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公開番号2025024912
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023129290
出願日2023-08-08
発明の名称排出係数算出方法及び排出係数算出プログラム
出願人大成建設株式会社
代理人園田・小林弁理士法人
主分類G06Q 50/06 20240101AFI20250214BHJP(計算;計数)
要約【課題】動的にCO2排出量を評価する排出係数算出方法及び排出係数算出プログラムを提供する。
【解決手段】コンピュータが実行可能な排出係数算出方法であって、所定のエリアの標準気象データに基づいて当該エリアにおける時刻毎の供給電力量を推計し、推計した供給電力量に占める発電種別毎の発電量を示す電源構成を推定し、推定した電源構成に基づいて、時刻毎のCO2排出係数を算出する処理を実行する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
コンピュータが、
所定のエリアの標準気象データに基づいて当該エリアにおける時刻ごとの供給電力量を推計し、
推計された供給電力量に占める発電種別ごとの発電量を示す電源構成を推定し、
推定された電源構成に基づいて、時刻ごとのCO
2
排出係数を算出する
処理を実行する排出係数算出方法。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記推計する処理は、
前記標準気象データに含まれる時刻ごとの気温のデータに基づいて供給電力量を推計する供給電力推計モデルを用いて、時刻ごとの供給電力量を推計する
請求項1に記載の排出係数算出方法。
【請求項3】
前記推定する処理は、
前記標準気象データに含まれる時刻ごとの日射量のデータに基づいて太陽光発電量を推計する太陽光発電推計モデルを用いて、時刻ごとの太陽光発電量を推計する
請求項1に記載の排出係数算出方法。
【請求項4】
前記推定する処理は、
前記太陽光発電量を推計した後、原子力発電量、地熱発電量、バイオマス発電量及び風力発電量を推計し、当該推計の後に火力発電量及び水力発電量を推計する
請求項3に記載の排出係数算出方法。
【請求項5】
コンピュータが、
所定のエリアの標準気象データに基づいて、当該エリアに建設される計画がある建物における時刻ごとの電力消費量を予測し、
前記標準気象データに基づいて前記エリアにおける時刻ごとの供給電力量を推計し、
推計された供給電力量に占める発電種別ごとの発電量を示す電源構成を推定し、
推定された電源構成に基づいて、時刻ごとのCO
2
排出係数を算出し、
予測された電力消費量と算出されたCO
2
排出係数とを用いて、前記建物のCO
2
排出量を算出する
処理を実行するCO
2
排出量評価方法。
【請求項6】
コンピュータに、
所定のエリアの標準気象データに基づいて当該エリアにおける時刻ごとの供給電力量を推計し、
推計された供給電力量に占める発電種別ごとの発電量を示す電源構成を推定し、
推定された電源構成に基づいて、時刻ごとのCO
2
排出係数を算出する
処理を実行させる排出係数算出プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、排出係数算出方法及び排出係数算出プログラムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、例えば建物の運用時に排出される二酸化炭素(CO
2
)量の評価などが行われることがある。CO
2
排出量は、例えば電力会社によって公表される年間平均値によるCO
2
排出係数を用いて算出することが可能であり、建物の運用時の電力消費量から建物のCO
2
排出量が算出される。
【0003】
CO
2
排出係数は、単位発電電力量当たりのCO
2
排出量を示す係数であるが、発電に係るCO
2
排出量は発電種別によって異なるため、実際のCO
2
排出係数は電源構成に応じて変動する。具体的には、例えば晴天日中にはCO
2
を排出しない太陽光発電の比率が大きくなるため、CO
2
排出係数が小さくなる一方、例えば雨天日中や夜間にはCO
2
を排出する火力発電の比率が大きくなるため、CO
2
排出係数が大きくなる。
【0004】
そこで、時刻ごとの電力需給の変動を考慮してCO
2
排出量を算出し、動的に環境価値の評価を行うことが考えられている。すなわち、例えば、電源種別ごとのCO
2
排出係数のデータ及び電源種別ごとの単位時間当たりの発電量のデータなどを用いて、電力需要者のCO
2
排出量を算出し、電力需要者の電力消費に関する評価指標を求めることが検討されている(例えば特許文献1)。
【0005】
しかしながら、上記のようなCO
2
排出量の評価は、電源種別ごとの発電量などの実績データに基づいて行われるため、例えば設計・計画段階にある建物についての評価のように、将来のCO
2
排出量についての評価は困難であるという問題がある。すなわち、実績データが得られない期間に関しては、時刻ごとの電力需給の変動が不明であり、発電における電源構成比も不明であることから、動的にCO
2
排出量を評価することが困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第7246659号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、動的にCO
2
排出量を評価することができる排出係数算出方法及び排出係数算出プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係る排出係数算出方法によれば、コンピュータが、所定のエリアの標準気象データに基づいて当該エリアにおける時刻ごとの供給電力量を推計し、推計された供給電力量に占める発電種別ごとの発電量を示す電源構成を推定し、推定された電源構成に基づいて、時刻ごとのCO
2
排出係数を算出する処理を実行する。
【0009】
この方法によれば、発電種別ごとの発電量を考慮して時刻ごとのCO
2
排出係数を算出するため、電力消費に伴うCO
2
排出量を実態に即して時刻ごとに算出することが可能となり、動的にCO
2
排出量を評価することができる。
【0010】
また、本発明の他の一態様に係る排出係数算出方法によれば、前記推計する処理は、前記標準気象データに含まれる時刻ごとの気温のデータに基づいて供給電力量を推計する供給電力推計モデルを用いて、時刻ごとの供給電力量を推計する。
(【0011】以降は省略されています)

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