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公開番号2024158038
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023072866
出願日2023-04-27
発明の名称流体供給管付き鋼管杭の回転接合方法
出願人JFEスチール株式会社
代理人個人
主分類E02D 5/24 20060101AFI20241031BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】流体供給管を損傷することなく流体供給管及び上杭と下杭の接合を可能とした流体供給管付き鋼管杭の回転接合方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る流体供給管付き鋼管杭3の回転接合方法は、杭軸方向に配設された流体供給管5と、回転防止ピン18を挿入する回転防止ピン孔7を有する継手1と、を備えた流体供給管付き鋼管杭3の回転接合方法であって、下杭側流体供給管5bが杭内面に配設された下杭3bと、杭内面に配設された上杭側流体供給管5aと上杭側流体供給管5aの下端部に下動可能に設けられた連結管9とを備えた上杭3aとを、下杭側流体供給管5bと上杭側流体供給管5aの軸線が合うように回転接合する杭接合工程と、上杭3aと下杭3bの回転防止ピン孔7から、連結管9にアクセスして連結管9を下動させて、連結管9を介して上杭側流体供給管5aと下杭側流体供給管5bを接続する流体供給管接続工程と、を備えたものである。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
杭軸方向に配設されて杭内面及び/または杭先端に流体を供給する流体供給管と、回転防止ピンを挿入する回転防止ピン孔を有する継手と、を備えた流体供給管付き鋼管杭の回転接合方法であって、
下杭側流体供給管が杭内面に配設されると共に地中に打設された下杭と、杭内面に配設された上杭側流体供給管と該上杭側流体供給管の下端部に下動可能に設けられた連結管とを備えた上杭とを、前記下杭側流体供給管と前記上杭側流体供給管の軸線が合うように回転接合する杭接合工程と、
前記回転防止ピン孔から、前記連結管にアクセスして前記連結管を下動させて、前記連結管を介して前記上杭側流体供給管と前記下杭側流体供給管を接続する流体供給管接続工程と、を備えたことを特徴とする流体供給管付き鋼管杭の回転接合方法。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記連結管は突起を有し、前記流体供給管接続工程においては、前記突起にアクセスして該突起を押し下げるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の流体供給管付き鋼管杭の回転接合方法。
【請求項3】
前記突起は、杭周方向へ突出する突出部を有し、前記回転防止ピン孔に挿入した前記回転防止ピンに係止して、前記連結管の動きを規制することを特徴とする請求項2に記載の流体供給管付き鋼管杭の回転接合方法。
【請求項4】
前記突起は、前記回転防止ピンが挿入可能なコ字形状を有し、前記回転防止ピンを挿入することで前記連結管の上下及び杭周方向への移動を規制することを特徴とする請求項2に記載の流体供給管付き鋼管杭の回転接合方法。
【請求項5】
前記下側流体供給管及び前記上側流体供給管は、それぞれ複数本が併設されたものであり、前記連結管は複数本の縦管と該複数本の縦管を繋ぐ繋ぎ部材とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の流体供給管付き鋼管杭の回転接合方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
回転接合されると共に杭軸方向に配設されて杭内面及び/または杭先端に流体を供給する流体供給管を備えた流体供給管付き鋼管杭の回転接合方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
鋼管杭の接合には溶接継手が使われることが一般的であるが、火気が使えない場合や、接合時間を短縮する必要がある場合など、継ぎ部に機械式継手を用いるケースが増えてきており、このような機械式継手のひとつにねじ継手がある(特許文献1参照)。
【0003】
また、鋼管杭を打設する場合、施工性を向上させるため、流体供給管を鋼管杭の上端から下端まで鋼管杭内面に沿って配管し、流体供給管に水、掘削液、空気等を供給して杭下端等から吐出することが行われる(特許文献2、3参照)。
【0004】
流体供給管は、通常、工場や現場で事前に鋼管内面に取り付けられている(固定バンドや溶接等で固定)。(特許文献3:下杭側のパイプ固定)
鋼管杭に継ぎ(現場縦継ぎ溶接部または、置き場での横継溶接部)がある場合、上杭位置決め後、継ぎ部位置での流体供給管はソケットやジョイントパイプなどの部材を介して接続(連結)し、その後に上杭と下杭を溶接する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6575553号公報
特許第4242251号公報
特開2018-123670号公報
特許第6354911号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
鋼管杭を継杭しながら打設するに際して、流体供給管を鋼管杭の内面に配設する場合、打設時に鋼管内部に流入する土の土圧などに流体供給管が耐え切れず、破損してしまう可能性がある。そのため、流体供給管は鋼管杭の打設前に鋼管杭の内面に固定する必要がある。
また、打設されている下杭に上杭を接合する際には、上杭内に流体供給管を挿通した状態で、下杭と上杭を接合する前に、下杭側の流体供給管の上端と上杭側の流体供給管の下端を接合し、その後、下杭と上杭を接合することになる。
【0007】
しかし、上杭と下杭の接合をねじ継手で行う場合において、上杭側の流体供給管の下端を下杭側の流体供給管の上端に接合し、かつ流体供給管をその全長に亘って上杭に固定した場合、上杭を回転させると流体供給管が継手回転分ねじれて流体供給管を損傷してしまうため、上杭を下杭に回転接合できないという問題があった。
【0008】
なお、上記の問題は回転接合する機構としてねじ継手を用いたものに限られず、例えば特許文献4に開示された継手のように、外側継手管に内側継手管を挿入完了位置まで挿入して、挿入完了状態で外側継手管又は内側継手管を所定角度回転することで両者が係合して回転接合されるものでも同様の問題がある。
【0009】
本発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、回転接合される流体供給管付き鋼管杭において、流体供給管を損傷することなく流体供給管及び上杭と下杭の接合を可能とした流体供給管付き鋼管杭の回転接合方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
流体供給管付き鋼管杭の接合に際して、従来は、上杭側流体供給管と下杭側流体供給管を接合し、その後上杭と下杭を接合するというものであり、このような手順であるが故に回転接合する杭には不具合がある。そこで、上杭と下杭を回転接合後に流体供給管の連結を行うことを鋭意検討し、本発明に至ったものであり、具体的には以下の構成を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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