布制御装置と、前記自動散布制御装置がアクセス可能な自動散布制御サーバとからなる凍結防止剤自動散布システムであって、
前記自動散布制御サーバは、
所定地点または所定区間における路面の状態を予測した路面予測情報を取得する路面予測情報取得部と、
凍結防止剤を散布する散布区間と、凍結防止剤を散布しない非散布区間とが事前に設定された基本散布パターンを取得する基本散布パターン取得部と、
前記路面予測情報に基づいて、前記基本散布パターンで設定されている前記散布区間と前記非散布区間とを修正した修正散布パターンを作成する修正散布パターン作成部と、
を有し、
前記自動散布制御装置は、
前記基本散布パターンまたは前記修正散布パターンに基づいて、前記凍結防止剤散布装置に凍結防止剤の自動散布を実行させる自動散布処理部を有する、凍結防止剤自動散布システム。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記修正散布パターン作成部は、
前記基本散布パターンにおける前記散布区間内に、前記路面予測情報により乾燥・湿潤状態と予測される箇所または凍結リスクが低いと予測される箇所がある場合、当該箇所を非散布区間に変更し、前記修正散布パターンとして作成する、請求項1に記載の凍結防止剤自動散布システム。
【請求項3】
前記修正散布パターン作成部は、
前記基本散布パターンにおける前記非散布区間内に、前記路面予測情報により凍結状態と予測される箇所または凍結リスクが高いと予測される箇所がある場合、当該箇所を散布区間に変更し、前記修正散布パターンとして作成する、請求項1に記載の凍結防止剤自動散布システム。
【請求項4】
前記自動散布制御装置は、
前記基本散布パターンおよび前記修正散布パターンのうち、いずれの散布パターンを使用するかの選択指示を表示・入力手段または音声入力手段を介して受け付ける選択指示受付部を有している、請求項1に記載の凍結防止剤自動散布システム。
【請求項5】
前記自動散布制御装置によって制御され凍結防止剤を散布する前記凍結防止剤散布装置と、前記自動散布制御装置および前記凍結防止剤散布装置を搭載する凍結防止剤散布車とを備える、請求項1から請求項4のいずれかに記載の凍結防止剤自動散布システム。
【請求項6】
凍結防止剤散布装置による自動散布を制御する自動散布制御プログラムであって、
所定地点または所定区間における路面の状態を予測した路面予測情報を取得する路面予測情報取得部と、
凍結防止剤を散布する散布区間と、凍結防止剤を散布しない非散布区間とが事前に設定された基本散布パターンを取得する基本散布パターン取得部と、
前記路面予測情報に基づいて、前記基本散布パターンで設定されている前記散布区間と前記非散布区間とを修正した修正散布パターンを作成する修正散布パターン作成部と、
前記基本散布パターンまたは前記修正散布パターンに基づいて、前記凍結防止剤散布装置に凍結防止剤の自動散布を実行させる自動散布処理部と
してコンピュータを機能させる、自動散布制御プログラム。
【請求項7】
凍結防止剤散布装置による自動散布を制御する自動散布制御方法であって、
所定地点または所定区間における路面の状態を予測した路面予測情報を取得する路面予測情報取得ステップと、
凍結防止剤を散布する散布区間と、凍結防止剤を散布しない非散布区間とが事前に設定された基本散布パターンを取得する基本散布パターン取得ステップと、
前記路面予測情報に基づいて、前記基本散布パターンで設定されている前記散布区間と前記非散布区間とを修正した修正散布パターンを作成する修正散布パターン作成ステップと、
前記基本散布パターンまたは前記修正散布パターンに基づいて、前記凍結防止剤散布装置に凍結防止剤の自動散布を実行させる自動散布処理ステップと、
を有する、自動散布制御方法。
【請求項8】
凍結防止剤散布装置による自動散布を制御する自動散布制御装置であって、
所定地点または所定区間における路面の状態を予測した路面予測情報を取得する路面予測情報取得部と、
凍結防止剤を散布する散布区間と、凍結防止剤を散布しない非散布区間とが事前に設定された基本散布パターンを取得する基本散布パターン取得部と、
前記路面予測情報に基づいて、前記基本散布パターンで設定されている前記散布区間と前記非散布区間とを修正した修正散布パターンを作成する修正散布パターン作成部と、
前記基本散布パターンまたは前記修正散布パターンに基づいて、前記凍結防止剤散布装置に凍結防止剤の自動散布を実行させる自動散布処理部と、
を有する、自動散布制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、凍結防止剤散布装置によって凍結防止剤を自動散布するための凍結防止剤自動散布システム、自動散布制御プログラム、自動散布制御方法および自動散布制御装置に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、凍結防止剤を自動的に散布するための技術が知られている。例えば、特開2015-090037号公報には、散布区間を設定する散布区間設定部と、路面状態データを取得する路面状態データ取得部と、散布条件データを取得する散布条件データ取得部と、単位区間ごとの散布条件を決定する散布条件決定部と、散布区間に散布する凍結防止剤の総散布量を事前に算出する総散布量事前算出部と、現在位置データを取得する現在位置データ取得部と、現在位置に対応する単位区間を特定する単位区間特定部と、凍結防止剤散布装置に対して、単位区間ごとに前記散布条件を出力する散布条件出力部とを有する凍結防止剤自動散布制御装置が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-090037号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載された発明を含め、従来の自動散布技術によれば、事前に設定された箇所や区間においてのみ凍結防止剤が散布されている。このため、路面状況が時々刻々と変化する路面においては、事前に設定した散布箇所以外の箇所にも散布が必要となったり、事前に設定した散布箇所には散布が不要となる場合もあり、凍結防止剤の散布効果を無駄なく最大化する散布ができていないという問題がある。
【0005】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、路面予測情報に基づいて、凍結防止剤を必要とする路面に対して高精度に凍結防止剤を自動散布し、凍結防止剤の散布効果を無駄なく最大化することができる凍結防止剤自動散布システム、自動散布制御プログラム、自動散布制御方法および自動散布制御装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る凍結防止剤自動散布システムは、路面予測情報に基づいて、凍結防止剤を必要とする路面に対して高精度に凍結防止剤を自動散布し、凍結防止剤の散布効果を無駄なく最大化するという課題を解決するために、凍結防止剤散布装置による自動散布を制御する自動散布制御装置と、前記自動散布制御装置がアクセス可能な自動散布制御サーバとからなる凍結防止剤自動散布システムであって、前記自動散布制御サーバは、所定地点または所定区間における路面の状態を予測した路面予測情報を取得する路面予測情報取得部と、凍結防止剤を散布する散布区間と、凍結防止剤を散布しない非散布区間とが事前に設定された基本散布パターンを取得する基本散布パターン取得部と、前記路面予測情報に基づいて、前記基本散布パターンで設定されている前記散布区間と前記非散布区間とを修正した修正散布パターンを作成する修正散布パターン作成部と、を有し、前記自動散布制御装置は、前記基本散布パターンまたは前記修正散布パターンに基づいて、前記凍結防止剤散布装置に凍結防止剤の自動散布を実行させる自動散布処理部を有する。
【0007】
また、本発明の一態様として、実際には凍結防止剤が不要となった路面を非散布区間とすることで散布量を低減し、凍結防止剤にかかる費用を削減するという課題を解決するために、前記修正散布パターン作成部は、前記基本散布パターンにおける前記散布区間内に、前記路面予測情報により乾燥・湿潤状態と予測される箇所または凍結リスクが低いと予測される箇所がある場合、当該箇所を非散布区間に変更し、前記修正散布パターンとして作成してもよい。
【0008】
さらに、本発明の一態様として、実際に凍結防止剤を必要とする路面を散布区間とすることで凍結路面に起因する事故等を低減するという課題を解決するために、前記修正散布パターン作成部は、前記基本散布パターンにおける前記非散布区間内に、前記路面予測情報により凍結状態と予測される箇所または凍結リスクが高いと予測される箇所がある場合、当該箇所を散布区間に変更し、前記修正散布パターンとして作成してもよい。
【0009】
また、本発明の一態様として、表示・入力手段または音声入力手段のどちらからでも簡単に選択指示を入力するという課題を解決するために、前記自動散布制御装置は、前記基本散布パターンおよび前記修正散布パターンのうち、いずれの散布パターンを使用するかの選択指示を表示・入力手段または音声入力手段を介して受け付ける選択指示受付部を有していてもよい。
【0010】
さらに、本発明の一態様として、前記自動散布制御装置によって制御され凍結防止剤を散布する前記凍結防止剤散布装置と、前記自動散布制御装置および前記凍結防止剤散布装置を搭載する凍結防止剤散布車とを備えていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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