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公開番号2025019317
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2024207483,2021165402
出願日2024-11-28,2021-10-07
発明の名称基礎構造及びその構築方法
出願人大成建設株式会社,株式会社F.T.P
代理人個人
主分類E02D 27/12 20060101AFI20250130BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】 半剛接合形式の既製杭と基礎構造部との接合部において、せん断破壊を防止することが可能となる基礎構造を提供する。
【解決手段】 下面に凹部21を有する鉄筋コンクリート造の構造物基礎が、凹部21において地盤Gに打設された既製杭1の杭頭部に載置されている基礎構造Kであって、凹部21は下方に向かって幅広に形成されており、凹部21に一体的に設けられている、周縁に鍔部32bを有する型枠3を備えている基礎構造Kとした。
【選択図】 図1


特許請求の範囲【請求項1】
地盤に設けられた既製杭の杭頭部に、鉄筋コンクリート造の構造物基礎を載置する基礎構造の構築方法において、
前記地盤に前記既製杭を打設する既製杭打設工程と、
周縁に鍔部が形成されている錐台形状の型枠を、前記杭頭部に被覆して前記杭頭部の側面と前記型枠の内周面との間に間隙部を形成する型枠設置工程と、
前記型枠の周囲に均しコンクリートを打設する均しコンクリート打設工程と、
前記均しコンクリートで前記型枠を拘束した状態で、前記均しコンクリート上に、前記構造物基礎の基礎コンクリートを打設する構造物基礎コンクリート打設工程と、を含むことを特徴とする基礎構造の構築方法。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
前記型枠設置工程において、前記型枠により前記既製杭の杭頭部を被覆した後、前記型枠を前記杭頭部に仮固定することを特徴とする請求項1に記載の基礎構造の構築方法。
【請求項3】
前記既製杭打設工程において、前記地盤上に砕石層を形成するとともに、
前記型枠設置工程において、前記型枠を前記杭頭部に仮固定した後に、前記の下端部の外周に地盤材料を配置して、前記型枠の下端縁と前記砕石層の上面との間に存在している隙間を閉塞することを特徴とする請求項2に記載の基礎構造の構築方法。
【請求項4】
下面に凹部を有する鉄筋コンクリート造の構造物基礎が、
前記凹部において地盤に打設された既製杭の杭頭部に載置されている基礎構造であって、
前記凹部は下方に向かって幅広に形成されており、
前記凹部に一体的に設けられている、周縁に鍔部を有する型枠を備えていることを特徴とする基礎構造。
【請求項5】
前記型枠は、円板状の上面部と、前記上面部の外周縁に設けられ、その内径が下方に向かうにしたがって漸増している側部とを備え、
前記鍔部は、前記側部の下面周縁に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の基礎構造。
【請求項6】
前記側部の外周面には、その下端縁に沿って目印が記されていることを特徴とする請求項5に記載の基礎構造。
【請求項7】
前記地盤の上に砕石層が形成されており、
前記型枠の下端部の外周に配置されている地盤材料により、前記型枠の下端縁と前記砕石層の上面との間に存在している隙間が閉塞されていることを特徴とする請求項4に記載の基礎構造。
【請求項8】
前記砕石層の上部において、前記型枠の周囲に均しコンクリート層が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の基礎構造。
【請求項9】
前記型枠の上面部を囲繞するように、籠状の拘束筋が設けられており、
前記拘束筋は、複数本の鉛直筋と、
前記複数本の鉛直筋を囲繞する水平筋と、を備えていることを特徴とする請求項4乃至請求項8のいずれか1項に記載の基礎構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、地盤に設置された既製杭の杭頭部に構造物基礎を載置する基礎構造及びその構築方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
地震時に高いせん断力伝達能力を確保しつつ、杭頭部に生じる曲げモーメントを低減可能であるいわゆる半剛接合形式の基礎構造(地盤に設けられた既製杭の杭頭部に構造物基礎を載置する基礎構造であり、以下、単に、「半剛接合構造」という場合がある。)の構築方法として、本発明者の一人である青島らは下記構築方法を開発した。すなわち、この半剛接合構造の構築方法は、回転圧入装置と係合する治具が杭頭部に突設された既製杭を、上記回転圧入装置を用いて地盤に埋設する工程と、上記治具を除去する工程と内周面が傾斜した型枠を上記杭頭部に覆い被せ、上記杭頭部の側面と上記型枠の内周面との間に下方に向かって拡大する空隙を形成する工程と、上記型枠の周囲に、均しコンクリートを打設する工程と、硬化した上記均しコンクリート上に構造物基礎となる基礎コンクリートを打設する工程と、を含むことにより構成されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-23602号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の構築方法により構築される基礎構造では、地震時又は強風時等(以下、「地震時等」という。)に水平力が作用した場合に、構造物基礎の下面における既製杭の杭頭部との接合部においてせん断破壊が生じるとともに、局所的に集中荷重が加わることにより押し抜きせん断破壊が生じる可能性があることから、その対応が求められていた。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、半剛接合形式の基礎構造を前提として、構造物基礎の下面における既製杭の杭頭部との接合部において、せん断破壊を防止することが可能となる基礎構造及びその構築方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は、下面に凹部を有する鉄筋コンクリート造の構造物基礎が、上記凹部において地盤に打設された既製杭の杭頭部に載置されている基礎構造であって、上記凹部は下方に向かって幅広に形成されており、上記凹部に一体的に設けられている、周縁に鍔部を有する型枠を備えていること、を特徴とする基礎構造(以下、「本基礎構造」という。)を提供するものである。
また、上記型枠の上面部を囲繞するように、籠状の拘束筋が設けられており、上記拘束筋は、複数本の鉛直筋と、上記複数本の鉛直筋を囲繞する水平筋と、を備えていることを特徴としている。
さらに、上記各鉛直筋は、上記構造物基礎における最下部の下端筋の上下方向に延出するように配筋されていることを特徴としている。
【0007】
ここで、載置とは、地盤に打設(埋設)された既製杭の杭頭部に構造物基礎(構造物基礎の形状及び形式等は問わない)を載置する基礎構造の構築方法において、構造物造基礎を支持するにあたり、当該構造物基礎が既製杭の杭頭部の上に載せられているだけの状態であり、接合部の固定度を落として回転を許容する半剛接合状態にあることを意味する。
なお、上記を含めた各用語の説明は、本基礎構造及び下記本基礎構造の構築方法で共通するものである。
【0008】
また、型枠は、錐台形状(内周面が下方に向かって幅広となるように傾斜する形状)であり、かつ、下面の周縁(下縁部)に鍔部が形成されており、内側に空間部を有することが必要である。さらに、型枠は、上面を有する円錐台形状に形成されており、底面が開口し、内側空間を有しているとともに、底面の円周面の縁部に鍔部が形成されていることが好適である。なお、型枠(鍔部を含む)の寸法及び材質等には制限はないが、コンクリートの側圧に耐え得るように、鋼製等の金属製とすれば、破損を防止することができるため好適である。
【0009】
また、型枠は、円板状の上面部と、前記上面部の外周縁に設けられ、その内径が下方に向かうにしたがって漸増している側部とを備え、上記鍔部は、上記側部の下面周縁に形成されているものであってもよい。
また、上記側部の外周面には、その下端縁に沿って目印が記されているものであってもよい。
【0010】
また、上記地盤の上に砕石層が形成されており、上記型枠の下端部の外周に地盤材料を盛土することにより、上記型枠の下端縁と上記砕石層の上面との間に存在している隙間が閉塞されているものであってもよい。
また、上記砕石層の上部において、上記型枠の周囲に均しコンクリート層が設けられているものであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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