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公開番号2025011950
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114419
出願日2023-07-12
発明の名称地下構造物用蓋
出願人日之出水道機器株式会社
代理人個人,個人
主分類E02D 29/14 20060101AFI20250117BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】内圧の上昇時に地下構造物から受枠が離脱するのを防止する。
【解決手段】地下構造物用蓋は、地下構造物の上端に固定された受枠2と、受枠2の上面開口を開閉可能に閉塞する蓋本体3と、蓋本体3が上方に押圧される内圧上昇時に、蓋本体3が受枠2から離脱しないように蓋本体3を受枠2に連結する第1連結部材(41)と、第1連結部材(41)から離れた位置で蓋本体3を受枠2に連結する第2連結部材(51,52)とを備える。第1連結部材(41)は、本体部48と、蓋本体3の下面部に支持される被支持部45と、本体部48と被支持部45とを接続する接続部46とを含み、被支持部45は、前記蓋本体3の下面部に連結される軸部であって、第1の軸方向A1を有する軸部451を含み、接続部46は外周面461と、第1連結部材(41)の破断強度が第2連結部材(51,52)の破断強度よりも小さくなるように外周面461に形成された凹溝(47)とを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
地下構造物の上端に固定された受枠と、
前記受枠の上面開口を開閉可能に閉塞する蓋本体と、
前記蓋本体が上方に押圧される内圧上昇時に、前記蓋本体が前記受枠から離脱しないように前記蓋本体を前記受枠に連結する第1連結部材と、
前記第1連結部材から離れた位置で前記蓋本体を前記受枠に連結する第2連結部材とを備え、
前記第1連結部材は、本体部と、前記蓋本体の下面部に支持される被支持部と、前記本体部と前記被支持部とを接続する接続部とを含み、
前記被支持部は、前記蓋本体の下面部に連結される軸部であって、第1の軸方向を有する軸部を含み、
前記接続部は、外周面と、前記第1連結部材の破断強度が前記第2連結部材の破断強度よりも小さくなるように前記外周面に形成された凹溝とを含む、地下構造物用蓋。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
請求項1に記載の地下構造物用蓋において、
前記凹溝は、略平坦な底面を有する断面矩形状の溝である、地下構造物用蓋。
【請求項3】
請求項1に記載の地下構造物用蓋において、
前記凹溝は、前記第1の軸方向と平行な平面に沿って形成された溝を含む、
地下構造物用蓋。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の地下構造物用蓋において、
前記軸部は、前記第1の軸方向に対向する第1の軸部と第2の軸部とを含み、
前記接続部は、前記本体部と前記第1の軸部とを接続する第1の壁部と、前記本体部と前記第2の軸部とを接続する第2の壁部とを含み、
前記凹溝は、前記第1の壁部に形成された第1の凹溝と、前記第2の壁部に形成された第2の凹溝とを含む、地下構造物用蓋。
【請求項5】
請求項4に記載の地下構造物用蓋において、
開閉工具の挿入を許容するように前記蓋本体に形成された工具挿入孔を前記蓋本体の下側から閉塞する閉塞部材をさらに備え、
前記閉塞部材は、前記第1の壁部と前記第2の壁部との間を上下方向にスライド可能なように前記第1連結部材に支持され、
前記第1の凹溝は、前記第1の壁部における前記第2の壁部に対し非対向の部分に形成された溝であり、
前記第2の凹溝は、前記第2の壁部における前記第1の壁部に対し非対向の部分に形成された溝である、地下構造物用蓋。
【請求項6】
請求項5に記載の地下構造物用蓋において、
前記閉塞部材は、前記工具挿入孔を前記蓋本体の下側から閉塞する頭部と、当該頭部から第2の軸方向に延びる胴部と、前記第2の軸方向と交差する方向に突出するピンとを含み、
前記第1連結部材の前記本体部は、前記胴部を上下方向にスライド可能な胴部挿入孔と、前記ピンを上下方向にスライド可能なピン挿入孔と、前記胴部の前記第2の軸方向周りの回転に伴い前記ピンが可動可能な空間部とを含み、
前記空間部は、前記ピンの上方への移動を規制する上方規制部を有する、地下構造物用蓋。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、地下構造物の上端に固定された受枠と、受枠の上面開口を開閉可能に閉塞する蓋本体とを備えた地下構造物用蓋に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
上記地下構造物用蓋の一例として、下記特許文献1のものが知られている。この特許文献1の地下構造物用蓋は、地下構造物の上端に固定された受枠と、受枠の上面開口を開閉可能に閉塞する蓋本体と、蓋本体が不正に開放されないように施錠する錠とを備える。錠は、蓋本体の下面に形成された枢支部に枢着されるピンと、受枠の内周部に形成された錠座に係合する係合突起とを含む。係合突起は、蓋本体が上方に僅かに移動した状態で錠座に係合することにより、蓋本体の開放(開蓋)を阻止する。これにより、部外者が蓋本体を開けて異物の不法投棄等を行うことが防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭62-159560号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような地下構造物用蓋において、例えば雨水の流入等により地下構造物の内圧が上昇すると、この上昇した内圧により蓋本体が受枠から浮上して内圧が解放される。すなわち、錠の係合突起と受枠の錠座との間には、蓋本体の浮上を許容するための隙間が形成されており、内圧の上昇時には最大限でこの隙間の分だけ蓋本体が受枠から浮上できるようになっている。蓋本体が浮上すると、受枠と蓋本体との間に隙間が形成され、当該隙間を通じて内圧が解放される。
【0005】
しかしながら、例えば集中豪雨等により大量の雨水が流入して内圧が急上昇した場合には、蓋本体が限界まで浮上しても内圧が解放されないことがある。このような状況が生じると、錠が錠座に係合した状態で蓋本体にさらに内圧が加わることにより、蓋本体から錠を介して受枠を上方に強く引っ張る力が作用する。このとき、錠の強度が高すぎれば、例えば受枠を地下構造物に固定するボルトの保証強度を超えるような大きな力が受枠に作用して、受枠が蓋本体と共に地下構造物から離脱するおそれがある。
【0006】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、内圧の上昇時に地下構造物から受枠が離脱するのを防止することが可能な地下構造物用蓋を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するためのものとして、本発明の一局面に係る地下構造物用蓋は、地下構造物の上端に固定された受枠と、前記受枠の上面開口を開閉可能に閉塞する蓋本体と、前記蓋本体が上方に押圧される内圧上昇時に、前記蓋本体が前記受枠から離脱しないように前記蓋本体を前記受枠に連結する第1連結部材と、前記第1連結部材から離れた位置で前記蓋本体を前記受枠に連結する第2連結部材とを備え、前記第1連結部材は、本体部と、前記本体部の下面部に支持される被支持部と、前記本体部と前記被支持部とを接続する接続部とを含み、前記被支持部は、前記蓋本体の下面部に連結される軸部であって、第1の軸方向を有する軸部を含み、前記接続部は、外周面と、前記第1連結部材の破断強度が前記第2連結部材の破断強度よりも小さくなるように前記外周面に形成された凹溝とを含むものである。
【0008】
本発明によれば、蓋本体が上方に押圧される内圧上昇時に、蓋本体が連結部材(第1、第2連結部材)によって受枠に連結されるので、受枠から蓋本体が離脱するのを防止することができる。ただし、このような連結部材による連結が無制限になされると、例えば集中豪雨に伴う大量の雨水の流入等により内圧が急上昇したときに、蓋本体が連結部材を介して受枠を上方に強く引っ張る結果、受枠と地下構造物との固定が解除されて当該受枠が地下構造物から離脱するおそれがある。これに対し、本発明では、第1連結部材の接続部の外周面に凹溝が形成されているので、この凹溝により第1連結部材の破断強度を第2連結部材の破断強度よりも低下させることができる。このため、地下構造物から受枠が離脱する前に第1連結部材を第2連結部材よりも先に破断させて内圧を解放することができる。このように、第2連結部材を介した蓋本体と受枠との連結を維持した状態で内圧を解放することができるため、内圧が急上昇した場合であっても受枠から蓋本体が離脱するのを防止することができる。
【0009】
好ましくは、前記凹溝は、略平坦な底面を有する断面矩形状の溝である。
【0010】
このように、凹溝が断面矩形状である場合には、例えば断面V字状である場合と比べて、過剰な応力集中の発生が起き難くなるので、第1連結部材の破断強度を第2連結部材の破断強度よりも低下させる効果を安定的に得ることができ、第1連結部材の破断強度を目標値付近に収め易くすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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