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公開番号
2024167980
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023084332
出願日
2023-05-23
発明の名称
地中埋設型シェルター
出願人
日本ヒューム株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
E04H
9/14 20060101AFI20241128BHJP(建築物)
要約
【課題】容易に構築することが可能な、鉛直方向に長い大型の地中埋設型シェルターを得る。
【解決手段】シェルター1は、同様の構造をもつ居住部10と貯蔵部20を具備し、両者は管状の連結部15で連結されている。居住部10、貯蔵部20は、共に図中12個のコンクリート製のプレキャストブロック(プレキャストブロック30A~30L、40A~40L)が積層されて地盤G中に圧入されて構成されている。個々のプレキャストブロックは、中空の円筒形状とされ、この円筒形状の中心軸が図1の中心軸X1、X2をそれぞれ構成するように積層される。中心軸X1、X2は共に鉛直方向とされる。プレキャストブロック30A~30Lの内径及び外形、40A~40Lの内径及び外形はそれぞれにおいて等しく設定され、居住部10、貯蔵部20の内部は鉛直方向で細長い空間とされる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
地下に設置される地中埋設型シェルターであって、
避難民が居住する居住部と、前記避難民の生活に必要な物資を貯蔵する貯蔵部と、前記居住部と前記貯蔵部とを連結する連結部、とを地中に具備し、
前記居住部、前記貯蔵部の各々は、地中において、コンクリートで構成された複数の筒状のプレキャストブロックが前記筒状の中心軸を鉛直方向として積層された積層構造を有することを特徴とする地中埋設型シェルター。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記居住部を構成する複数の前記プレキャストブロックの各々は共通の形状を具備すると共に、前記貯蔵部を構成する複数の前記プレキャストブロックの各々は共通の形状を具備することを特徴とする請求項1に記載の地中埋設型シェルター。
【請求項3】
前記プレキャストブロックは重量コンクリートで構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の地中埋設型シェルター。
【請求項4】
前記プレキャストブロックが前記中心軸からみた径方向に沿った切断線で均等に分割されて共通の形状とされた複数の分割ブロックが前記プレキャストブロックの構成要素として用いられ、
複数の前記分割ブロックの全てが連結して固定されたことによって前記プレキャストブロックの各々が構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の地中埋設型シェルター。
【請求項5】
前記プレキャストブロックは、筒状の形状における内面側、外面側の少なくとも一方に装着された連結具を用いて複数の前記分割ブロックが連結されて構成されたことを特徴とする請求項4に記載の地中埋設型シェルター。
【請求項6】
前記居住部、前記貯蔵部の少なくともいずれかにおいて、
前記積層構造中に、下側において第1の前記プレキャストブロックが複数積層された第1の積層構造と、上側において第2の前記プレキャストブロックが複数積層された第2の積層構造と、が設けられ、
前記第1の前記プレキャストブロックは、当該プレキャストブロックが第1の分割数で分割された前記分割ブロックが組み合わされて構成され、前記第2の前記プレキャストブロックは、当該プレキャストブロックが第2の分割数で分割された前記分割ブロックが組み合わされて構成され、
前記第2の前記プレキャストブロックは重量コンクリートで構成され、前記第1の前記プレキャストブロックは前記重量コンクリートよりも軽量のコンクリートで構成されると共に、前記第2の分割数は前記第1の分割数よりも大きくされたことを特徴とする請求項5に記載の地中埋設型シェルター。
【請求項7】
前記プレキャストブロックにおいて隣接する前記分割ブロックの境界となる接合部は、前記積層構造における積層方向で隣接する2つの前記プレキャストブロックの間で周方向において離間するように配置されたことを特徴とする請求項6に記載の地中埋設型シェルター。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、避難用に地中に設けられる建築物である地中埋設型シェルターに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
津波等の自然災害や核兵器等による放射線被曝被害を防ぐために各種の構造のシェルターが提案されている。このうち、放射線の遮蔽という観点からは、このようなシェルターを地下に設けることが有効である。また、一般的に建築物を構成する材料として用いられるコンクリートは、建築物として要求される機械的強度を有すると共に、中性子に対して一定の遮蔽能力もあるため、シェルターを構成する主材料としても好ましい。このような構造のシェルターは、例えば特許文献1、2等に記載されている。更に、特許文献3に記載されるように、放射線遮蔽用のコンクリートとして、γ線等の遮蔽能力を高めた重量コンクリートも知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6-346478号公報
特開2007-297898号公報
特開2014-231450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなシェルターの態様として、個人が自身の住宅に付随して設ける比較的小型のものと、公共の設備としてより多くの人数を収容可能な大型のものの2種類があり、どちらにおいても、これを容易に構築できることが要求される。これに対して、特許文献1、2に記載のシェルターは複雑な構造を有するため、これを地中に構築することは容易ではなかった。
【0005】
特に、大人数を収容できる大型のシェルターを地下に設ける際に、占有面積の制限がある場合には、これを鉛直方向に長く(深く)形成することが要求される。この観点からも、複雑な構造のシェルターを地中に構築することは容易ではなかった。
【0006】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上記の問題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、地下に設置される地中埋設型シェルターであって、避難民が居住する居住部と、前記避難民の生活に必要な物資を貯蔵する貯蔵部と、前記居住部と前記貯蔵部とを連結する連結部、とを地中に具備し、前記居住部、前記貯蔵部の各々は、地中において、コンクリートで構成された複数の筒状のプレキャストブロックが前記筒状の中心軸を鉛直方向として積層された積層構造を有することを特徴とする。
本発明は、前記居住部を構成する複数の前記プレキャストブロックの各々は共通の形状を具備すると共に、前記貯蔵部を構成する複数の前記プレキャストブロックの各々は共通の形状を具備することを特徴とする。
本発明において、前記プレキャストブロックは重量コンクリートで構成されたことを特徴とする。
本発明において、前記プレキャストブロックが前記中心軸からみた径方向に沿った切断線で均等に分割されて共通の形状とされた複数の分割ブロックが前記プレキャストブロックの構成要素として用いられ、複数の前記分割ブロックの全てが連結して固定されたことによって前記プレキャストブロックの各々が構成されたことを特徴とする。
本発明において、前記プレキャストブロックは、筒状の形状における内面側、外面側の少なくとも一方に装着された連結具を用いて複数の前記分割ブロックが連結されて構成されたことを特徴とする。
本発明は、前記居住部、前記貯蔵部の少なくともいずれかにおいて、前記積層構造中に、下側において第1の前記プレキャストブロックが複数積層された第1の積層構造と、上側において第2の前記プレキャストブロックが複数積層された第2の積層構造と、が設けられ、前記第1の前記プレキャストブロックは、当該プレキャストブロックが第1の分割数で分割された前記分割ブロックが組み合わされて構成され、前記第2の前記プレキャストブロックは、当該プレキャストブロックが第2の分割数で分割された前記分割ブロックが組み合わされて構成され、前記第2の前記プレキャストブロックは重量コンクリートで構成され、前記第1の前記プレキャストブロックは前記重量コンクリートよりも軽量のコンクリートで構成されると共に、前記第2の分割数は前記第1の分割数よりも大きくされたことを特徴とする。
本発明において、前記プレキャストブロックにおいて隣接する前記分割ブロックの境界となる接合部は、前記積層構造における積層方向で隣接する2つの前記プレキャストブロックの間で周方向において離間するように配置されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、容易に構築することが可能な、鉛直方向に長い大型の地中埋設型シェルターを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施の形態に係る地中埋設型シェルターの模式的な断面図である。
本発明の実施の形態に係る地中埋設型シェルターにおいて、2分割とされた分割ブロックが用いられるプレキャストブロックの斜視図(a)、分解斜視図(b)である。
本発明の実施の形態に係る地中埋設型シェルターにおいて用いられるプレキャストブロックにおける連結部分の構造を示す平面図(a)、断面図(b)である。
本発明の実施の形態に係る地中埋設型シェルターにおいて、2分割とされた分割ブロックが用いられるプレキャストブロック変形例の斜視図(a)、分解斜視図(b)である。
本発明の実施の形態に係るシェルターの居住部の構築方法における沈設工程を示す工程断面図である。
本発明の実施の形態に係るシェルターの居住部におけるプレキャストブロックの積層時の向きの設定の一例である。
本発明の実施の形態に係るシェルターの居住部において、上側と下側で異なる分割数のプレキャストブロックを用いた場合の構成の斜視図(a)、各プレキャストブロックの断面図(b)(c)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
まず、本発明の実施の形態に係る地中埋設型シェルターの構造について説明する。図1は、この地中埋設型シェルター(シェルター)1の鉛直方向に沿った断面図である。このシェルター1は、同様の構造をもつ居住部10と貯蔵部20を具備し、両者は管状の連結部15で連結されている。
(【0011】以降は省略されています)
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