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公開番号
2024167570
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-04
出願番号
2023083740
出願日
2023-05-22
発明の名称
化粧シート及びその製造方法、並びに基材
出願人
TOPPANホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B32B
27/00 20060101AFI20241127BHJP(積層体)
要約
【課題】水蒸気バリア性が良好かつ意匠層と基材との密着性が良好である信頼性が高い化粧シート、及びその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】基材1の上に意匠層2が積層した化粧シート10であって、上記基材1は、結晶核剤を含むポリエチレンテレフタレート製の基材1で、冷結晶化熱量が3J/g以下であり、上記結晶核剤が、一分子あたりの炭素原子数が18以上28以下の飽和脂肪酸のナトリウム塩又はリチウム塩から選択した1又は2以上の化合物からなる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基材の上に意匠層が積層した化粧シートであって、
上記基材は、結晶核剤を含むポリエチレンテレフタレート製の基材で、且つ冷結晶化熱量が3J/g以下であり、
上記結晶核剤が、一分子あたりの炭素原子数が18以上28以下の飽和脂肪酸のナトリウム塩、及び一分子あたりの炭素原子数が18以上28以下の飽和脂肪酸のリチウム塩のうちから選択した、1又は2以上の化合物からなる、
化粧シート。
続きを表示(約 860 文字)
【請求項2】
上記化合物のうちの少なくとも一つの化合物は、上記飽和脂肪酸が、ベヘン酸(C21H43COOH)、又はモンタン酸(C27H55COOH)からなる、
請求項1に記載した化粧シート。
【請求項3】
上記基材は、2層以上積層した複数層で構成され、
上記基材を構成する複数層のうち、少なくとも上記意匠層から最も離れた層である最外層に上記結晶核剤が添加されている、
請求項1又は請求項2に記載した化粧シート。
【請求項4】
上記基材は、更に顔料を含む、
請求項1に記載した化粧シート。
【請求項5】
化粧シート用の基材であって、
上記基材は、結晶核剤を含むポリエチレンテレフタレート製の基材で、冷結晶化熱量が3J/g以下であり、
上記結晶核剤が、一分子あたりの炭素原子数が18以上28以下の飽和脂肪酸のナトリウム塩、及び一分子あたりの炭素原子数が18以上28以下の飽和脂肪酸のリチウム塩のうちから選択した、1又は2以上の化合物からなる、
基材。
【請求項6】
基材の上に意匠層が積層した化粧シートの製造方法であって、
ポリエチレンテレフタレート樹脂に結晶核剤を配合した混合物を原料として、Tダイ押出機により溶融状態で且つシート形状の樹脂を押し出し、上記押し出された溶融状態の樹脂を、金属製の温調ロールを用いて冷却速度を制御しつつ固化させることで、上記基材を作製し、
上記結晶核剤として、一分子あたりの炭素原子数が18以上28以下の飽和脂肪酸のナトリウム塩、及び一分子あたりの炭素原子数が18以上28以下の飽和脂肪酸のリチウム塩のうちから選択した、1又は2以上の化合物を用いる、
化粧シートの製造方法。
【請求項7】
上記基材の冷結晶化熱量が3J/g以下となるように、上記冷却速度を調整する、
請求項6に記載した化粧シートの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧シート及び化粧シートの製造方法に関する技術である。本発明は、特に、水蒸気バリア性に優れた化粧シート及びその製造方法に好適な技術である。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
化粧シートは、例えば、基材の上に意匠層が形成される。その化粧シートの基材には、紙又はオレフィン樹脂が汎用的に用いられている。しかし、これらの基材を用いた化粧シートは、水蒸気バリア性に乏しい。このため、用途によっては化粧シートを貼り合わせる木質基材が外気の湿度の影響を受けて、反りや割れ等が生じる可能性が懸念されている。
これに対し、ポリエチレンテレフタレート樹脂(以下、PETとも記載する)を基材に用いた化粧シートが知られている(例えば、特許文献1の熱可塑性樹脂フィルム6を参照)。
【0003】
樹脂製の基材は、例えば、Tダイを用いた一般的なキャスト成膜で製造される。しかし、PETは、結晶性樹脂であるが、結晶化速度が遅い。このため、Tダイを用いて製造したPET製の基材(以下、PET基材とも記載する)は、そのままでは非晶質状態となっている。したがって、水蒸気バリア性向上に寄与する結晶化状態とするために、キャスト直後のPET基材に対し延伸処理を施して、基材を構成するPETを結晶化させることが一般的に行われている。
【0004】
延伸処理によるPETの結晶化は、機械的強度や水蒸気バリア性などの、PET基材の諸特性を向上させる。しかし、そのPET基材を化粧シートの基材として用いた場合、基材上に印刷形成される意匠層との密着性が十分でなく、化粧シートの信頼性に問題が生じる場合があるという課題がある。また、加熱収縮による寸法変化に異方性があるため、化粧シートの製造工程において悪影響を及ぼす場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-15739号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記の課題に着目してなされたもので、水蒸気バリア性が良好かつ意匠層と基材との密着性が良好な、信頼性が高い化粧シート、及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
課題解決のために、本発明の一態様は、基材の上に意匠層が積層した化粧シートであって、上記基材は、結晶核剤を含むポリエチレンテレフタレート製の基材で、且つ冷結晶化熱量が3J/g以下であり、上記結晶核剤が、一分子あたりの炭素原子数が18以上28以下の飽和脂肪酸のナトリウム塩、及び一分子あたりの炭素原子数が18以上28以下の飽和脂肪酸のリチウム塩のうちから選択した、1又は2以上の化合物からなる。
【0008】
また、本発明の他の態様は、基材の上に意匠層が積層した化粧シートの製造方法であって、ポリエチレンテレフタレート樹脂に結晶核剤を配合した混合物を原料として、Tダイ押出機により溶融状態で且つシート形状の樹脂を押し出し、上記押し出された溶融状態の樹脂を、金属製の温調ロールを用いて冷却速度を制御しつつ固化させることで、上記基材を作製し、上記結晶核剤として、一分子あたりの炭素原子数が18以上28以下の飽和脂肪酸のナトリウム塩、及び一分子あたりの炭素原子数が18以上28以下の飽和脂肪酸のリチウム塩のうちから選択した、1又は2以上の化合物を用いる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の様態によれば、水蒸気バリア性が良好で、かつ意匠層と基材との密着性が良好な、信頼性が高い化粧シートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明に基づく実施形態に係る化粧シートの構成例を説明する断面図である。
本発明に基づく実施形態に係る化粧シートの製造装置の要部の一例を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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