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公開番号2025011439
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023113555
出願日2023-07-11
発明の名称天井構造物及び当該天井構造物の施工方法
出願人大成建設株式会社,旭化成ホームズ株式会社,株式会社みやちゅう
代理人園田・小林弁理士法人
主分類E04B 9/18 20060101AFI20250117BHJP(建築物)
要約【課題】振動低減性能の低下を抑制し、施工性を向上させることが可能な天井構造物、及び当該天井構造物の施工方法を提供する。
【解決手段】天井構造物は、天井の両端に沿って配置される一対の際野縁と、際野縁の長手方向に延在し、一対の際野縁の間に離間して配置される複数の野縁と、一対の際野縁の間において、複数の野縁を跨いで敷設される複数の天井制振材と、際野縁と際野縁に隣接する野縁との間に位置する天井制振材の端部を支持する第1膜材と、隣り合った野縁の間に位置する天井制振材の端部を支持する第2膜材とを含む複数の膜材とを備える。上述の天井構造物の施工方法は、一対の際野縁と際野縁に隣接する野縁との間に位置する天井制振材の端部を第1膜材で支持する工程と、隣り合った野縁の間に位置する天井制振材の端部を第2膜材で支持する工程とを含む。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
天井の両端に沿って配置される一対の際野縁と、
前記際野縁の長手方向に延在し、前記一対の際野縁の間に離間して配置される複数の野縁と、
前記一対の際野縁の間において、前記複数の野縁を跨いで敷設される複数の天井制振材と、
前記際野縁と前記際野縁に隣接する前記野縁との間に位置する前記天井制振材の端部を支持する第1膜材と、隣り合った前記野縁の間に位置する前記天井制振材の端部を支持する第2膜材とを含む複数の膜材と
を備える
天井構造物。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記複数の膜材は、
前記天井制振材と、前記天井制振材の重心近傍が敷設される前記野縁とを連結する第3膜材
を含む
請求項1に記載の天井構造物。
【請求項3】
前記第1膜材、前記第2膜材、及び前記第3膜材は、折り畳み式テープであり、前記折り畳み式テープは、前記天井制振材に配置されている
請求項2に記載の天井構造物。
【請求項4】
前記複数の膜材は、前記際野縁と前記際野縁に隣接する前記野縁との間、および隣り合った前記野縁の間に連結された薄膜シートである
請求項1に記載の天井構造物。
【請求項5】
天井の両端に沿って配置される一対の際野縁と、前記一対の際野縁の長手方向に延在し、当該一対の際野縁の間に離間して配置される複数の野縁と、当該一対の際野縁の間を一方向に、前記複数の野縁を跨いで順次敷設される複数の天井制振材とを有する天井構造物の施工方法であって、
当該一対の際野縁と前記際野縁に隣接する前記野縁との間に位置する前記天井制振材の端部を第1膜材で支持する工程と、
隣り合った前記野縁の間に位置する前記天井制振材の端部を第2膜材で支持する工程と
を含む
天井構造物の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、天井制振材を備える天井構造物、及び当該天井構造物の施工方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
天井下地材及び天井ボードに天井制振材を敷設した天井構造物が存在する(例えば、特許文献1~3)。天井下地材と天井ボードとを有する天井構造物は、一般的には二重天井と称される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-148108号公報
特開2020-070641号公報
特開2017-227062号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的には、天井制振材を備える天井構造物の施工方法としては、以下の2つの施工方法がある。
【0005】
第1の施工方法としては、天井下地材を施工した後、一部の天井ボードを天井下地材に貼付し、貼付した天井ボードの上に天井制振材を敷設し、天井ボードの貼付工程と天井制振材の敷設工程とを反復する方法がある。しかしながら、天井制振材の敷設のたびに天井ボードの施工作業が中断するため、天井制振材を有しない一般的な二重天井と比較して、施工作業の効率が低下するという課題がある。
【0006】
第2の施工方法としては、天井下地材を施工した後、天井下地材の複数の野縁に跨って天井制振材を敷設し、天井制振材をすべての野縁に敷設した後に天井ボードを貼付する方法がある。第2の施工方法は、特許文献1及び特許文献2のように、天井制振材を長尺化することにより実現されるが、一般的な居室寸法に対して1枚の天井制振材を用いることができるように、天井制振材を長尺化することは限界がある。したがって、第2の施工方法においては、特許文献1及び特許文献2のように、複数の野縁に跨って複数の天井制振材を敷設するのが一般的である。第2の施工方法では、天井制振材をすべて敷設した後に天井ボードを貼付するため、第1の施工方法のように、天井制振材の敷設のたびに天井ボードの施工作業が中断するとの課題は生じない。
【0007】
しかしながら、第2の施工方法の場合、天井制振材をすべて敷設した状態において、各々の天井制振材の両側の端部が野縁の下端を超えて垂れ下がった状態になるため、天井ボードを貼付する際に天井制振材の位置がずれ、天井制振材が偏って敷設される場合がある。天井制振材が偏って敷設されると、天井制振材が天井ボードに対して接触せずに浮いた状態となるため、天井制振材による制振効果が天井ボードに作用しなくなり、天井構造物の振動低減性能が低下する。また、垂れ下がった状態の天井制振材の両側の端部が野縁と天井ボードとの間に挟まった場合、野縁と天井ボードとの間の隙間により天井ボードに段差が生じる。したがって、第2の施工方法においては、天井制振材を有しない一般的な二重天井と比較して、施工性が低下するという課題がある。
【0008】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、振動低減性能の低下を抑制し、施工性を向上させることが可能な天井構造物、及び当該天井構造物の施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の天井構造物は、天井の両端に沿って配置される一対の際野縁と、前記際野縁の長手方向に延在し、前記一対の際野縁の間に離間して配置される複数の野縁と、前記一対の際野縁の間において、前記複数の野縁を跨いで敷設される複数の天井制振材と、前記際野縁と前記際野縁に隣接する前記野縁との間に位置する前記天井制振材の端部を支持する第1膜材と、隣り合った前記野縁の間に位置する前記天井制振材の端部を支持する第2膜材とを含む複数の膜材とを備える。本発明によれば、天井制振材の端部を膜材で支持することにより、天井制振材の端部が、際野縁又は野縁の下端から下方に垂れ下がらないように位置決めできるため、天井ボードを貼付する際に天井制振材が偏って敷設されることを抑制できる。また、天井制振材の端部を膜材で支持することにより、天井制振材の端部が、際野縁又は野縁の下端から下方に垂れ下がらないように天井制振材の端部を位置決めできるため、天井制振材の端部が野縁と天井ボードとの間に挟まることを防止できる。
【0010】
本発明の一態様において、前記複数の膜材は、前記天井制振材と、前記天井制振材の重心近傍が敷設される前記野縁とを連結する第3膜材を含む。本発明の一態様によれば、天井制振材の重心に近い位置が野縁に仮固定されるため、天井制振材が野縁の上に安定して敷設された状態で、天井制振材の位置決めをすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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