TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024165484
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023081729
出願日
2023-05-17
発明の名称
中空樹脂粒子およびその製造方法
出願人
ユニチカ株式会社
代理人
主分類
C08F
255/02 20060101AFI20241121BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】電気特性、耐熱性、塗膜とした場合の柔軟性に優れる中空樹脂粒子を提供する。
【解決手段】シェル部と、シェル部により囲われた中空部分とを有する中空樹脂粒子であって、シェル部が、ポリオレフィン樹脂(A)とビニル系樹脂(B)とを含み、
ポリオレフィン樹脂(A)が、オレフィン成分と、共重合成分としての不飽和カルボン酸成分を含有する、中空樹脂粒子である。オレフィン成分が、プロピレンとプロピレン以外のオレフィンとを含有し、プロピレンの含有量が、オレフィン成分100質量%に対して、60質量%以上であることが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
シェル部と、シェル部により囲われた中空部分とを有する中空樹脂粒子であって、
シェル部が、ポリオレフィン樹脂(A)とビニル系樹脂(B)とを含み、
ポリオレフィン樹脂(A)が、オレフィン成分と、共重合成分としての不飽和カルボン酸成分を含有する、中空樹脂粒子。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
オレフィン成分が、プロピレンとプロピレン以外のオレフィンとを含有し、プロピレンの含有量が、オレフィン成分100質量%に対して、60質量%以上である、請求項1記載の中空樹脂粒子。
【請求項3】
不飽和カルボン酸成分の含有量が、プロピレンとプロピレン以外のオレフィンの合計100質量部に対して、0.1~10.0質量部である、請求項1または2に記載の中空樹脂粒子。
【請求項4】
ビニル系樹脂(B)が、共重合成分としての架橋性モノマーを含有することを特徴とする、請求項1または2に記載の中空樹脂粒子。
【請求項5】
プロピレン以外のオレフィンがエチレン、1-ブテン、4-メチル-1-ペンテンよりなる群から選ばれる1種以上であることを特徴とする、請求項1または2に記載の中空樹脂粒子。
【請求項6】
体積平均粒子径が0.05~20μmである、請求項1または2に記載の中空樹脂粒子。
【請求項7】
請求項1または2に記載の中空樹脂粒子の製造方法であって、以下の工程(I)および(II)を含むことを特徴とする製造方法。
(I)オレフィン成分と、共重合成分としての不飽和カルボン酸成分を含有するポリオレフィン樹脂を、
塩基性化合物および水性媒体と混合することにより、ポリオレフィン樹脂を水性分散液化する工程。
(II)上記(I)で得られたポリオレフィン樹脂の水性分散液の存在下に、ビニル系モノマーを重合する工程。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、中空樹脂粒子およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
粒子内部に空隙を有する中空樹脂粒子は、低誘電特性、断熱性、光散乱性等に優れており、種々開発されている。中空樹脂粒子として、従来、シリカや金属酸化物等の無機物からなるものが用いられていたが、無機物は、密度が高く、軽量性が求められる用途の粒子には不適であるという問題があった。
【0003】
このような背景から、近年では、有機高分子からなる中空樹脂粒子の検討がなされている。例えば、特許文献1および2においては、アクリル系樹脂から成る中空樹脂粒子が提案されている。一般に、アクリル樹脂について、誘電率の数値が高いこと、また、耐熱性が不十分であることが知られている。このことから、特許文献1および2に記載のアクリル系中空樹脂粒子は、優れた電気特性または耐熱性の要求される目的に対しては不向きである。
【0004】
近年、中空樹脂微粒子を配合した塗料・インキの検討が為されている。例えば、特許文献3においては、中空樹脂粒子を配合した塗料が提案されている。しかしながら、特許文献3に記載の中空樹脂粒子を構成する樹脂成分は、柔軟性が十分でなく、中空樹脂粒子を添加した塗膜を折り曲げた際に、塗膜にヒビや白化が生じるという課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-33503号公報
特開2013-221070号公報
特開2018-123251号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、これらの問題に鑑み、電気特性、耐熱性、塗膜とした場合の柔軟性に優れる中空樹脂粒子を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、前記課題を解決するために、鋭意研究を重ねた結果、シェル部に、オレフィン成分と共重合成分としての不飽和カルボン酸成分とを含有するポリオレフィン樹脂、およびビニル系樹脂を含有する中空樹脂粒子が、電気特性、耐熱性、塗膜とした場合の柔軟性に優れることを見出し、本発明に到達した。
すなわち本発明の要旨は、次のとおりである。
【0008】
(1)シェル部と、シェル部により囲われた中空部分とを有する中空樹脂粒子であって、
シェル部が、ポリオレフィン樹脂(A)とビニル系樹脂(B)とを含み、
ポリオレフィン樹脂(A)が、オレフィン成分と、共重合成分としての不飽和カルボン酸成分を含有する、中空樹脂粒子。
(2)オレフィン成分が、プロピレンとプロピレン以外のオレフィンとを含有し、プロピレンの含有量が、オレフィン成分100質量%に対して、60質量%以上である、(1)の中空樹脂粒子。
(3)不飽和カルボン酸成分の含有量が、プロピレンとプロピレン以外のオレフィンの合計100質量部に対して、0.1~10.0質量部である、(1)または(2)の中空樹脂粒子。
(4)ビニル系樹脂(B)が、共重合成分としての架橋性モノマーを含有することを特徴とする、(1)~(3)のいずれかの中空樹脂粒子。
(5)プロピレン以外のオレフィンがエチレン、1-ブテン、4-メチル-1-ペンテンよりなる群から選ばれる1種以上であることを特徴とする、(1)~(4)のいずれかの中空樹脂粒子。
(6)体積平均粒子径が0.05~20μmである、(1)~(5)のいずれかの中空樹脂粒子。
(7)(1)~(6)のいずれかの中空樹脂粒子の製造方法であって、以下の工程(I)および(II)を含むことを特徴とする製造方法。
(I)オレフィン成分と、共重合成分としての不飽和カルボン酸成分を含有するポリオレフィン樹脂を、
塩基性化合物および水性媒体と混合することにより、ポリオレフィン樹脂を水性分散液化する工程。
(II)上記(I)で得られたポリオレフィン樹脂の水性分散液の存在下に、ビニル系モノマーを重合する工程。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、電気特性、耐熱性、塗膜とした場合の柔軟性に優れる、中空樹脂粒子を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の中空樹脂粒子は、シェル部と、シェル部により囲われた中空部分とを有する。
さらに、シェル部が、ポリオレフィン樹脂(A)とビニル系樹脂(B)とを含み、ポリオレフィン樹脂(A)が、オレフィン成分と、共重合成分としての不飽和カルボン酸成分を含有する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
ユニチカ株式会社
半芳香族ポリアミドフィルム
16日前
ユニチカ株式会社
ポリエステル樹脂組成物、および成形体
3日前
東ソー株式会社
延伸物
2か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
16日前
東ソー株式会社
射出成形体
9日前
東ソー株式会社
ブロー成形体
16日前
株式会社カネカ
樹脂フィルム
2日前
株式会社トクヤマ
樹脂組成物
2か月前
東亞合成株式会社
硬化型組成物
3日前
三洋化成工業株式会社
樹脂組成物
24日前
オムロン株式会社
電子部品
1か月前
NOK株式会社
EPDM組成物
2か月前
東レ株式会社
ポリエステルの製造方法
13日前
アイカ工業株式会社
光硬化型樹脂組成物
3日前
株式会社スリーボンド
硬化性樹脂組成物
1か月前
住友精化株式会社
粘性組成物の製造方法
2か月前
日本ポリプロ株式会社
プロピレン系重合体
1か月前
株式会社大阪ソーダ
ゴム加硫物の製造方法
2か月前
横浜ゴム株式会社
靴底用ゴム組成物
16日前
東洋紡株式会社
積層ポリエステルフィルム
16日前
ユニチカ株式会社
ポリアミック酸水性分散体
1か月前
花王株式会社
情報処理システム
1か月前
国立大学法人信州大学
ポリマー
2か月前
旭有機材株式会社
耐熱性重合体
1か月前
東レ株式会社
熱可塑性プリプレグの製造方法
24日前
グンゼ株式会社
樹脂の回収方法
24日前
オムロン株式会社
樹脂組成物、及び部品
26日前
東レ株式会社
被膜除去装置および被膜除去方法
24日前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物
3日前
横浜ゴム株式会社
ゴム組成物
25日前
横浜ゴム株式会社
ゴム組成物
1か月前
東ソー株式会社
ガスバリア性を有する樹脂組成物
2か月前
住友電気工業株式会社
多孔質膜
1か月前
松本油脂製薬株式会社
熱膨張性微小球及びその用途
2日前
ユニチカ株式会社
ポリアリレート樹脂
2か月前
株式会社ADEKA
ポリエステルの製造方法
9日前
続きを見る
他の特許を見る