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公開番号2024146647
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023059679
出願日2023-04-02
発明の名称コンクリートブロック
出願人株式会社西原鉄工所
代理人個人
主分類E02B 3/14 20060101AFI20241007BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】環境保全に資するコンクリート等の接着材等を使用せず、施工性の高い空積みコンクリートブロックを提供する。
【解決手段】空積み用で、破れ目地積みのためのコンクリートブロックであって、長手方向の凹部又は凸部レールに、それぞれ帯状凸部又は帯状凸部を載置して連設する該ブロックのレール前側の側面又は帯状部の前側の側面の長手に部分若しくは全体の取除きが可能な複数の突起部である爪及び後側の側面の長手に部分若しくは全体の取除きが可能な複数の突起部である爪を設けたコンクリートブロック。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
前面、後面、右側面、左側面、上面及び底面を有し、隣接する下段ブロック間に上段ブロックを跨設する破れ目地積みによって、水平方向若しくは鉛直方向に連設し、構造物を構築するためのコンクリートブロックであって、
上面の長手方向の凹部である凹部レールと、
下面の長手方向に前記凹部レールに遊嵌する幅を有し、前記凹部レールの深さと同じ高さの下方への凸部である帯状凸部と、
前記凹部レールの凹部の前側の面に部分若しくは全体の取除きが可能な複数の後方への突起部である凹部レール前側爪、又は前記帯状凸部の前側の面に部分若しくは全体の取除きが可能な複数の前方への突起部である帯状凸部前側爪と、
前記凹部レールの凹部の後側の面に部分若しくは全体の取除きが可能な複数の前方への突起部である凹部レール後側爪、又は前記帯状凸部の後側の面に部分若しくは全体の取除きが可能な複数の後方への突起部である帯状凸部後側爪と、
を備えるコンクリートブロック。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前面、後面、右側面、左側面、上面及び底面を有し、隣接する下段ブロック間に上段ブロックを跨設する破れ目地積みによって、水平方向若しくは鉛直方向に連設し、構造物を構築するためのコンクリートブロックであって、
上面の長手方向の凸部である凸部レールと、
下面の長手方向に前記凸部レールを遊嵌する幅を有し、前記凸部レールの高さと同じ深さの下方への凹部である帯状凹部と、
前記凸部レールの凸部の前側の面に部分若しくは全体の取除きが可能な複数の前方への突起部である凸部レール前側爪、又は前記帯状凹部の前側の面に部分若しくは全体の取除きが可能な複数の後方への突起部である帯状凹部前側爪と、
前記凸部レールの凸部の後側の面に部分若しくは全体の取除きが可能な複数の後方への突起部である凸部レール後側爪、又は前記帯状凹部の後側の面に部分若しくは全体の取除きが可能な複数の前方への突起部である帯状凸部後側爪と、
を備えるコンクリートブロック。
【請求項3】
請求項1の帯状凸部の幅、前記凹部レール前側爪又は前記帯状凸部前側爪のうち最長の長さ、及び前記凹部レール後側爪又は前記帯状凸部後側爪のうち最長の長さの和が、凹部レールの幅若しくは凹部レールの幅未満である請求項1のコンクリートブロック。
【請求項4】
請求項2の凸部レールの幅、前記凸部レール前側爪又は前記帯状凹部前側爪のうち最長の長さ、及び前記凸部レール後側爪又は前記帯状凹部後側爪のうち最長の長さの和が、帯状凹部の幅若しくは凹部の幅未満である請求項2のコンクリートブロック。
【請求項5】
請求項1若しくは請求項3の複数のコンクリートブロックを下段に連設し、連続する前記複数のコンクリートブロックの前面の辺が形成する平面視で正多角形若しくはその一部分を、外接する円若しくは円弧の中心点及び半径で表現することができ、上段に前記コンクリートブロックを連設する場合に、前記複数の下段のコンクリートブロックの凹部レールの凹部の内側の面の辺の前記中心点を同心とする外接円と前記上段のコンクリートブロックの帯状凸部の内側の面の辺の内接円が一致し、同時に前記複数の下段のコンクリートブロックの外側の面の辺の前記中心点を同心とする内接円と前記上段のコンクリートブロックの帯状凸部の外側の面の辺の外接円が一致するときの前記帯状凸部の内側の辺と外側の辺の間隔を、幅とする帯状凸部を下面に備え、上面に前記下段凹部の内側の辺と外側の辺の間隔を幅とする凹部レールを備える請求項1若しくは請求項3のコンクリートブロック。
【請求項6】
請求項2若しくは請求項4の複数のコンクリートブロックを下段に連設し、連続する前記複数のコンクリートブロックの前面の辺が形成する平面視で正多角形若しくはその一部分を、外接する円若しくは円弧の中心点及び半径で表現することができ、上段に前記コンクリートブロックを連設する場合に、前記複数の下段のコンクリートブロックの凸部レールの凸部の内側の面の辺の前記中心点を同心とする内接円と前記上段のコンクリートブロックの帯状凹部の内側の面の辺の外接円が一致し、同時に前記複数の下段のコンクリートブロックの外側の面の辺の前記中心点を同心とする外接円と前記上段のコンクリートブロックの帯状凹部の外側の面の辺の内接円が一致するときの前記帯状凹部の内側の辺と外側の辺の間隔を、幅とする帯状凹部を下面に備え、上面に前記下段凸部の内側の辺と外側の辺の間隔を幅とする凸部レールを備える請求項1若しくは請求項3のコンクリートブロック。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、河川の護岸工事等に用いられるコンクリートブロックに関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、河川工事においては、治水、利水の観点に加えて、河川環境に配慮したものになっている。水質環境、生態系の保全を考慮した工法が採用されている。一方で、コンクリート構造物築造に関して、高品質で均一な出来形の要求や現場における技術者、高度な技能を有する作業員の不足等から、二次製品の活用が頻繁に行われている。そうしたことから、護岸等のコンクリート構造物には、環境に配慮したコンクリートブロックが多く利用されている。
【0003】
河川環境に配慮したコンクリートブロックとして、植生や魚類等の水性生物を保全、復元する水辺空間の創出を目指して、コンクリートブロックの内部空間にコンクリートを充填しない所謂空積みコンクリートブロックが利用されている。従来のコンクリートブロックと同様に上下方向や左右方向に連設して構造物を築造するが、コンクリートを充填しない内部空間には、栗石、土等を充填し、植生の復元を目指し、魚類等の生息環境にもなる。このような空積みのコンクリートには、自立式の大型のコンクリートブロックが用いられるようになっている。
【0004】
空積みブロックは、植生等の生態系に配慮した内部構造の他、内部空間にコンクリート、モルタルを含む接着・凝固材を使用しないため、ブロック間の連結強度確保の工夫がなされなければならない。左右方向については、表面の連続性を確保して、充填材料の漏出や背後からの土砂の流出を防ぐ必要がある。前壁部に隣接するブロック間の凹凸によって、曲線部における連続性を確保する発明がある(例えば、特開2019-77137号)。
【0005】
コンクリートブロックを上下に積み重ねる場合に位置のずれを生じることなく安定的に積み上げることができるように、ブロックの前壁と後壁を連結する連結桟壁を設け、上下のブロックで噛み合う凹部を上面若しくは下面に設ける発明がある(特開2002-250021号)。この発明では、前記連結桟壁に跨架するスペーサーを設けて上下のコンクリートブロックの前後の位置を調整することができる。
前面板と後面板を連結する左右二つの側面板の前面、後面及び中央に凸部を設け、突出した中央の凸部に隣接するブロック間を連結するボルトを設け、左右のブロックの連結を図るとともに曲線施工も可能という発明がある(特開2001-64942号)。
【0006】
前記のようなコンクリートブロックの施工について、コンクリートブロック面壁の凹凸の工夫は、前壁及び後壁を利用して連続性を図るものであり、曲線によって前面壁の連続性は確保できない。また、「0005」の2つの発明は、付属材料を必要とし、設置時の作業員の負担も大きい。
コンクリートブロックの空積み施工において、上下の千鳥積み(破れ目地積み)施工において、曲線部においても隙間を作ることなく、容易に施工できる発明を本出願の発明者の一人が提案している(特開2003-184052号)。本発明は、上部前側左右と下部後側左右に離間された凸部を設け、上下間のコンクリートブロックの2点支持の係止によって、容易に曲線施工ができるよう提案するものであるが、曲線部において、左右に離間された凸部が、連続した単一の半径の曲線部の円滑な施工を困難にするとともに、上下のブロックの連結強度を下げる欠点を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2019-77137号公報
特開2002-250021号公報
特開2001-64942号公報
特開2003-184052号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
解決しようとする課題は、生態系など自然環境に配慮した土木構造物築造に用いるコンクリートブロックとして、充填材としてコンクリート、モルタルを使用せず、ブロック間の連結で強度を確保しつつ、施工性が高いコンクリートブロックを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前面、後面、右側面、左側面、上面及び底面を有し、隣接する下段ブロック間に上段ブロックを跨設する破れ目地積みによって、水平方向若しくは鉛直方向に連設し、構造物を構築するためのコンクリートブロックであって、
上面の長手方向の凹部である凹部レールと、
下面の長手方向に前記凹部レールに遊嵌する幅を有し、前記凹部レールの深さと同じ高さの下方への凸部である帯状凸部と、
前記凹部レールの凹部の前側の面に部分若しくは全体の取除きが可能な複数の後方への突起部である凹部レール前側爪、又は前記帯状凸部の前側の面に部分若しくは全体の取除きが可能な複数の前方への突起部である帯状凸部前側爪と、
前記凹部レールの凹部の後側の面に部分若しくは全体の取除きが可能な複数の前方への突起部である凹部レール後側爪、又は前記帯状凸部の後側の面に部分若しくは全体の取除きが可能な複数の後方への突起部である帯状凸部後側爪と、
を備えるコンクリートブロック。
【0010】
前面、後面、右側面、左側面、上面及び底面を有し、隣接する下段ブロック間に上段ブロックを跨設する破れ目地積みによって、水平方向若しくは鉛直方向に連設し、構造物を構築するためのコンクリートブロックであって、
上面の長手方向の凸部である凸部レールと、
下面の長手方向に前記凸部レールを遊嵌する幅を有し、前記凸部レールの高さと同じ深さの下方への凹部である帯状凹部と、
前記凸部レールの凸部の前側の面に部分若しくは全体の取除きが可能な複数の前方への突起部である凸部レール前側爪、又は前記帯状凹部の前側の面に部分若しくは全体の取除きが可能な複数の後方への突起部である帯状凹部前側爪と、
前記凸部レールの凸部の後側の面に部分若しくは全体の取除きが可能な複数の後方への突起部である凸部レール後側爪、又は前記帯状凹部の後側の面に部分若しくは全体の取除きが可能な複数の前方への突起部である帯状凸部後側爪と、
を備えるコンクリートブロック。
(【0011】以降は省略されています)

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