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公開番号
2025011599
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023113800
出願日
2023-07-11
発明の名称
クランプ金具
出願人
有限会社ワークス相模
代理人
個人
主分類
E04G
7/14 20060101AFI20250117BHJP(建築物)
要約
【課題】仮設屋根や仮設側壁を施工する際に、嵩上げ材を配設することなく、管材の上方面や外側側面に波板を付設することができるクランプ金具を提供する。
【解決手段】管材200の外壁に対応する湾曲部11Aを有する基体11と、基体11に対して一端を揺動自在に軸着され管材200の外壁に対応する湾曲部12Aを有する蓋体12と、蓋体12に揺動自在に軸着された締結ボルト13と、締結ボルト13を締付けるナット14とを備える外側クランプ10と管材200の外壁に対応する湾曲部21Aを有する基体21と、基体21に対して一端を揺動自在に軸着され管材200の外壁に対応する湾曲部22Aを有する蓋体22と、基体21に揺動自在に軸着された締結ボルト23と、締結ボルト23を締付けるナット24とを備える内側クランプ20とを有し、外側クランプ10の基体11の背面と内側クランプ20の基体21の背面とがお互いに連結固定されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
資材置き場や建設現場などの野外に、仮設屋根や仮設側壁を施工する際に管材を固定し、前記管材に波板を付設するためのクランプ金具であって、管材の外壁に対応する湾曲部を有する基体と、前記基体に対して一端を揺動自在に軸着され前記管材の外壁に対応する湾曲部を有する蓋体と、前記蓋体に揺動自在に軸着された締結ボルトと、前記締結ボルトを締付けるナットとを備える外側クランプと、管材の外壁に対応する湾曲部を有する基体と、前記基体に対して一端を揺動自在に軸着され前記管材の外壁に対応する湾曲部を有する蓋体と、前記基体に揺動自在に軸着された締結ボルトと、前記締結ボルトを締付けるナットとを備える内側クランプとを有し、前記外側クランプの前記基体の背面と前記内側クランプの前記基体の背面とをお互いに連結固定されていることを特徴とするクランプ金具。
続きを表示(約 470 文字)
【請求項2】
前記外側クランプは、前記管材を囲繞した状態で、前記波板を付設する側となる前記蓋体の外側面が平滑な水平面となることを特徴とする請求項1に記載のクランプ金具。
【請求項3】
前記外側クランプは、前記基体の前記蓋体が軸着されていない側の端部に所要量突設され、前記締結ボルトのネジ部を受け入れることができる切り欠き部と、前記基体の外側に設けられ前記ナットが密着可能となる平坦面となるナット受部とを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のクランプ金具。
【請求項4】
前記基体の湾曲部から前記基体の背面との高さを所要の高さにし、前記外側クランプに囲繞する管材と前記内側クランプに囲繞する管材との間隙を所要の間隙寸法に設定することで、組立作業の効率が良くなることを特徴とする請求項3に記載のクランプ金具。
【請求項5】
前記外側クランプは、囲繞する前記管材の外径によって変化する外側面の角度を調整するために使用するスペーサーを有することを特徴とする請求項2に記載のクランプ金具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、管材などの細長い部材を連結固定するためのクランプ金具に関し、詳しくは、資材置き場や建設現場などの野外に設置する仮設屋根や仮設側壁に使用するためのクランプ金具に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、資材置き場や建設現場などの野外に、仮設屋根や仮設側壁を施工するためには、複数の管材を組み立て、その管材の上方に波板を付設して屋根部とし、管材の外側側面に波板を付設して側壁部を形成することが一般的に行われており、その管材を連結固定するために、所謂クランプ金具が使用されている。
【0003】
たとえば、特許文献1には、管材をクランプすべく基体とこの基体に対して一端を揺動自在に連結した蓋体とによって囲繞するようにし、締結ネジとナットとにより締付けることでクランプするクランプ金具本体を形成し、このクランプ金具本体を 2個有してその基体同士を背中合せにして互いが回動自在となるように連結し、前記2個のクランプ金具本体のうちの一方のクランプ金具本体の基体には、締結ネジの揺動取付軸部分に揺動自在に枢支されるストッパーを配し、このストッパーは、適宜金属材で略枠状に形成され、その揺動操作によってストッパーの側面が他方のクランプ金具本体の基体の側面に当接して、両クランプ金具本体同士の回動を適当な角度で阻止できるよう構成した直交型および自在型の双方として利用できる管材連結用クランプ金具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平8-128194号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に開示されたような従来のクランプ金具は、図3(C)示すように、締結ネジ501の揺動取付軸502が基体503に枢支され、締結ネジ501の先端部と、ナット504とが蓋体505の外側に突出することとなり、管材200の上方面や管材200の外側側面に付設される波板300に締結ネジ501の先端部が当接し、管材200の上方面や外側側面に波板300を付設する際に波板300が変形してしまう問題があった。
【0006】
そこで、図3(D)に示すように、波板300を付設する面の管材200と波板300との間隙に、木製の角材などからなる嵩上げ材400を敷設することで、従来のクランプ金具500の締結ネジ501の先端部を回避する処置がとられていた。その嵩上げ材400を敷設することは、当然に仮設屋根や仮設側壁の施工において工数および材料費が増加する問題があった。
【0007】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その具体的目的は、仮設屋根や仮設側壁を施工する際に、嵩上げ材を配設することなく、管材の上方面や外側側面に波板を付設することができるクランプ金具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記目的を達成するために案出されたものである。詳述するならば、資材置き場や建設現場などの野外に、仮設屋根や仮設側壁を施工する際に管材を固定し、前記管材に波板を付設するためのクランプ金具であって、管材の外壁に対応する湾曲部を有する基体と、前記基体に対して一端を揺動自在に軸着され前記管材の外壁に対応する湾曲部を有する蓋体と、前記蓋体に揺動自在に軸着された締結ボルトと、前記締結ボルトを締付けるナットとを備える外側クランプと、管材の外壁に対応する湾曲部を有する基体と、前記基体に対して一端を揺動自在に軸着され前記管材の外壁に対応する湾曲部を有する蓋体と、前記基体に揺動自在に軸着された締結ボルトと、前記締結ボルトを締付けるナットとを備える内側クランプとを有し、前記外側クランプの前記基体の背面と前記内側クランプの前記基体の背面とをお互いに連結固定されている構成が含まれる。
【0009】
本発明のクランプ金具は、波板を付設する側の管材を固定する外側クランプの締結ボルトが、蓋体に揺動自在に軸着されているので、締結ボルトの先端部が波板を付設する際に波板に当接しないので、嵩上げ材を使用する必要がなく、施工工数と材料費を削減できる効果がある。
【0010】
本発明には、前記外側クランプは、前記管材を囲繞した状態で、前記波板を付設する側となる前記蓋体の外側面が平滑な水平面となる構成が含まれる。
(【0011】以降は省略されています)
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