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公開番号
2024167046
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-29
出願番号
2024031765
出願日
2024-03-03
発明の名称
Tie2活性化剤、血管の成熟化剤または血管の安定化剤、その飲食品、並びに毛細血管改善剤、毛細血管改善用飲食品
出願人
日本亜健康研究所株式会社
代理人
個人
主分類
A23L
33/105 20160101AFI20241122BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】その有効成分でTie2を活性化させるとともに血行促進を図り、かつその有効成分の体内への吸収率を高め、それにより毛細血管改善を実現することができるTie2活性化剤、血管の成熟化剤または血管の安定化剤、その飲食品、並びに毛細血管改善剤、毛細血管改善用飲食品を提供する。
【解決手段】その本発明に係る茶はルイボスの葉部および/または枝部の加工物と、オキナワニッケイ(Cinnamomum sieboldii)の葉部の加工物と、シナモンの枝部および/または皮部の加工物と、紅花の加工物と、黒豆の加工物と、を有効成分として含有する。16名のボランティアにその茶を飲ませ、マイクロスコープにより指先の毛細血管の状態および血流速度を飲む前後にて観察と測定し、その飲食品により毛細血管の改善効果があるか否かを調べた。その結果飲食品は毛細血管の形、血管ループの長さ、血管の太さ、毛細血管周辺組織の明るさおよび血流速度にて改善効果が確認された。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
オキナワニッケイ(Cinnamomum sieboldii)の葉の抽出物を有効成分として含有する、
Tie2活性化剤。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
オキナワニッケイ(Cinnamomum sieboldii)の葉の抽出物を有効成分として含有して、Tie2活性化作用に基づく血管の成熟化作用または血管の安定化作用を有する、
血管の成熟化剤または血管の安定化剤。
【請求項3】
Tie2の活性化、血管の成熟化、および血管の安定化の少なくともいずれかのために用いられる飲食品であって、
請求項1に記載のTie2活性化剤、請求項2に記載の血管の成熟化剤、および請求項2に記載の血管の安定化剤の少なくともいずれかを含有する、
飲食品。
【請求項4】
ルイボスの葉部および/または枝部の加工物と、
オキナワニッケイ(Cinnamomum sieboldii)の葉部の加工物と、
シナモンの枝部および/または皮部の加工物と、
紅花の加工物と、
黒豆の加工物と、
を有効成分として含有する、毛細血管改善剤。
【請求項5】
前記加工物はいずれも乾燥粉砕物である、
請求項4に記載の毛細血管改善剤。
【請求項6】
乳酸菌をさらに含有する、
請求項4に記載の毛細血管改善剤。
【請求項7】
毛細血管改善のために用いられる飲食品であって、請求項4に記載の毛細血管改善剤を含有することを特徴とする飲食品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、Tie2活性化剤、血管の成熟化剤または血管の安定化剤、その飲食品、並びに毛細血管改善剤、毛細血管改善用飲食品に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
毛細血管は、血管の末梢部位において小動脈と小静脈の間の直径6~15μmの網目状な細い血管であり、全身の血管の99%に当たって、組織に栄養、酸素、ホルモン等を送達し、老廃物を体外に排出する役割とともに水分、体温の調節にも関与している。このため毛細血管の健全性は身体の健康に深く影響している。
【0003】
毛細血管の新生は、血管内皮細胞増殖因子(vascular endothelial growth factor: VEGF)に関与している。VEGFが血管内皮細胞に作用すると細胞の分裂や遊走、分化などを誘導し、その結果、既存の血管から枝分かれした新たな血管が形成される。一方、新生毛細血管の構造的な成熟化および成熟した毛細血管の構造的安定化は、壁細胞から分泌されるアンジオポエチン-1(angiopoietin1;Ang-1)と血管内皮細胞膜上に存在する受容体型チロシンキナーゼ(tyrosine kinase with Ig and EGF homology domain-2;Tie2)に左右される(たとえば非特許文献1~3参照)。
【0004】
毛細血管の管壁は1個の壁細胞が複数の内皮細胞の外腔面から直接的に接着して形成される。具体的には、壁細胞から分泌されるAng-1は血管内皮細胞膜上のTie2受容体と結合し、Tie2にリン酸化をさせ活性化にし、活性化されていた血管内皮細胞同士はぴったりと密着して、内皮細胞間の接着斑を形成する。そして、壁細胞が内皮細胞に対し裏打ちすることにより頑丈な毛細血管の管壁となる。
【0005】
加齢や生活習慣の乱れ、炎症応答、過剰に増えた活性酸素などによって壁細胞の機能は弱化になると、アンジオポエチン-1の分泌が減少し、Tie2の活性化ができなくなって、壁細胞が内皮細胞からはがれやすくなり、内皮細胞間の接着斑も崩壊し、血管の安定性が崩れ、毛細血管の形状を保(たも)てなくなった。そして、内皮細胞同士の間の接着斑が崩壊された毛細血管は曲がりくねっていて、萎縮して、管腔を拡大化された。内皮細胞間に隙間ができたので、毛細血管内の細胞や液性因子などの内環境因子が容易に血管外に漏出し、血流速度も遅くなった。
【0006】
毛細血管は45歳くらいから衰えていて(たとえば非特許文献4参照)、本発明者らが試験対象(後述参照)とした30代から70代の指先毛細血管受検者のうち、80%以上は血管の曲がり、ねじり、萎縮、太くなり、バイパス血管の形成などの血管変形、濃い褐色あるいはピンク色の靄(もや)などの血管漏れの異常現象、血流速度低下などの劣化症状が見られた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
Suni C et al.: Requisite role of Angiopoietin-1, a ligand for the TIE 2 receptor, during embryonic angiogenesis. Cell 87: 1171-1180, 1996.
Fukuhara S et al.: Angiopoietin-1/Tie2 receptor signaling in vascular quiescence and angiogenesis, Histol Histopathol. 25, 2010.
福原茂朋、望月直樹: アンジオポエチン-1による血管安定化メカニズム、日本薬理学雑誌、くすりとからだ、日本薬理学会、136(1):26-30, 2010.
Kajiya K et al.: Structural alterations of the cutaneous vasculature in aged and in photoaged human skin in vivo. J Dermatol Sci. 61:206-207, 2011.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前述の課題を解決するため本発明者らは鋭意検討を進めた結果、加齢などの原因により起こった毛細血管の劣化などを対処するため、発明者らは、Tie2を活性化させるとともに血行促進を図る有効成分を見出し、かつその有効成分を腸内に吸収させることを促進させる本発明を見出した。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、オキナワニッケイ(Cinnamomum sieboldii、別名:沖縄カラキ)の葉部の抽出物が、Tie2活性化、血管の成熟化または血管の安定化の効果を有することを見出し、本発明を完成した。さらに、本発明者らは、Tie2を活性化させる植物エキスがあり、血行促進される成分があり、および有効成分を腸内に吸収を促進させる乳酸菌エキスを含めるとの四要素に基づいて、前述のオキナワニッケイ(Cinnamomum sieboldii)の他に、Tie2を活性化させる成分を有する、シナモンおよびルイボス、血行促進作用がある紅花、血液を増やして血流を促進させる黒豆、および腸内フローラを良好にして腸の消化と吸収機能を高める乳酸菌をブレンド(混合)して構成される本発明を完成した。
【0010】
つまり、前述の課題を解決するための手段としては、後記のとおりである。
[1]
オキナワニッケイ(Cinnamomum sieboldii)の葉の抽出物を有効成分として含有する、
Tie2活性化剤。
[2]
オキナワニッケイ(Cinnamomum sieboldii)の葉の抽出物を有効成分として含有して、Tie2活性化作用に基づく血管の成熟化作用または血管の安定化作用を有する、
血管の成熟化剤または血管の安定化剤。
[3]
Tie2の活性化、血管の成熟化、および血管の安定化の少なくともいずれかのために用いられる飲食品であって、
[1]に記載のTie2活性化剤、[2]に記載の血管の成熟化剤、および[2]に記載の血管の安定化剤の少なくともいずれかを含有する、
飲食品。
[4]
ルイボスの葉部および/または枝部の加工物と、
オキナワニッケイ(Cinnamomum sieboldii)の葉部の加工物と、
シナモンの枝部および/または皮部の加工物と、
紅花の加工物と、
黒豆の加工物と、
を有効成分として含有する、毛細血管改善剤。
[5]
前記加工物はいずれも乾燥粉砕物である、
[4]に記載の毛細血管改善剤。
[6]
乳酸菌をさらに含有する、
[4]に記載の毛細血管改善剤。
[7]
毛細血管改善のために用いられる飲食品であって、[4]に記載の毛細血管改善剤を含有することを特徴とする飲食品。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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