TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024165636
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023081996
出願日2023-05-18
発明の名称クレーン
出願人株式会社タダノ
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B66C 23/88 20060101AFI20241121BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】吊荷の揚程を大きくすると共に、クレーン作業終了時にブームヘッドの内部へ風の進入を抑制してブームヘッド内にある部材の腐食を抑制することができる巻過検出ウエイトが設けられたクレーンを提供する。
【解決手段】デリッククレーン1は、径方向を前後方向に向けたシーブ22を内部に有すると共に、シーブ22の前端の下側にある箇所に第1開口が形成され、シーブ22の後端の下側にある箇所と右側に隣り合う位置に第2開口が形成された下面部を有するブームヘッド21と、ブームヘッド21の下に吊り下げられ、シーブ22と同径のシーブ32を有するフックブロック30と、ブームヘッド21の内部で端末がシーブ22と右側に隣り合う位置で固定されたワイヤロープ40と、ウエイトとを備える。フックブロック30では、シーブ32の径方向がシーブ22の前端からワイヤロープ40の端末へ向かう方向と平行である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
径方向を前後方向に向けた第1シーブを内部に有すると共に、前記第1シーブの前端の下側にある箇所に第1開口が形成され、前記第1シーブの後端の下側にある箇所と右または左のいずれかの側方に隣り合う位置に第2開口が形成された下面部を有するブームヘッドと、
前記ブームヘッドの下に吊り下げられ、前記第1シーブと同径の第2シーブを有するフックブロックと、
前記第1シーブから前記第1開口を通って、前記第2シーブに掛け回され、前記第2シーブから前記ブームヘッドの前記第2開口を通って、前記ブームヘッドの内部へ延びると共に、前記ブームヘッドの内部で端末が前記第1シーブと右または左のいずれかの前記側方に隣り合う位置で固定されたワイヤロープと、
前記ワイヤロープの前記第1開口から前記第2シーブまでの第1部分または、前記ワイヤロープの前記第2開口から前記端末までの第2部分に通された貫通部が設けられた本体部を有し、前記ワイヤロープが巻き上げられて前記本体部が前記フックブロックと前記ブームヘッドの間に挟まれた場合に、前記本体部が前記ブームヘッドの前記下面部と接して前記第1開口または、前記第2開口を塞ぐ巻過検出用ウエイトと、
を備え、
前記フックブロックでは、前記第2シーブの径方向が前記第1シーブの前端から前記ワイヤロープの前記端末へ向かう方向と平行である、クレーン。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
前記フックブロックは、前記第1シーブの前端と前記ワイヤロープの前記端末との間の中央の真下に位置するフックを備える、
請求項1に記載のクレーン。
【請求項3】
前記ワイヤロープの前記端末は、前記第1シーブの後端と右または左のいずれかの前記側方に隣り合う位置で固定され、
前記ワイヤロープの、前記端末から前記第2開口へ延びる部分は、前記ブームヘッドの左右方向視で、前記第1シーブの後端の接線と重なっている、
請求項1または2に記載のクレーン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はクレーンに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
作業効率を高めるため、ブームヘッドの高さに対して吊荷の揚程が長いクレーンの開発が行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、ブームヘッドに設けられたシーブとフックブロックに設けられたシーブの間でワイヤロープを4本掛けにしたクレーンにおいて、ワイヤロープの端末をブームヘッドのシーブと左右方向に隣り合わせて固定することにより、ブームヘッドの下にワイヤロープの端末を固定した形態よりも、吊荷の揚程を長くすることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開平7-40677号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、クレーンには、ワイヤロープの巻き過ぎを防ぐため、ブームヘッドとフックブロックの間にワイヤロープに沿って巻過検出用ウエイト(以下、単にウエイトともいう)を吊り、そのウエイトが吊荷の吊り上げによって持ち上げられたときにワイヤロープを巻過したと判定する巻過防止装置が装備されたものがある。このような巻過防止装置を装備するクレーンでは、ブーム格納時または、走行時等のクレーン作業をしないときに、ワイヤロープを巻き上げて、フックブロックとブームヘッドの間にウエイトを挟み込むことにより、ブームヘッドにウエイトを固定することが行われている。
【0006】
しかし、このような巻過防止装置を特許文献1に記載のクレーンに装備させると、ブームヘッドにあるシーブとフックブロックにあるシーブとが径方向を共に前後方向に向けているため、フックブロックのシーブからワイヤロープの端末までの間で、ワイヤロープが左右方向に傾斜してしまう。その結果、上述した方法でウエイトを固定すると、ウエイトが傾斜して、ウエイトとブームヘッドの隙間が生じてしまう。
【0007】
また、海岸、洋上等の海風が吹く環境でクレーンが使用されることがあるが、その場合、上述した隙間から海風がブームヘッド内に入り込み、海風の塩分によりワイヤロープ、ロープソケットおよびシーブ等が腐食してしまうことがある。
【0008】
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、吊荷の揚程を大きくすると共に、クレーン作業終了時にブームヘッドの内部へ風の進入を抑制してブームヘッド内にある部材の腐食を抑制することができる巻過検出ウエイトが設けられたクレーンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するため、本発明に係るクレーンは、
径方向を前後方向に向けた第1シーブを内部に有すると共に、前記第1シーブの前端の下側にある箇所に第1開口が形成され、前記第1シーブの後端の下側にある箇所と右または左のいずれかの側方に隣り合う位置に第2開口が形成された下面部を有するブームヘッドと、
前記ブームヘッドの下に吊り下げられ、前記第1シーブと同径の第2シーブを有するフックブロックと、
前記第1シーブから前記第1開口を通って、前記第2シーブに掛け回され、前記第2シーブから前記ブームヘッドの前記第2開口を通って、前記ブームヘッドの内部へ延びると共に、前記ブームヘッドの内部で端末が前記第1シーブと右または左のいずれかの前記側方に隣り合う位置で固定されたワイヤロープと、
前記ワイヤロープの前記第1開口から前記第2シーブまでの第1部分または、前記ワイヤロープの前記第2開口から前記端末までの第2部分に通された貫通部が設けられた本体部を有し、前記ワイヤロープが巻き上げられて前記本体部が前記フックブロックと前記ブームヘッドの間に挟まれた場合に、前記本体部が前記ブームヘッドの前記下面部と接して前記第1開口または、前記第2開口を塞ぐ巻過検出用ウエイトと、
を備え、
前記フックブロックでは、前記第2シーブの径方向が前記第1シーブの前端から前記ワイヤロープの前記端末へ向かう方向と平行であることを特徴とする。
【0010】
前記フックブロックは、前記第1シーブの前端と前記ワイヤロープの前記端末との間の中央の真下に位置するフックを備えていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
懸吊装置
5か月前
ユニパルス株式会社
吊具
8か月前
個人
海上コンテナ昇降装置
2か月前
ユニパルス株式会社
荷役装置
1か月前
ユニパルス株式会社
吊具装置
2か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
11か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
10か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
6か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
10か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
2か月前
株式会社豊田自動織機
産業車両
3か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
1か月前
ユニパルス株式会社
荷役助力装置
9か月前
株式会社北川鉄工所
吊荷制御方法
11か月前
株式会社日本キャリア工業
昇降機
6か月前
個人
建築部材の吊り上げ装置
4か月前
大同特殊鋼株式会社
治具
10か月前
株式会社豊田自動織機
フォークリフト
7か月前
株式会社ニシキ
可変型吊り天秤
9か月前
株式会社大林組
養生方法
4か月前
フジテック株式会社
エレベータ
1か月前
株式会社タダノ
高所作業車
4か月前
株式会社キトー
吊具
5か月前
小野谷機工株式会社
ジャッキ装置
7か月前
ブラザー工業株式会社
架台
8か月前
白山工業株式会社
腕重量補償機構
4か月前
有限会社サエキ
玉掛用器具
2か月前
ウエダ産業株式会社
鋼板保持装置
6か月前
ブラザー工業株式会社
架台
8か月前
株式会社タダノ
クレーン装置
7か月前
株式会社タダノ
クレーン装置
1か月前
ダイハツ工業株式会社
荷箱移動装置
9か月前
株式会社大林組
作業システム
4か月前
株式会社慧泉
搬送装置
7か月前
株式会社スギヤス
車両整備用リフト
2か月前
株式会社スギヤス
車両整備用リフト
2か月前
続きを見る