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公開番号2024146212
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023058985
出願日2023-03-31
発明の名称切削装置
出願人C技研株式会社,株式会社川口組
代理人個人,個人
主分類E02F 3/18 20060101AFI20241004BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】コンクリート表面を、容易に、平坦かつ均一の深さで除去することができる切削装置を提供する。
【解決手段】この発明の切削装置は、
ドラム、
該ドラムをその軸方向において挟むように配置される基準ガイドとレベルガイドであって、ドラムの軸に対して垂直方向に配置される基準ガイドとレベルガイド、ここで、基準ガイドの先端はドラムのビットの先端と同じレベルにあり、レベルガイドの先端はドラムのビットよりもドラムの軸側に位置する、
ドラム、基準ガイド及びレベルガイドを保持する下ブラケット、
建設機械用のアームに取り付けられる上ブラケット、及び
下ブラケットと上ブラケットとをつなぎ、建設機械用のアームからの力が基準ガイド及びレベルガイドに均等に加わるようにする加圧力調整部、を備えてなる。
【選択図】 図6
特許請求の範囲【請求項1】
ドラム、
該ドラムをその軸方向において挟むように配置される基準ガイドとレベルガイドであって、前記ドラムの軸に対して垂直方向に配置される基準ガイドとレベルガイド、ここで、前記基準ガイドの先端は前記ドラムのビットの先端と同じレベルにあり、前記レベルガイドの先端は前記ドラムのビットよりも前記ドラムの軸側に位置する、
前記ドラム、前記基準ガイド及びレベルガイドを保持する下ブラケット、
建設機械用のアームに取り付けられる上ブラケット、及び
前記下ブラケットと前記上ブラケットとをつなぎ、前記建設機械用のアームからの力が前記基準ガイド及び前記レベルガイドに均等に加わるようにする加圧力調整部、を備えてなる切削装置。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記加圧力調整部は前記下ブラケットと前記上ブラケットとを連結するチルト機構を備え、該チルト機構により、前記下ブラケットは前記上ブラケットに対して前記ドラムの軸方向に揺動する、請求項1に記載の切削装置。
【請求項3】
前記チルト機構はヘリカルスプラインを備えた外歯車と該ヘリカルスプラインと歯合するヘリカルスプラインを備えた内歯車とを嵌合してなり、前記外歯車と前記内歯車の嵌合量が外力に応じて変化する、
請求項2に記載の切削装置。
【請求項4】
前記基準ガイド及び/又は前記レベルガイドはその先端と前記ドラムの軸との距離が可変である、請求項1に記載の切削装置。
【請求項5】
前記加圧調整部は前記上ブラケットに対する前記下ブラケットの角度を固定する角度固定部を更に備える、請求項2に記載の切削装置。
【請求項6】
前記基準ガイド及び/又は前記レベルガイドにローラが取付けられ、該ローラは前記基準ガイド及び/又は前記レベルガイドに姿勢維持部を介して取付けられ、当接面に対してローラが垂直になる、請求項1に記載の切削装置。
【請求項7】
前記姿勢維持部は球面ガイドである、請求項6に記載の切削装置。
【請求項8】
請求項1~7の何れかに記載の切削装置がそのアームに取り付けられた建設機械。
【請求項9】
請求項1~7の何れかに記載の切削装置を用いて、
相手の表面を第1深さまで切削する第1工程と、
前記第1工程で表出した面を更に第2深さまで切削する、第2工程と、含む
平坦面の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は切削装置に関する。この切削装置は、例えば、コンクリート建造物の表面除去に好適に用いられる。コンクリート以外の建材表面の除去にも使用できる。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
コンクリート建造物の表面を除去する切削装置が特許文献1に紹介されている。
この切削装置は建設機械用のアームの先端に取付けられて、ビットの付いたドラムを備え、このドラムをコンクリート建造物の表面に当てつけてそのコンクリート表面を除去する(はつる)。
コンクリート表面の除去量(はつり深さ)を制御し、除去後のコンクリート表面を平坦にするため、ドラムの横に基準ガイドが備えられる。この基準ガイドはドラムのビットが描く円形軌跡に沿う円弧の外周を備える板状の部材である。
ドラムはブラケットを介して建設機械用のアームの先端に取付けられ、ブラケットに備えられた油圧装置によりドラムの位置(角度)はアームの先端に対して固定されている。
【0003】
かかる切削装置を使用するには、先ずは、コンクリート表面に基準面を設ける。基準ガイドをこの基準面に対向させ、ドラムの周面をコンクリート表面と平行にして、ドラムをコンクリート表面へ当てつける。コンクリート表面が基準面まで除去されると、基準ガイドの外周が基準面に当接し、ドラムのビットは空回りとなる。基準ガイドの外周とビットの先端とが同じ高さだからである。
これにより、コンクリート表面は、基準面の深さで、かつドラムの幅で、平坦に除去される。この除去された平坦面を基準面として、残りのコンクリート表面の除去作業が続けられる。
この基準ガイドの外周の位置は任意に調整可能であるし、また、ドラムを挟むようにして基準ガイドの一対を配置することもできる。
この発明に関連する技術を開示する他の文献として、特許文献2を参照されたい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第2876308号公報
特開2021-98948号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
既述の切削装置によれば、コンクリート表面を平坦に、かつ基準ガイドを用いて所望の深さに切削することが可能である。
しかしながら、コンクリート表面を平坦かつ均一の深さに除去するには、作業者に熟練が求められていた。建設機械用のアームの先端に対してその位置や角度が固定されたドラムをコンクリート表面に対して平行にするためには、アームの動作を微調整する必要があり、かつ、コンクリート表面に対してドラムを押し当てる力も一定に保たなければならないからである。
そこで、この発明の目的は、コンクリート表面を、容易に、平坦かつ均一の深さで除去することができる切削装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は上記課題を解決すべくなされたものであり、その第1局面は次のように規定される。即ち、
ドラム、
該ドラムをその軸方向において挟むように配置される基準ガイドとレベルガイドであって、前記ドラムの軸に対して垂直方向に配置される基準ガイドとレベルガイド、ここで、前記基準ガイドの先端は前記ドラムのビットの先端と同じレベルにあり、前記レベルガイドの先端は前記ドラムのビットよりも前記ドラムの軸側に位置する、
前記ドラム、前記基準ガイド及びレベルガイドを保持する下ブラケット、
建設機械用のアームに取り付けられる上ブラケット、及び
前記下ブラケットと前記上ブラケットとをつなぎ、前記建設機械用のアームからの力が前記基準ガイド及び前記レベルガイドに均等に加わるようにする加圧力調整部、を備えてなる切削装置。
【0007】
このように規定される第1局面の切削装置によれば、加圧力調整部により、建設機械用のアームからの力が基準ガイドとレベルガイドとへ均等に加わる。基準ガイド、レベルガイド、及びドラムは下ブラケットに保持され、かつ、基準ガイドとレベルガイドとはドラムをその軸方向から挟むように配置されているので、基準ガイドとレベルガイドとに均等な力がかかれば、ドラムの周面がコンクリート面に対して平行に押し付けられることとなる。そして、基準ガイドの先端とレベルガイドの先端との間隔に応じた深さで、かつドラム周面の幅で、コンクリート面が切削される
このとき、建設機械用のアームの操作に多少のブレがあっても、加圧力調整部により、自動的に、基準ガイド及びレベルガイドに均一の力がかかる。均一の力がかかった状態で、基準ガイドを基準面に当接しながら移動させ、かつレベルガイドを被切削面に当接しながら移動させれば、仮に被切削面に凹凸があっても、この凹凸の影響を吸収して、両者の間にあるドラムはその周面が基準面の延長面(ドラム軸方向の面)に平行になるよう当てつけられる。よって、建設機械用のアームの操作が簡単になる。
【0008】
この発明の第2局面は次のように規定される。即ち、
第1局面で規定の切削装置において、前記加圧力調整部は前記下ブラケットと前記上ブラケットとを連結するチルト機構を備え、該チルト機構により、前記下ブラケットは前記上ブラケットに対して前記ドラムの軸方向に揺動する。
このように規定される第2局面の切削装置によれば、加圧力調整部のチルト機構により、下ブラケットがドラムの軸方向に揺動し、もって、被切削面の凹凸を吸収して、切削により表出する面を基準面の高さに合わせることができる。
【0009】
この発明の第3局面は次のように規定される。即ち、
第2局面に規定の切削装置において、前記チルト機構はヘリカルスプラインを備えた外歯車と該ヘリカルスプラインと歯合するヘリカルスプラインを備えた内歯車とを嵌合してなり、前記外歯車と前記内歯車の嵌合量が外力に応じて変化する。
このように規定される第2局面の切削装置によれば、上ブラケットと下ブラケットを繋ぐチルト機構として、ヘリカルスプライン機構を利用するので、部品点数が削減される。よって、加圧力調整部を安価に提供できるとともにそのメンテナンスも容易になる。
【0010】
この発明の第4局面は次のように規定される。即ち、
第1局面に規定の切削装置において、前記基準ガイド及び/又は前記レベルガイドはその先端と前記ドラムの軸との距離が可変である。
このように規定される第4局面の切削装置によれば、基準ガイド先端とレベルガイドの先端との距離が調整でき、もって、被切削面であるコンクリート表面の除去量(はつり深さ)を制御できる。
(【0011】以降は省略されています)

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