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公開番号
2025017548
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-06
出願番号
2023120652
出願日
2023-07-25
発明の名称
廃棄物の選別方法および廃棄物の選別装置
出願人
大成建設株式会社
,
株式会社パスコ
代理人
弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類
G01N
21/359 20140101AFI20250130BHJP(測定;試験)
要約
【課題】廃棄物をプラスチック類、可燃物または不燃物に効率良くかつ精度良く選別できる廃棄物の選別方法を提供する。
【解決手段】廃棄物の選別方法であって、ハイパースペクトルカメラ2によって廃棄物Aを撮影し、廃棄物Aの近赤外線のスペクトルを示した廃棄物スペクトルデータを作成する撮影工程と、プラスチック類の近赤外線のスペクトルを示した第一基準データと、廃棄物スペクトルデータとの特定の波長帯域における相関に基づいて、廃棄物Aがプラスチック類であるか否かを判定する第一選別工程と、可燃物および不燃物の少なくとも一方の近赤外線のスペクトルである第二基準データと、廃棄物スペクトルデータとの相関に基づいて、廃棄物Aが可燃物であるか不燃物であるかを判定する第二選別工程と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ハイパースペクトルカメラによって廃棄物を撮影し、前記廃棄物の近赤外線のスペクトルを示した廃棄物スペクトルデータを作成する撮影工程と、
プラスチック類の近赤外線のスペクトルを示した第一基準データと、前記廃棄物スペクトルデータとの特定の波長帯域における相関に基づいて、前記廃棄物が前記プラスチック類であるか否かを判定する第一選別工程と、
可燃物および不燃物の少なくとも一方の近赤外線のスペクトルである第二基準データと、前記廃棄物スペクトルデータとの相関に基づいて、前記廃棄物が前記可燃物であるか前記不燃物であるかを判定する第二選別工程と、
を備えていることを特徴とする廃棄物の選別方法。
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
前記第一選別工程において、前記第一基準データと前記廃棄物スペクトルデータとの相関係数に基づいて、前記廃棄物が前記プラスチック類であるか否か判定することを特徴とする請求項1に記載の廃棄物の選別方法。
【請求項3】
前記第一選別工程において、1000~1095nm、1200~1295nm、1400~1495nmおよび1550~1645nmの少なくとも一つの波長帯域の範囲内における前記第一基準データと前記廃棄物スペクトルデータとの相関に基づいて、前記廃棄物が前記プラスチック類であるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の廃棄物の選別方法。
【請求項4】
前記第二選別工程において、1200~1595nmの波長帯域の範囲内における前記第二基準データと前記廃棄物スペクトルデータとの相関に基づいて、前記廃棄物が前記可燃物であるか前記不燃物であるかを判定することを特徴とする請求項1に記載の廃棄物の選別方法。
【請求項5】
廃棄物を撮影するハイパースペクトルカメラと、
前記ハイパースペクトルカメラから前記廃棄物の近赤外線のスペクトルを取得する判定装置と、を備え、
前記判定装置は、
前記廃棄物の近赤外線のスペクトルを示した廃棄物スペクトルデータを作成し、
プラスチック類の近赤外線のスペクトルを示した第一基準データと、前記廃棄物スペクトルデータとの特定の波長帯域における相関に基づいて、前記廃棄物が前記プラスチック類であるか否かを判定するとともに、
可燃物および不燃物の少なくとも一方の近赤外線のスペクトルである第二基準データと、前記廃棄物スペクトルデータとの相関に基づいて、前記廃棄物が前記可燃物であるか前記不燃物であるかを判定することを特徴とする廃棄物の選別装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、廃棄物の選別方法および廃棄物の選別装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
災害時に大量の廃棄物が生じた場合には、廃棄物を素材ごとに効率良く選別して処分する必要がある。例えば、特許文献1では、廃棄物をハイパースペクトルカメラで撮影し、その画像から得られた廃棄物のスペクトルデータと、各種の素材ごとに予め作成しておいたスペクトルデータとを比較して、廃棄物の素材を判定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-137738号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
大量の廃棄物を処分する場合には、処分方法が異なるプラスチック類、可燃物および不燃物の大凡の割合を求めて処分費用を概算している。前記した特許文献1は、廃棄物の素材を判定するものであり、廃棄物を処分方法に応じてプラスチック類、可燃物および不燃物に選別するものではない。
また、プラスチック類における近赤外線のスペクトルは、波長帯域ごとに反射率が大きく変動するため、近赤外線のスペクトルを用いてプラスチック類を判定した場合には、プラスチック類が可燃物または不燃物に誤認され易い。
本発明は、前記した問題を解決し、廃棄物をプラスチック類、可燃物または不燃物に効率良くかつ精度良く選別できる廃棄物の選別方法および廃棄物の選別装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するため、第一の発明は、廃棄物の選別方法であって、ハイパースペクトルカメラによって廃棄物を撮影し、前記廃棄物の近赤外線のスペクトルを示した廃棄物スペクトルデータを作成する撮影工程と、プラスチック類の近赤外線のスペクトルを示した第一基準データと、前記廃棄物スペクトルデータとの特定の波長帯域における相関に基づいて、前記廃棄物が前記プラスチック類であるか否かを判定する第一選別工程と、可燃物および不燃物の少なくとも一方の近赤外線のスペクトルである第二基準データと、前記廃棄物スペクトルデータとの相関に基づいて、前記廃棄物が前記可燃物であるか前記不燃物であるかを判定する第二選別工程と、を備えている。
【0006】
前記課題を解決するため、第二の発明は、廃棄物の選別装置であって、廃棄物を撮影するハイパースペクトルカメラと、前記ハイパースペクトルカメラから前記廃棄物の近赤外線のスペクトルを取得する判定装置と、を備えている。前記判定装置は、前記廃棄物の近赤外線のスペクトルを示した廃棄物スペクトルデータを作成し、プラスチック類の近赤外線のスペクトルを示した第一基準データと、前記廃棄物スペクトルデータとの特定の波長帯域における相関に基づいて、前記廃棄物が前記プラスチック類であるか否かを判定するとともに、可燃物および不燃物の少なくとも一方の近赤外線のスペクトルである第二基準データと、前記廃棄物スペクトルデータとの相関に基づいて、前記廃棄物が前記可燃物であるか前記不燃物であるかを判定する。
【0007】
本発明において、第一基準データは、プラスチック類として処分される素材の近赤外線のスペクトルであり、プラスチック類として処分される複数の種類の素材の近赤外線のスペクトルデータの平均値を求めたものであることが好ましい。
本発明において、第二基準データにおける可燃物の近赤外線のスペクトルは、可燃物として処分される素材の近赤外線のスペクトルであり、可燃物として処分される複数の種類の素材の近赤外線のスペクトルデータの平均値を求めたものであることが好ましい。
本発明において、第二基準データにおける不燃物の近赤外線のスペクトルは、不燃物として処分される素材の近赤外線のスペクトルであり、不燃物として処分される複数の種類の素材の近赤外線のスペクトルを平均化したものであることが好ましい。
【0008】
本発明では、最初に廃棄物がプラスチック類であるか否かを判定している。このとき、プラスチック類の近赤外線のスペクトルの特性が顕著に表れる波長帯域でスペクトル同士の相関を求めることにより、廃棄物がプラスチック類であるか否かを精度良く判定できる。そして、廃棄物がプラスチック類ではない場合には、廃棄物が可燃物であるか不燃物であるかを判定する。このとき、可燃物の近赤外線のスペクトルと、不燃物の近赤外線のスペクトルとでは特性が大きく異なるため、廃棄物を精度良く可燃物または不燃物に選別できる。このように、本発明では、廃棄物を処分方法に応じてプラスチック類、可燃物または不燃物に効率良くかつ精度良く選別できる。
【0009】
前記した前記第一選別工程において、前記第一基準データと前記廃棄物スペクトルデータとの相関係数に基づいて、前記廃棄物が前記プラスチック類であるか否か判定することが好ましい。この構成では、第一基準データと廃棄物スペクトルデータとの相関を容易に求めることができる。
また、前記第一選別工程において、1000~1095nm、1200~1295nm、1400~1495nmまたは1550~1645nmの波長帯域の範囲内における前記第一基準データと前記廃棄物スペクトルデータとの相関に基づいて、前記廃棄物が前記プラスチック類であるか否かを判定することが好ましい。前記した各波長帯域では、プラスチック類の近赤外線のスペクトルの特性が顕著に表れるため、廃棄物をプラスチック類に精度良く判定できる。
また、前記第二選別工程において、1200~1595nmの波長帯域の範囲内における前記第二基準データと前記廃棄物スペクトルデータとの相関に基づいて、前記廃棄物が前記可燃物であるか前記不燃物であるかを判定することが好ましい。前記した各波長帯域では、可燃物の近赤外線のスペクトルと、不燃物の近赤外線のスペクトルとの違いが顕著に表れるため、廃棄物が可燃物であるか不燃物であるかを精度良く判定できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の廃棄物の選別方法および選別装置では、特定の波長帯域における近赤外線のスペクトルに基づいて、最初に廃棄物がプラスチック類であるか否かを判定することで、廃棄物を処分方法に応じてプラスチック類、可燃物または不燃物に効率良くかつ精度良く選別できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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