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公開番号2024166258
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2024153308,2024533921
出願日2024-09-05,2024-03-18
発明の名称水防構造及び水防方法
出願人バンドー化学株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類E02B 3/10 20060101AFI20241121BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】橋の架かった道路部分や建物又は敷地への出入り口周辺を含めて氾濫を効果的に防ぐことができるようにする。
【解決手段】堤防(10)に沿って設けた取付部(3)と、取付部の一方側に基端部(2a)が固定され、平板状の折畳み状態から内部にエアーを送り込むことで膨らむ膨張状態に形状変更可能で、膨張状態で堤防の上面よりも上昇した水位の水の流出を防ぐ膨張部材(2)とを含み、膨張部材は、堤防に沿って長い膨張可能な部材よりなり、基端部と、基端部に連続し、膨張状態においてエアーが充填されて湾曲面を有するように膨らむ膨張部材本体(2b)とを備え、折畳み状態において表面が平坦な平板状となり、少なくとも堤防と交差する道路(R)の橋部(B)を含む部分において、取付部は、道路の表面よりも出っ張らず、取付部の上を車両が走行可能に構成する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
堤防に沿って設けた取付部と、
前記取付部の一方側に基端部が固定され、平板状の折畳み状態から内部にエアーを送り込むことで膨らむ膨張状態に形状変更可能で、前記膨張状態で前記堤防の上面よりも上昇した水位の水の流出を防ぐ膨張部材とを含み、
前記膨張部材は、
前記堤防に沿って長い膨張可能な部材よりなり、
前記基端部と、
前記基端部に連続し、前記膨張状態においてエアーが充填されて湾曲面を有するように膨らむ膨張部材本体とを備え、
前記折畳み状態において表面が平坦な平板状となり、
少なくとも堤防と交差して橋部に至る道路を含む部分において、前記取付部は、前記道路の上面に形成された膨張部材設置用凹部に収容されて前記道路の表面よりも出っ張らず、前記膨張部材設置用凹部に収容された前記取付部及び前記膨張部材の上を車両及び人が通行可能に構成されている
ことを特徴とする水防構造。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
車両や人が出入りする出入り口に至る通路を有する建物又は敷地に沿って設けた取付部と、
前記取付部の一方側に基端部が固定され、平板状の折畳み状態から内部にエアーを送り込むことで膨らむ膨張状態に形状変更可能で、前記膨張状態で上昇した水位の水の流出を防ぐ膨張部材とを含み、
前記膨張部材は、
前記建物又は敷地に沿って長い膨張可能な部材よりなり、
前記基端部と、
前記基端部に連続し、前記膨張状態においてエアーが充填されて湾曲面を有するように膨らむ膨張部材本体とを備え、
前記折畳み状態において表面が平坦な平板状となり、
少なくとも前記出入り口に至る通路を含む部分において、前記取付部は、前記通路の上面に形成された膨張部材設置用凹部に収容されて前記通路の表面よりも出っ張らず、前記膨張部材設置用凹部に収容された前記取付部及び前記膨張部材の上を車両及び人が通行可能に構成されている
ことを特徴とする水防構造。
【請求項3】
少なくとも堤防と交差して橋部に至る道路を含む部分又は少なくとも出入り口に至る通路を含む部分において、少なくとも折畳み状態の前記膨張部材がカバー部材で覆われており、前記折畳み状態において前記膨張部材を覆う前記カバー部材が前記道路又は前記通路の表面よりも出っ張らず、前記カバー部材の上を車両及び人が通行可能に構成されている
ことを特徴とする請求項1又は2に水防構造。
【請求項4】
前記膨張部材設置用凹部は、前記取付部の周辺は深く、前記膨張部材の周辺は浅く形成されている
ことを特徴とする請求項1又は2に水防構造。
【請求項5】
前記取付部が前記膨張部材設置用凹部の内部で立体形状の取付部カバーで隙間を埋めるように覆われ、前記取付部カバー及び前記膨張部材の上を車両や人が通行可能に構成されている
ことを特徴とする請求項4に記載の水防構造。
【請求項6】
複数の前記膨張部材が長手方向端部で連結される連結部を有する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の水防構造。
【請求項7】
前記連結部は、複数の金属板よりなり、前記複数の金属板により、複数の前記膨張部材の長手方向端部が挟み込まれており、前記連結部が連結部カバーで覆われて凹凸が軽減されると共に、連結部から水が漏れ出すのを防いでいる
ことを特徴とする請求項6に記載の水防構造。
【請求項8】
前記連結部の内部に長手方向に延びる連通用パイプが設けられ、長手方向に隣接する膨張部材間が連通している
ことを特徴とする請求項6に記載の水防構造。
【請求項9】
前記連結部において、前記膨張部材の長手方向端部がシールされた状態で連結されている
ことを特徴とする請求項6に記載の水防構造。
【請求項10】
前記連結部は、帯状部材で構成され、前記帯状部材が隣接する膨張部材の長手方向端部を跨ぐように覆った状態で接着されることにより、膨張部材が連結されている
ことを特徴とする請求項6に記載の水防構造。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、膨張可能な部材よりなる膨張部材を備えた水防構造及びそれを用いた水防方法に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、河川、湖の氾濫や海水の陸上浸入に備えて構築された堤防の長手方向に沿い、この堤防の頂面に対をなし堤防の長手方向に沿い所定の間隔を存し列状に埋設された多対の碇着手段と、堤防の長手方向に沿い堤防の頂面に載置され流体の供給により膨張起立し排出により倒伏する可撓性の長袋体と、列状に配設された碇着手段に係留し得る複数の可撓性連結材とを備えた、可撓性長袋体を用いた水防構造は知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、特許文献2のように、河川、湖の堤防や住宅地等の防水区域の地面に開閉蓋を有する防水フェンスの収納ボックスを設置し、この収納ボックス内に流体の注入、排出により上下方向に膨張、収縮自在なゴム袋体からなる防水フェンスが収納してあり、この防水フェンスに流体を供給することにより、開閉蓋を開いて防水フェンスを起立伸長させる構成を特徴とする膨張式防水フェンス装置は知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭64-21111号公報
特許3656769号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の防水フェンスは、一般的に河川沿いに設置することを前提としており、河川の橋の架かった道路部分を含めて氾濫を防止することができないので、都市部の小規模河川など、多くの橋が架かっている河川での氾濫防止には使えないという問題がある。同様に、河川の氾濫や急な降雨による下水道の内水氾濫危険時などに対し、建物や敷地などの特に出入り口を含み車両や人が通行する領域の防水には使用できない。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、橋の架かった道路部分や建物又は敷地への出入り口周辺を含めて氾濫を効果的に防ぐことができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、この発明では、橋や出入り口に通じる道路又は通路に対して膨張部材とその取付部とを大きな段差なく設けるようにした。
【0008】
具体的には、第1の発明の水防構造は、
堤防に沿って設けた取付部と、
前記取付部の一方側に基端部が固定され、平板状の折畳み状態から内部にエアーを送り込むことで膨らむ膨張状態に形状変更可能で、前記膨張状態で前記堤防の上面よりも上昇した水位の水の流出を防ぐ膨張部材とを含み、
前記膨張部材は、
前記堤防に沿って長い膨張可能な部材よりなり、
前記基端部と、
前記基端部に連続し、前記膨張状態においてエアーが充填されて湾曲面を有するように膨らむ膨張部材本体とを備え、
前記折畳み状態において表面が平坦な平板状となり、
少なくとも堤防と交差して橋部に至る道路を含む部分において、前記取付部は、前記道路の上面に形成された膨張部材設置用凹部に収容されて前記道路の表面よりも出っ張らず、前記膨張部材設置用凹部に収容された前記取付部及び前記膨張部材の上を車両及び人が通行可能に構成されている。
【0009】
上記の構成によると、膨張部材設置用凹部に収容された取付部が道路の表面よりも出っ張らないので、橋の手前に設けた場合ででも、車両の走行に差し支えない。膨張部材は、取付部に基端部のみが固定されるので、取付が容易である。また、エアーによって膨張部材が膨張するので、液体に比べて膨張させやすく、平板状の折畳み状態に戻せばよいので、元に戻しやすい。なお、「堤防」とは、一般に、河川、湖の氾濫や海水の侵入を防ぐため、河岸、湖岸、海岸に沿って設けた土石やコンクリート製の構築物を言うが、市街地を流れる小型河川のように、盛土がないような岸の壁部も含む意味である。また、「平坦な板状」とは、完全にフラットな板状だけではなく、滑り止め、排水等のために表面に凹凸が形成された板状を含むという意味である。また、「表面よりも出っ張らず」とは、完全にフラットな状態に限定されず、車や人の通行に支障のあるような出っ張りがないことを意味するものである。
【0010】
第2の発明の水防構造は、
車両や人が出入りする出入り口に至る通路を有する建物又は敷地に沿って設けた取付部と、
前記取付部の一方側に基端部が固定され、平板状の折畳み状態から内部にエアーを送り込むことで膨らむ膨張状態に形状変更可能で、前記膨張状態で上昇した水位の水の流出を防ぐ膨張部材とを含み、
前記膨張部材は、
前記建物又は敷地に沿って長い膨張可能な部材よりなり、
前記基端部と、
前記基端部に連続し、前記膨張状態においてエアーが充填されて湾曲面を有するように膨らむ膨張部材本体とを備え、
前記折畳み状態において表面が平坦な平板状となり、
少なくとも前記出入り口に至る通路を含む部分において、前記取付部は、前記通路の上面に形成された膨張部材設置用凹部に収容されて前記通路の表面よりも出っ張らず、前記膨張部材設置用凹部に収容された前記取付部及び前記膨張部材の上を車両及び人が通行可能に構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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