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公開番号2024166159
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2024079831
出願日2024-05-16
発明の名称バッテリパック用のバスバー配線
出願人ティーイー コネクティビティ ソリューソンズ ゲーエムベーハー
代理人弁理士法人大場国際特許事務所
主分類H01M 50/507 20210101AFI20241121BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】費用対効果が高く確実な手段で電気自動車用などのバッテリパックを組み立てるためのバスバー配線を提供する。
【解決手段】バッテリパックにおけるバッテリセル20のセル端子24,26同士を電気的に接続するためのバスバー配線100は、バスバー200を行と列に並べた行列を備える。各バスバーは、対応する隣接するバッテリセルの対応する第1および第2のセル端子と嵌合するための第1および第2の嵌合端部を備える。バスバー配線は、バスバーの相対位置を保持するフレーム部材を備えるバスバーキャリア110を備える。バスバー配線は、バスバーキャリアに結合された検知ハーネス300であって、検知点320の複数の行および複数の列を有する行列状に検知点を保持する検知キャリアを備える検知ハーネスを備える。検知点は、対応するセル端子に電気的に接続して、バッテリセルの特性を監視するように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
バッテリパック(10)におけるバッテリセル(20)のセル端子(24、26)同士を電気的に接続するためのバスバー配線(100)であって、前記バスバー配線は、
行列(202)状に配置された複数のバスバー(200)であって、前記行列(202)は、前記バスバーの複数の行(204)および複数の列(206)を有し、各バスバーは、対応する前記バッテリセルの対応する前記セル端子と嵌合するための第1の嵌合端部(215)と、隣接した対応する前記バッテリセルの隣接した前記セル端子と嵌合するための第2の嵌合端部(217)とを備え、前記バスバーは、前記バッテリパックにおける前記バッテリセル同士を電気的に接続する、複数のバスバー(200)と、
前記行列における前記バスバーの各々を保持するバスバーキャリア(110)であって、前記バスバーキャリアは、前記バスバーの相対位置を保持するフレーム部材(122)を備え、前記フレーム部材は、ストラクチュラルフォーム要素(150)である、バスバーキャリア(110)と、
前記バスバーキャリアに結合された検知ハーネス(300)であって、前記検知ハーネスは、行列状に検知点(320)を保持する検知キャリア(310)を備え、前記行列は前記検知点の複数の行および複数の列を有し、前記検知点は、対応する前記セル端子に電気的に接続して、前記バッテリセルの特性を監視するように構成されている、検知ハーネス(300)と、
を備える、バスバー配線(100)。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記検知ハーネス(300)は、前記バッテリパック(10)の前記セル端子(24、26)の各々に電気的に接続するように構成されている、請求項1に記載のバスバー配線(100)。
【請求項3】
前記検知ハーネス(300)の前記検知点(320)は、前記バスバー(200)の各々に電気的に接続される、請求項1に記載のバスバー配線(100)。
【請求項4】
前記検知ハーネス(300)の前記検知点(320)は、対を成して配置され、各バスバー(200)は、前記対の両センサに接続されている、請求項1に記載のバスバー配線(100)。
【請求項5】
前記検知点(320)は、前記バスバー(200)と対応する前記セル端子(24、26)との間に位置決めされるように構成されている、請求項1に記載のバスバー配線(100)。
【請求項6】
前記検知点(320)は、前記バスバー(200)および対応する前記セル端子(24、26)に溶接されるように構成されている、請求項1に記載のバスバー配線(100)。
【請求項7】
前記センサハーネス(300)は、フレキシブルプリント回路である、請求項1に記載のバスバー配線(100)。
【請求項8】
前記センサハーネス(300)は、制御モジュールに電気的に接続するように構成されたコネクタ(302)を備える、請求項1に記載のバスバー配線(100)。
【請求項9】
前記検知点(320)は、ニッケルめっき加工されている、請求項1に記載のバスバー配線(100)。
【請求項10】
前記検知キャリア(310)は、前記バスバーキャリア(110)の内面に固定されて、前記検知点(320)を前記バスバー(200)に対して位置決めする、請求項1に記載のバスバー配線(100)。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本出願は、2023年5月16日に出願された米国出願第63/466,805号の利益を主張し、その主題の全体が、参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 3,300 文字)【0002】
本明細書の主題は、一般に、電気自動車用のバッテリパックなど、バッテリパックに関する。
【背景技術】
【0003】
電気自動車は、多数のバッテリセルを有するバッテリパックを含むバッテリシステムを備える。典型的なバッテリシステムは、バッテリセルのグループ間で電力を伝送/分配するとともに、電圧や温度のようなバッテリパラメータを検知するための装備を有する接続ソリューションを必要とする。電力を伝送するために、バスバー(アルミニウム製または銅製)は、通常、直列および/または並列電気構成でセル端子に溶接される。電気自動車の用途が拡大するにつれて、部品の間接費(ドル/kWh)が精査されるようになり、部品点数を最小限に抑えるなどして、費用を最小限に抑える要望が出てきている。電気自動車のバッテリシステムでは、バッテリセルのスタックサイズが、非常に大きい。典型的には、バッテリシステムの組立ては、多くの部品を必要とし、これらの部品は、対応するセル端子に個々に組み付けられる。これは、非常に時間がかかり、組立て工程に費用が加算される。
一部のバッテリシステムは、バッテリセル同士を接続するバスバーのための射出成形キャリアを備えている。しかし、バッテリパックのサイズが増大するにつれて、成形工程の限界により、射出成形キャリアのサイズにも制限が生じている。例えば、従属部品のサイズは、従来の射出成形工程には大きすぎる。また、より大きな製造ボリュームを満たすために、サイクルタイム要件(すなわち、タクトタイム)を短縮する必要がある。資本費、工具費、部品費、および加工費を軽減するために、可能な限りの工程の合理化が切実に求められている。また、持続可能である工程やサプライチェーンも求められる。さらに、バッテリ部品は、しばしば、車両内で点検-修理を行うことが不可能であることが多く、保証費やリコールを抑えるために、信頼性の高い接続を有することが望ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
費用効果が高く確実な手段で電気自動車用などのバッテリパックを組み立てる方法が依然として必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態では、バッテリパックにおけるバッテリセルのセル端子同士を電気的に接続するためのバスバー配線(バスバー相互接続、バスバー相互接続具、busbar interconnect)が提供される。バスバー配線は、行列(マトリクス、matrix)状に配置された複数のバスバーを備え、行列は、バスバーの複数の行および複数の列を有する。各バスバーは、対応するバッテリセルの対応するセル端子と嵌合するための第1の嵌合端部と、隣接した対応するバッテリセルの隣接したセル端子と嵌合するための第2の嵌合端部とを備える。バスバーは、バッテリパックにおけるバッテリセル同士を電気的に接続する。バスバー配線は、行列におけるバスバーの各々を保持するバスバーキャリアを備える。バスバーキャリアは、バスバーの相対位置を保持するフレーム部材を備える。
フレーム部材は、ストラクチュラルフォーム要素(構造用発泡要素、構造発泡要素、structural foam elements)である。バスバー配線は、バスバーキャリアに結合された検知ハーネスを備える。検知ハーネスは、検知トレースまたは検知回路と、複数の行および複数の列から成る行列状の検知点を備える。検知点は、対応するセル端子に電気的に接続して、バッテリセルの特性を監視するように構成されている。
【0006】
ここで、本発明について例示として添付図を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
例示的な実施形態によるバスバー配線を備えるバッテリパックの斜視図である。
例示的な実施形態によるバスバー配線を示す図である。
(図2に示す)検知ハーネスなしの例示的な実施形態によるバスバー配線を示す図である。
線A-Aに沿って取られた、例示的な実施形態によるバスバー配線の一部の断面図である。
線B-Bに沿って取られた、例示的な実施形態によるバスバー配線の一部の断面図である。
線C-Cに沿って取られた、例示的な実施形態によるバスバー配線の一部の断面図である。
例示的な実施形態によるスタック状に配置された複数のバスバー配線を示す図である。
例示的な実施形態による検知ハーネスの斜視図である。
例示的な実施形態による検知ハーネスの一部の断面図である。
例示的な実施形態によるバスバー配線の分解図である。
例示的な実施形態による、バッテリセルのうちの1つへの接続のために準備されたバスバー配線および検知ハーネスを示すシステムの一部の分解図である。
例示的な実施形態による、バッテリセルのうちの1つへの接続のために準備されたバスバー配線および検知ハーネスを示すシステムの一部の分解図である。
例示的な実施形態による、第1の向きでバッテリパックに結合されたバスバー配線を示す図である。
例示的な実施形態による、第2の向きでバッテリパックに結合されたバスバー配線を示す図である。
例示的な実施形態によるバッテリパックの組立て方法を示すフローチャートである。
例示的な実施形態によるバッテリパックの組立て方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、例示的な実施形態によるバスバー配線100を備えるバッテリパック10の斜視図である。バッテリパック10は、電気自動車などの車両用のバッテリパックであってもよい。但し、バッテリパック10は、代替実施形態では、他の用途で使用してもよい。例示的な実施形態では、バッテリパック10は、高電圧バッテリパックである。例えば、バッテリパック10は、400Vまたは800Vのバッテリパックである。バスバー配線100は、バッテリパック10のバッテリセル20の行列を電気的に接続するために使用される。例えば、バスバー配線100は、バッテリセル20同士を直列および/または並列に接続してもよい。
【0009】
バッテリセル20は、バッテリパックハウジング12において保持されてもよい。バッテリパック10は、正極バッテリ配線端子14と、負極バッテリ配線端子16とを備える。バッテリ配線端子14、16は、充電システム、および/または電気モータなどの負荷への接続のために、コンタクタやヒューズなどのバッテリパック10の他の電力分配部品とのインターフェースになってもよい。
【0010】
各バッテリセル20は、セルハウジング22、第1のセル端子24、および第2のセル端子26を備える。様々な実施形態において、バッテリセル20は、角形バッテリセルであってもよい。第1のセル端子24および第2のセル端子26は、カソード端子およびアノード端子であってもよい。例示的な実施形態では、バッテリセル20は、矩形状であり、積層構成で配置される。例えば、バッテリセル20は、バッテリセル20の行および列を成すように行列状に積み重ねてもよい。セル行列は、2平方メートル超(2m

以上)など、大きい表面積を有してもよい。例えば、行列は、約1.0m~2.0mの長さ、および約1.0m~1.5mの幅を有してもよい。
行における隣接するバッテリセル20同士は、バスバー配線100によって相互接続される。バッテリセル20の隣接する行同士は、バスバー配線100によって相互接続される。例えば、端にあるバッテリセル20同士が、行間接続されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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