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公開番号
2025016152
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-31
出願番号
2023119241
出願日
2023-07-21
発明の名称
既設構造物の撤去方法
出願人
大成建設株式会社
,
基礎エンジニアリング株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
E02D
9/02 20060101AFI20250124BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】地中に埋設された既設構造物を空頭制限下で撤去する場合でも、効率的に既設構造物を撤去することのできる既設構造物の撤去方法を提供する。
【解決手段】既設構造物の撤去方法は、既設構造物10への引張部材11の取り付けと、既設構造物10とその周囲の地盤Gの間へのケーシング30の圧入を行うA工程、ケーシング30の天端35に構造物把持バンド60を設置するB工程、圧入機20にて引張部材11を引き上げ、構造物把持バンド60にて既設構造物10を把持してケーシング30に支持させ、既設構造物10の撤去領域を切断して撤去するC工程、既設構造物における生じる新たな天端を斫って引張部材11の頭部を露出させて別途の引張部材14と接続し、別途の引張部材14を圧入機20にて引き上げ、構造物把持バンド60にて既設構造物10を把持してケーシング30に支持させ、既設構造物10の撤去領域を切断して撤去するD工程を有する。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
地中に埋設されている既設構造物への引張部材の取り付けと、圧入機を利用して既設構造物とその周囲の地盤の間へのケーシングの圧入による既設構造物と地盤の縁切りを行う、A工程と、
前記ケーシングの天端、もしくは、地上の施工基面に、前記既設構造物を支持する構造物把持バンドを設置する、B工程と、
前記圧入機もしくは別途の揚重機にて前記引張部材を引き上げ、前記既設構造物を前記構造物把持バンドの内側に通して、該構造物把持バンドにて該既設構造物を把持して前記ケーシングもしくは前記施工基面に支持させ、該既設構造物のうち、前記構造物把持バンドによる把持箇所よりも上方にある撤去領域を切断して撤去する、C工程と、
前記既設構造物における、切断により生じる新たな天端を斫って前記引張部材の頭部を露出させて別途の引張部材と接続し、該別途の引張部材を前記圧入機もしくは前記別途の揚重機に支持させ、前記構造物把持バンドによる前記既設構造物の把持を解除し、該圧入機もしくは該別途の揚重機にて該別途の引張部材を引き上げ、前記既設構造物を前記構造物把持バンドの内側に通して、該構造物把持バンドにて該既設構造物を把持して前記ケーシングもしくは前記施工基面に支持させ、該既設構造物のうち、該構造物把持バンドによる把持箇所よりも上方にある撤去領域を切断して撤去する、D工程とを有し、
前記D工程を繰り返して前記既設構造物を撤去することを特徴とする、既設構造物の撤去方法。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
前記A工程において、前記ケーシングの天端に直接的もしくは間接的にセンターホールジャッキを取り付け、該センターホールジャッキにて前記既設構造物の腰切りを行うことを特徴とする、請求項1に記載の既設構造物の撤去方法。
【請求項3】
前記A工程では、前記ケーシングの圧入に先行して、該ケーシングの圧入を案内する案内開口を備えた定規鋼板を据え付けることを特徴とする、請求項1又は2に記載の既設構造物の撤去方法。
【請求項4】
前記ケーシングを引き抜いて撤去する、E工程をさらに有し、
前記ケーシングを途中まで引き上げ、地上にあるケーシング把持バンドにて該ケーシングを把持して支持させ、該ケーシングを途中まで引き上げてできる空洞に埋戻し材を埋戻し、このケーシングの途中までの引き上げと把持、及び埋戻し材の埋戻しをセットとして、該セットを繰り返し実行することを特徴とする、請求項1又は2に記載の既設構造物の撤去方法。
【請求項5】
前記E工程では、前記ケーシング把持バンドの上にジャッキを設置し、該ケーシングのうち、該ケーシング把持バンドよりも上方の上方領域に被押上材を取り付け、前記圧入機もしくは別途の揚重機にて該ケーシングを引き上げることに加えて、該ジャッキにて該被押上材を押上げることにより該ケーシングを引き上げることを特徴とする、請求項4に記載の既設構造物の撤去方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、既設構造物の撤去方法に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
地中に埋設されている既設杭等の既設構造物を地上に引き上げて撤去するに当たり、その上方に地上構造物が存在する等して空頭制限がある場合に、既設構造物を一体で引き上げることが実質的に不可能なケースも多い。
ところで、地中の既設構造物の撤去方法としては、既設構造物の周辺をケーシングで掘削しながらケーシングを建て込み、ケーシング内部の既設構造物をチゼルやブレーカー等で破砕するとともに鉄筋などはガス切断等で細かく溶断して分割し、これらをハンマーグラブ等で搬出する方法などがある。
ここで、使用するケーシングよりも既設構造物が大きな場合は、上記手順を複数回に分けて実施することになる。このような撤去方法を空頭制限下でおこなう場合、たとえばハンマーグラブの使用に際してその寸法に制約が生じることから、深礎工法を適用したり、大掛かりな装置を別途製作して撤去作業をおこなっているのが現状であり、深礎工法を適用する場合も装置を別途製作する場合もともに、撤去工事費用が嵩む要因となる。
【0003】
そこで、特許文献1には、地中に埋設された既設構造物を空頭制限下で撤去する場合でも、大掛かりで特別な装置を用意する必要もなく、高い安全性の下で効率的に既設構造物を撤去することのできる既設構造物の撤去方法が提案されている。
この既設構造物の撤去方法は、地中に埋設されている既設構造物に引張部材を取り付けるとともに、掘削機を利用して既設構造物とその周囲の地盤の間にケーシングを設置して既設構造物と地盤の縁切りをおこない、地上に架台を設置し、架台で引張部材を支持させる第1のステップ、引張部材を上方に引き上げることで既設構造物を掘削機の内側を通過させるようにしてその一部を地上に引き上げ、地上に引き上げられた既設構造物の途中位置に孔を穿孔し、この孔に支持部材を挿入し、支持部材を固定して既設構造物の固定姿勢を確保し、既設構造物における支持部材の取り付け箇所よりも上方部分を切断して撤去する第2のステップを有する。
さらに、既設構造物の一部切断によって生じた既設構造物の新たな天端に引張部材を取り付け、引張部材を架台で支持し、掘削機を利用して既設構造物を地上に引き上げ、地上に引き上げられた既設構造物の途中位置に別途の孔を穿孔し、この別途の孔に支持部材を挿入し、支持部材を固定して既設構造物の固定姿勢を確保し、既設構造物における支持部材の取り付け箇所よりも上方部分を切断して撤去する第3のステップを有し、第3のステップを繰り返して既設構造物の撤去をおこなう方法である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-218861号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の既設構造物の撤去方法は、地中に埋設された既設構造物を空頭制限下で撤去する場合でも、大掛かりで特別な装置を用意する必要はないものの、地上に既設構造物が引き上げられるたびにその途中位置に孔を穿孔して支持部材を挿入し、支持部材を固定して既設構造物の固定姿勢を確保する施工を要することから、施工手間の観点で改善の余地がある。
【0006】
本発明は、地中に埋設された既設構造物を空頭制限下で撤去する場合でも、大掛かりで特別な装置を用意する必要もなく、効率的に既設構造物を撤去することのできる既設構造物の撤去方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成すべく、本発明による既設構造物の撤去方法の一態様は、
地中に埋設されている既設構造物への引張部材の取り付けと、圧入機を利用して既設構造物とその周囲の地盤の間へのケーシングの圧入による既設構造物と地盤の縁切りを行う、A工程と、
前記ケーシングの天端、もしくは、地上の施工基面に、前記既設構造物を支持する構造物把持バンドを設置する、B工程と、
前記圧入機もしくは別途の揚重機にて前記引張部材を引き上げ、前記既設構造物を前記構造物把持バンドの内側に通して、該構造物把持バンドにて該既設構造物を把持して前記ケーシングもしくは前記施工基面に支持させ、該既設構造物のうち、前記構造物把持バンドによる把持箇所よりも上方にある撤去領域を切断して撤去する、C工程と、
前記既設構造物における、切断により生じる新たな天端を斫って前記引張部材の頭部を露出させて別途の引張部材と接続し、該別途の引張部材を前記圧入機もしくは前記別途の揚重機に支持させ、前記構造物把持バンドによる前記既設構造物の把持を解除し、該圧入機もしくは該別途の揚重機にて該別途の引張部材を引き上げ、前記既設構造物を前記構造物把持バンドの内側に通して、該構造物把持バンドにて該既設構造物を把持して前記ケーシングもしくは前記施工基面に支持させ、該既設構造物のうち、該構造物把持バンドによる把持箇所よりも上方にある撤去領域を切断して撤去する、D工程とを有し、
前記D工程を繰り返して前記既設構造物を撤去することを特徴とする。
【0008】
本態様によれば、引き上げられた既設構造物を構造物把持バンドにて把持してケーシングもしくは施工基面に支持させ、把持箇所よりも上方にある撤去領域を切断して撤去し、これを繰り返して既設構造物を撤去することにより、既設構造物を空頭制限下で撤去する場合でも、大掛かりで特別な装置を用意する必要もなく、効率的に既設構造物を撤去することができる。
【0009】
ここで、「既設構造物」とは、地中に埋設されているコンクリート製もしくは鋼製のケーソンや基礎、地中に埋設されている場所打ち杭、鋼管杭やPHC杭等の既製杭などが含まれる。また、既設構造物の引き上げに際しては、この既設構造物と周辺地盤との縁切りを行うべく、圧入機等を利用して比較的長さの短い短尺ケーシングを順次地中に継ぎ足しながら圧入等していく。長さの短いケーシングを継ぎ足していくのは、空頭制限に対応するためである。
【0010】
既設構造物の引き上げに際しては、既設構造物の天端にボーリング削孔機等を利用して既設構造物の所定深度まで孔を穿孔し、この孔に鉄筋や緊張材等からなる引張部材を挿入し、グラウト等を充填して既設構造物への引張部材の取り付けをおこなう。そして、取り付けられた引張部材の上端を、圧入機もしくは別途の揚重機にて引き上げて構造物把持バンドの内側に通し、構造物把持バンドにて既設構造物を把持することができる。
構造物把持バンドはケーシングの天端や施工基面に支持させるが、この「施工基面」は、地上や地上に敷設した鋼板、地上に複数の形鋼材等を井桁状に組んだ架台の上面等に設定できる。
(【0011】以降は省略されています)
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