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公開番号2024169588
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2024161917,2019209339
出願日2024-09-19,2019-11-20
発明の名称デンプン汚れ固着防止剤
出願人花王株式会社
代理人個人,個人
主分類C11D 3/43 20060101AFI20241128BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】乾燥などによるデンプン汚れの食器への固着を防止して、デンプン汚れが付着した食器を放置しても除去しやすくするデンプン汚れ固着防止剤、食器洗浄用前処理剤組成物、及びデンプン汚れの除去方法を提供する。
【解決手段】(a)デンプン膨潤率が150%以上300%以下である化合物、(b)分子量150以下の2価以上4価以下の多価アルコール[但し、(a)成分を除く]を有効成分として含有し、(a)成分として、(a1)炭素数2以上6以下のカルボン酸、及びその塩から選ばれる1種以上、並びに(a2)両性界面活性剤、アミンオキシド型界面活性剤、炭素数8以上16以下の炭化水素基を有するグリコシド型界面活性剤、特定のポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテル、及びアルキルグリセリルエーテルから選ばれる1種以上の界面活性剤を含む、デンプン汚れ固着防止剤(但し、特定の組成物1、組成物2、組成物3、組成物4、組成物5、及び組成物6を除く)。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(a)デンプン膨潤率が150%以上300%以下である化合物[以下、(a)成分という]、(b)分子量150以下の2価以上4価以下の多価アルコール[但し、(a)成分を除く、以下、(b)成分という]を有効成分として含有し、(a)成分として、(a1)炭素数2以上6以下のカルボン酸、及びその塩から選ばれる1種以上[以下、(a1)成分という]、並びに(a2)両性界面活性剤、アミンオキシド型界面活性剤、炭素数8以上16以下の炭化水素基を有するグリコシド型界面活性剤、下記一般式(a2-4)で表される化合物、及びアルキルグリセリルエーテルから選ばれる1種以上の界面活性剤[以下、(a2)成分という]を含む、デンプン汚れ固着防止剤(但し、以下の組成物1、組成物2、組成物3、組成物4、組成物5、及び組成物6を除く)。

10a
-O-(AO)

-H (a2-4)
〔式中、R
10a
は、炭素数8以上18以下のアルキル基又はアルケニル基、AOは炭素数2のアルキレンオキシ基、qは平均付加モル数であり、5以上30以下の数である。〕
組成物1:下記の(イ)および(ロ)を(イ):(ロ)=3:1~20:1の質量比で配合してなる非イオン界面活性剤(A1)と、アルカノールアミン(B1)と、酵素(C1)と、キシレンスルホン酸塩およびクメンスルホン酸塩の少なくとも一方からなる可溶化剤(D1)と、カルシウム添加剤と、水とを含有し、硬質表面用液体洗浄剤組成物全体に対し、上記非イオン界面活性剤(A1)が1~10質量%、アルカノールアミン(B1)が10~30質量%、酵素(C1)が0.1~5質量%含有され、硬質表面用液体洗浄剤組成物の25℃におけるpHが8.0~10.0の範囲に設定されていることを特徴とする硬質表面用液体洗浄剤組成物。
(イ)ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル。
(ロ)トリメチロールプロパンのエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド付加物およびグリセリンのエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド付加物の少なくとも一方。
組成物2:(A2)非イオン界面活性剤を1~15質量%、(B2)有機酸およびその水溶性塩から選ばれる少なくとも1種の有機酸類を2.5~15質量%、(C2)酵素を0.5~5質量%、(D2)水溶性溶剤を10~40質量%、(E2)可溶化剤、(F2)カルシウム添加剤、及び(G2)水を含有し、組成物の25℃におけるpH(JIS-Z-8802:1984「pH測定方法」)が、6.0~8.0に設定されていることを特徴とする自動食器洗浄機用中性液体洗浄剤組成物。
組成物3:(B3)デンプン分解酵素、(C3)酵素安定化剤、(D3)可溶化剤、及び(E3)pH調整剤を含有することを特徴とする前浸漬用洗浄剤組成物。
組成物4:界面活性剤(A4)と、銅、マンガン、ニッケル、コバルト、鉄及び亜鉛から選択される少なくとも1種(B4)と、前記(B4)成分と錯体を形成するアミノカルボン酸型金属イオン封鎖剤(C4)と、ビグアニド系ポリマー(D5)とを含有する、食器洗い機用洗浄剤組成物。
組成物5:(A5)炭素数5以上18以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を2つ有するジアルキルスルホサクシネート、(B5)下記一般式(B51)で表される非イオン界面活性剤、(C5)下記一般式(C51)で表される非イオン界面活性剤及び水を含有する、硬質表面用洗浄剤組成物。

1b
O-(EO)

-H (B51)
〔式中、R
1b
は炭素数8以上20以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基であり、EOはエチレンオキシ基であり、nはEOの平均付加モル数を示し、0超110以下の数である。〕

1c
O-[(EO)

・(AO)

]-H (C51)
〔式中、R
1c
は炭素数8以上20以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基であり、EOはエチレンオキシ基であり、AOは炭素数3又は4のアルキレンオキシ基であり、pはEOの平均付加モル数を示し、qはAOの平均付加モル数を示し、pは4以上10以下の数であり、qは1以上10以下の数であり、EOとAOはブロック又はランダムに結合している。〕
組成物6:(A6)1質量%水溶液の曇点が20℃以下であり、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルもしくはポリオキシアルキレンアルキルエーテルとポリアルキレングリコールの混合物からなる非イオン界面活性剤を0.1~5質量%、(B6)1質量%水溶液の曇点が35℃以下であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルエーテルからなる非イオン界面活性剤を0.5~10質量%、(C6)アルカノールアミンを10~30質量%、(D6)酵素を0.1~7質量%、(E6)下記の一般式(1)を有するn-ヘキシルグリコシドを7.5~22.5質量%、(F6)カルシウム添加剤、(G6)水を含有するとともに、硬質表面用液体洗浄剤組成物の25℃におけるpHが8.0~10.0の範囲に設定されていることを特徴とする硬質表面用液体洗浄剤組成物。



13
OG

・・・(1)
(ただし、Gはモノサッカリド残基であり、nは1~5である。)
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
(a1)成分が、炭素数2以上6以下のモノカルボン酸、炭素数2以上6以下のジカルボン酸、及びこれらの塩から選ばれる1種以上である、請求項1記載のデンプン汚れ固着防止剤。
【請求項3】
(a1)成分がリンゴ酸である、請求項1又は2記載のデンプン汚れ固着防止剤。
【請求項4】
(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量との質量比(a2)/(a1)が0.25以上5以下である、請求項1~3の何れか1項記載のデンプン汚れ固着防止剤。
【請求項5】
(b)成分が分子量150以下の2価以上3価以下の多価アルコールである、請求項1~4の何れか1項記載のデンプン汚れ固着防止剤。
【請求項6】
(b)成分がグリセリンである請求項1~5の何れか1項記載のデンプン汚れ固着防止剤。
【請求項7】
請求項1~6の何れか1項記載のデンプン汚れ固着防止剤、及び水を含有する、食器洗浄用前処理剤組成物。
【請求項8】
(b)成分の含有量が0.1質量%以上5質量%以下である、請求項7記載の食器洗浄用前処理剤組成物。
【請求項9】
請求項1~6の何れか1項記載のデンプン汚れ固着防止剤、及び水を含有する処理液を、デンプン汚れが付着した食器に接触させた後、当該食器を所定時間放置してからデンプン汚れを除去する、デンプン汚れの除去方法。
【請求項10】
前記所定時間が10分以上である、請求項9記載のデンプン汚れの除去方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、デンプン汚れ固着防止剤、食器洗浄用前処理剤組成物及びデンプン汚れの除去方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、家族中心の生活スタイルから個人中心の生活スタイルに変化しつつあり、家庭で家族そろって食事する機会が減少する傾向にある。このため食事毎に食器を洗浄するより、例えば一日分の汚れた食器をシンクなどに溜めておき、時間があるときに食器洗いをするなどの生活習慣が広まっている。ところがこの場合汚れが乾燥などにより強固に食器などに付着する現象が起こり、洗浄するために強い機械力を必要とするため非常に大きな労力が必要とされる。そのため、汚れが強固に付着した表面を簡単に除去できる技術が強く求められる。
【0003】
特許文献1には食器手洗い用液体洗浄剤にグリセリンなどの保湿剤を含有する技術が開示されておりアミンオキシドとの併用も例示されている。
特許文献2、特許文献3には酵素の安定化剤として多価アルコールを含有する技術が開示されており、特許文献2には乳酸などの有機酸を併用する技術も開示されている。
特許文献4には乳酸などの有機酸を含有する硬質表面洗浄剤の技術が開示されている。
特許文献5にはジカルボン酸を含有する浸漬用洗浄剤組成物の技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2012-516905号公報
特開2018-115286号公報
特開2019-94420号公報
特表2018-522116号公報
特開2004-196901号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、乾燥などによるデンプン汚れの食器への固着を防止して、デンプン汚れが付着した食器を放置しても除去しやすくするデンプン汚れ固着防止剤、食器洗浄用前処理剤組成物、及びデンプン汚れの除去方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、(a)デンプン膨潤率が150%以上300%以下である化合物[以下、(a)成分という]、(b)2価以上4価以下の多価アルコール[但し、(a)成分を除く、以下、(b)成分という]を有効成分として含有する、デンプン汚れ固着防止剤に関する。
【0007】
なお本発明のデンプン膨潤率は下記の方法で求めることができる。
<デンプン膨潤率>
内径4.20±0.02mm、長さ178mmのガラス製NMRチューブに馬鈴薯デンプンの含有量が10質量%である水・デンプン混合液を1ml加え、キャップ後25℃で1時間静置し、デンプン沈殿物の高さを測定し基準沈殿物高さL

(mm)とする。次に、キャップを外して前記NMRチューブの内容物に、測定対象の化合物の100mMの水溶液1mlを加え、キャップをした後、2000rpmの条件で5分攪拌し、25℃で24時間静置し、デンプン沈殿物の高さを測定し、静置後の沈殿物の高さL
24
とする。デンプン膨潤率を下記式により求める。
デンプン膨潤率(%)=(L
24
/L

)×100
【0008】
また、本発明は、上記本発明のデンプン汚れ固着防止剤、及び水を含有する、食器洗浄用前処理剤組成物に関する。
【0009】
また、本発明は、上記本発明のデンプン汚れ固着防止剤、及び水を含有する処理液を、デンプン汚れが付着した食器に接触させた後、当該食器を所定時間放置してからデンプン汚れを除去する、デンプン汚れの除去方法に関する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、乾燥などによるデンプン汚れの食器への固着を防止して、デンプン汚れが付着した食器を放置しても除去しやすくするデンプン汚れ固着防止剤、食器洗浄用前処理剤組成物、及びデンプン汚れの除去方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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