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公開番号2024161212
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-15
出願番号2024152194,2024533922
出願日2024-09-04,2024-03-27
発明の名称水防システム及び水防方法
出願人バンドー化学株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類E02B 3/10 20060101AFI20241108BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】車両や人が通行する道路や通路部分において、通常時は通行可能で、浸水時にはその部分を含めて容易に防水壁を設けて保護対象の敷地又は建物の浸水を防止できるようにする。
【解決手段】少なくとも、敷地又は建物に通じ車両や人が通行する道路又は通路において、防水シート固定部を含むシート収納用溝部2を連続して掘り、シート収納用溝部を覆う開閉可能な蓋部10と、防水シート固定部と離間して支柱4を収納可能な支柱収納穴5とを設け、通常時は、シート収納用溝部に防水シートが収納されると共に、支柱収納穴に支柱が収納され、シート収納用溝部を覆う蓋部の上を車両や人が通行可能であり、浸水時には、支柱収納穴から支柱が引き上げられて支柱収納穴に固定されると共に、蓋部が開いてシート収納用溝部から防水シートが引き上げられて上部が複数の支柱に固定される。
【選択図】図2A
特許請求の範囲【請求項1】
保護対象である敷地又は建物に沿って連続して設置される防水シート固定部と、
前記防水シート固定部に下端が固定され、前記敷地又は建物を連続して覆う防水シートと、
前記防水シート固定部の近傍に設置され、前記防水シートを支持する複数の支柱とを備え、
前記防水シートは、前記防水シート固定部に固定可能であると共に、引き上げられて、前記複数の支柱の上部に固定可能であり、
前記防水シートが引き上げられて前記複数の支柱の上部に固定された状態で、前記防水シートによって連続的に防水壁が形成される水防システムであって、
少なくとも、前記敷地又は建物に通じ車両や人が通行する道路又は通路において、
連続して掘られ、前記防水シート固定部を含むシート収納用溝部と、
前記シート収納用溝部を覆う開閉可能な蓋部と、
前記防水シート固定部と離間した位置で前記支柱を収納可能な支柱収納穴とが設けられ、
通常時は、前記シート収納用溝部に前記防水シートが収納されると共に、前記支柱収納穴に前記支柱が収納され、前記シート収納用溝部を覆う前記蓋部の上を車両や人が通行可能であり、
浸水時には、前記支柱収納穴から前記支柱が引き上げられて前記支柱収納穴に固定されると共に、前記蓋部が開いて前記シート収納用溝部から前記防水シートが引き上げられて前記防水シートの上部が前記複数の支柱に固定されるように構成されている
ことを特徴とする水防システム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記支柱収納穴が、前記シート収納用溝部よりも前記敷地又は建物側で前記支柱を収納可能に設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の水防システム。
【請求項3】
前記敷地は、河川、湖又は海岸に沿う堤防であり、前記防水シート固定部は、前記堤防に沿って設けられ、
前記道路は、橋に通じる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の水防システム。
【請求項4】
前記防水シート固定部は、前記敷地又は建物の周囲に設けられ、
前記通路は、前記敷地又は建物の出入り口に通じ、
浸水時には、前記防水シートは、引き上げられて前記敷地又は建物の角部にある前記支柱の部分で折れ曲がった状態で前記支柱の上部に固定され、前記防水シートによって連続的に防水壁が形成される
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の水防システム。
【請求項5】
前記道路又は通路のない部分において、前記支柱は、固定された固定支柱であり、
浸水時には、前記防水シートが引き上げられて上部が前記固定支柱に固定されるように構成されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の水防システム。
【請求項6】
前記支柱収納穴には、内径が一定の円筒状スリーブが埋め込まれており、
前記支柱は円形外周面を有し、
前記支柱が引き上げられて前記支柱収納穴に固定された状態で、前記支柱と前記円筒状スリーブとの嵌合長さをAとし、水平方向の前記円筒状スリーブの内周面と、前記支柱の外周面との間の片側隙間をBとしたときに、A/Bが7以上で、より好ましくは10以上である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の水防システム。
【請求項7】
前記防水シートの下端が、前記シート収納用溝部の前記敷地又は建物と反対側に固定されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の水防システム。
【請求項8】
前記防水シートは、複数の支柱の上部に跨がるように支持された梁部材を介して吊り下げされている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の水防システム。
【請求項9】
前記防水シートに梁部材が一体的に設けられ、
前記支柱の上端に係合凹部が形成されており、
前記梁部材を複数の支柱の前記係合凹部に跨がるように支持させることで、前記防水シートによって連続的に防水壁が形成される
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の水防システム。
【請求項10】
前記複数の支柱及び前記防水シートの一方には、係止部が設けられており、
前記複数の支柱及び前記防水シートの他方に設けた被係止部が、前記係止部に掛けられるように構成されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の水防システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水防システム及び水防方法に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1のように、建物や敷地を覆う浸水防止装置として、支柱と防水シートを備えた防水壁を形成する浸水防御装置が知られている。
【0003】
また、特許文献2のように、地面にほぼ鉛直に埋設される複数の円筒の地下埋設部材と、同軸状に出没自在に挿入された支柱部材とを備え、隣接する支柱部材の間に堰板を挿入し、支柱部材の上端に取り付けた押圧手段で堰板を地面に押し付けて遮水する遮水装置を、家屋の土地全体に多数敷き詰めて遮水装置とするものが知られている。
【0004】
さらに、特許文献3のように、トレンチ(溝部)にフレキシブル壁(防水シート)が収納され、同じトレンチ内に支柱が横倒しで収納され、浸水危険時に支柱を起立させてレシーバで支持する浸水防止装置が知られている。
【0005】
一方、特許文献4のように、河川の護岸に支柱と防水シートを備えた防水壁を形成する防水装置として、例えばガードレールの支柱やフェンスを用いた防水装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2008-88791号公報
特許第2886123号公報
特許第6676707号公報
特開2017-141601号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1のものは、通常時には、支柱も防水シートもないため、敷地や建物への出入りには問題がないが、浸水時には支柱や防水シートを保管場所から運んでくる必要があり、支柱の設置、防水シートの形成、側壁との密閉などに非常に時間がかかる。このため、急激な豪雨による河川の洪水や、下水の内水氾濫による床下又は床上浸水を防止するのに、小規模のものにしか実質的は対応できず、河川沿いや工場周囲など広範囲に設置しようとすると、時間がかかりすぎ、防水装置の設置作業そのものが危険を伴うという問題点がある。
【0008】
特許文献2のものは、多くの堰板を収納するのに大きなスペースが必要である。さらには、多くの堰板を設置し、押圧手段で締め付ける作業を、囲いたい敷地や建物の広範囲にわたって行う必要があるので、特に河川沿いや工場周囲などでは、浸水防止装置の設置に多大な時間を要し、増水の緊急時に危険な作業を長時間行う必要がある。
【0009】
特許文献3のものは、支柱を横倒しで防水シート共に同じ溝内に収納してレシーバで支持する構造のため、増水時の水圧の大部分が支柱に加わる。また、大きな荷重が加わる支柱の支持部が浅く、構造的に大きな荷重に耐えられないことから、支柱とは別部材であるレシーバで水と反対側から支持しなければならず、設置に時間がかかるという問題がある。
【0010】
特許文献4のものでは、河川の橋の部分には車両や人が通行するためにガードレールやフェンスがないため、防水壁の設置ができず、特に都市部の小規模河川や用水路など、多くの橋がかかっている河川での氾濫防止には使えないという問題点がある。
(【0011】以降は省略されています)

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