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公開番号2024166214
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2024151532,2020217189
出願日2024-09-03,2020-12-25
発明の名称監視装置および監視システム
出願人パナソニックコネクト株式会社
代理人弁理士法人大島特許事務所
主分類B61L 23/00 20060101AFI20241121BHJP(鉄道)
要約【課題】誤検知の可能性が高いカメラ画像を、予め異常検知処理の対象から除外することで、異常検知処理での誤検知を抑制する。
【解決手段】鉄道沿線に設置されたカメラにより撮影されたカメラ画像に基づいて軌道周辺の異常を検知する監視サーバにおいて、ユーザの操作入力に基づいて、異常検知処理の対象エリアをカメラ画像上に設定し、カメラから出力されるリアルタイムのカメラ画像に基づいて、対象エリアの異常を検知する異常検知処理を行い、対象エリアの異常が検知されると、その異常の発生を監視者に報知するための報知情報を出力し、さらに、異常検知処理に先だって、リアルタイムのカメラ画像を異常検知処理の対象から除外するか否かを判定する除外判定処理を行う。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
カメラにより撮影されたカメラ画像に基づいて対象エリアの異常を検知する異常検知処理をプロセッサにより実行する監視装置であって、
前記プロセッサは、
ユーザの操作入力に基づいて、前記対象エリアを前記カメラ画像上に設定し、
前記カメラから出力されるリアルタイムの前記カメラ画像に基づいて、前記対象エリアの異常を検知する前記異常検知処理を行い、
さらに、前記異常検知処理に先だって、
リアルタイムの前記カメラ画像に基づいて被写体の動き情報を取得して、その動き情報に基づいて、当該カメラ画像に関して異常検知処理の対象から除外するか否かを判定する除外判定処理を行い、
前記対象エリアの異常が検知されると、その異常の発生を監視者に報知するための報知情報を出力する一方、
前記異常検知処理の検知結果および前記除外判定処理の判定結果に応じて、前記カメラ画像に対して、前記対象エリアの状態として通常状態、異常状態、除外状態のいずれかの状態を表す状態画像が重畳された監視用カメラ画像を生成して出力することを特徴とする監視装置。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記プロセッサは、
前記異常検知処理として、予め異常状態の前記カメラ画像および正常状態の前記カメラ画像により学習が行われた識別器を用いて、前記対象エリアの異常を検知することを特徴とする請求項1に記載の監視装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記動き情報として、動きベクトルの方向および大きさを示す情報を用いて、当該カメラ画像に関して異常検知処理の対象から除外するか否かを判定する前記除外判定処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の監視装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記カメラ画像に関して異常検知処理の対象から除外する判定結果が得られた除外状態が所定時間以上継続した場合に、連続除外状態に設定して、その旨を表す前記報知情報を出力することを特徴とする請求項1に記載の監視装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記カメラ画像に関して異常検知処理の対象から除外しない判定結果が得られて前記連続除外状態が解除された場合に、その旨を表す前記報知情報を出力することを特徴とする請求項4に記載の監視装置。
【請求項6】
カメラにより撮影されたカメラ画像に基づいて対象エリアの異常を検知する異常検知処理をプロセッサにより実行する監視装置であって、
前記プロセッサは、
ユーザの操作入力に基づいて、前記対象エリアを前記カメラ画像上に設定し、
前記カメラから出力されるリアルタイムの前記カメラ画像に基づいて、前記対象エリアの異常を検知する前記異常検知処理を行い、
さらに、前記異常検知処理に先だって、
リアルタイムの前記カメラ画像に基づいて被写体の動き情報を取得して、その動き情報に基づいて、当該カメラ画像に関して異常検知処理の対象から除外するか否かを判定する除外判定処理を行い、
前記異常検知処理の検知結果および前記除外判定処理の判定結果に応じて、前記カメラ画像に対して、前記対象エリアの状態として通常状態、異常状態、除外状態のいずれかの状態を表す状態画像が重畳された監視用カメラ画像を生成して出力することを特徴とする監視装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記状態画像として、前記対象エリアを示す枠画像の表示形態を変更することを特徴とする請求項6に記載の監視装置。
【請求項8】
対象エリアを撮影するカメラと、このカメラにより撮影されたカメラ画像に基づいて前記対象エリアの異常を検知する異常検知処理を実行する情報処理装置とを備えた監視システムであって、
前記情報処理装置は、
ユーザの操作入力に基づいて、前記対象エリアを前記カメラ画像上に設定し、
前記カメラから出力されるリアルタイムの前記カメラ画像に基づいて、前記対象エリアの異常を検知する前記異常検知処理を行い、
さらに、前記異常検知処理に先だって、
リアルタイムの前記カメラ画像に基づいて被写体の動き情報を取得して、その動き情報に基づいて、当該カメラ画像に関して異常検知処理の対象から除外するか否かを判定する除外判定処理を行い、
前記対象エリアの異常が検知されると、その異常の発生を監視者に報知するための報知情報を出力する一方、
前記異常検知処理の検知結果および前記除外判定処理の判定結果に応じて、前記カメラ画像に対して、前記対象エリアの状態として通常状態、異常状態、除外状態のいずれかの状態を表す状態画像が重畳された監視用カメラ画像を生成して出力することを特徴とする監視システム。
【請求項9】
対象エリアを撮影するカメラと、このカメラにより撮影されたカメラ画像に基づいて前記対象エリアの異常を検知する異常検知処理を実行する情報処理装置とを備えた監視システムであって、
前記情報処理装置は、
ユーザの操作入力に基づいて、前記対象エリアを前記カメラ画像上に設定し、
前記カメラから出力されるリアルタイムの前記カメラ画像に基づいて、前記対象エリアの異常を検知する前記異常検知処理を行い、
さらに、前記異常検知処理に先だって、
リアルタイムの前記カメラ画像に基づいて被写体の動き情報を取得して、その動き情報に基づいて、当該カメラ画像に関して異常検知処理の対象から除外するか否かを判定する除外判定処理を行い、
前記異常検知処理の検知結果および前記除外判定処理の判定結果に応じて、前記カメラ画像に対して、前記対象エリアの状態として通常状態、異常状態、除外状態のいずれかの状態を表す状態画像が重畳された監視用カメラ画像を生成して出力することを特徴とする監視システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラから出力されるカメラ画像に基づいて軌道周辺の異常を検知する処理をプロセッサにより実行する監視装置および監視システムに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
鉄道では、軌道周辺の異常、例えば落石、土砂流入、雪崩などのように軌道上の支障物により列車の安全な通行に支障が出る状態が発生することがある。このため、軌道周辺の異常に迅速に対応するため、鉄道沿線に設置されたカメラで軌道周辺を撮影することで、軌道周辺の異常を遠隔監視できるようにした沿線監視システムが普及している。
【0003】
このような沿線監視システムでは、監視員が、カメラ画像を閲覧することで、軌道周辺の異常を目視で確認できるが、軌道周辺の異常を検知する監視装置を設けて、軌道周辺の異常が検知されると、監視者に対して注意喚起のための報知を行うようにすると、監視員の負担を軽減することができる。
【0004】
このような軌道周辺の異常を検知する監視装置として、従来、監視エリアを撮影したリアルタイムのカメラ画像を正常状態のカメラ画像と比較して、リアルタイムのカメラ画像に現れる大きな変化により異常を検知する技術が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-291935号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
さて、軌道周辺の異常、すなわち、落石、土砂流入、雪崩などのように軌道上の支障物により列車の安全な通行に支障がある状態でない場合でも、カメラ画像に大きな変化が現れる事象が多数存在する。例えば、カメラが旋回やPTZ動作(パン、チルト、ズーム)を行っている場合や、軌道上を列車が通過している場合や、激しい降雨や降雪の場合や、列車や自動車のライトの光がカメラに照射されている場合や、カメラのレンズの近傍を昆虫などの物体が浮遊している場合には、カメラ画像に大きな変化が現れる。
【0007】
しかしながら、従来の技術のような異常検知の手法では、前記のような事象が発生してカメラ画像に大きな変化が現れると、誤検知が発生してしまい、監視者に対して誤報が出され、この誤報が頻発すると、確認作業が監視員にとって大きな負担となるという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、異常検知処理において誤検知の可能性が高いカメラ画像を、予め異常検知処理の対象から除外することで、異常検知処理での誤検知を抑制することができる監視装置および監視システムを提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の監視装置は、カメラにより撮影されたカメラ画像に基づいて対象エリアの異常を検知する異常検知処理をプロセッサにより実行する監視装置であって、前記プロセッサは、ユーザの操作入力に基づいて、前記対象エリアを前記カメラ画像上に設定し、前記カメラから出力されるリアルタイムの前記カメラ画像に基づいて、前記対象エリアの異常を検知する前記異常検知処理を行い、さらに、前記異常検知処理に先だって、リアルタイムの前記カメラ画像に基づいて被写体の動き情報を取得して、その動き情報に基づいて、当該カメラ画像に関して異常検知処理の対象から除外するか否かを判定する除外判定処理を行い、前記対象エリアの異常が検知されると、その異常の発生を監視者に報知するための報知情報を出力する一方、前記異常検知処理の検知結果および前記除外判定処理の判定結果に応じて、前記カメラ画像に対して、前記対象エリアの状態として通常状態、異常状態、除外状態のいずれかの状態を表す状態画像が重畳された監視用カメラ画像を生成して出力する構成とする。
【0010】
また、本発明の監視装置は、カメラにより撮影されたカメラ画像に基づいて対象エリアの異常を検知する異常検知処理をプロセッサにより実行する監視装置であって、前記プロセッサは、ユーザの操作入力に基づいて、前記対象エリアを前記カメラ画像上に設定し、前記カメラから出力されるリアルタイムの前記カメラ画像に基づいて、前記対象エリアの異常を検知する前記異常検知処理を行い、さらに、前記異常検知処理に先だって、リアルタイムの前記カメラ画像に基づいて被写体の動き情報を取得して、その動き情報に基づいて、当該カメラ画像に関して異常検知処理の対象から除外するか否かを判定する除外判定処理を行い、前記異常検知処理の検知結果および前記除外判定処理の判定結果に応じて、前記カメラ画像に対して、前記対象エリアの状態として通常状態、異常状態、除外状態のいずれかの状態を表す状態画像が重畳された監視用カメラ画像を生成して出力する構成とする。
(【0011】以降は省略されています)

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