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公開番号
2024165066
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023080902
出願日
2023-05-16
発明の名称
船舶推進システムおよび船舶
出願人
ヤマハ発動機株式会社
代理人
個人
主分類
B63H
21/21 20060101AFI20241121BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約
【課題】波を乗り越える際に容易に減速させて船体を安定させることが可能な船舶推進システムおよび船舶を提供する。
【解決手段】この船舶推進システム102は、船体に設けられた推進機1と、推進機1に指示する船速である指示船速を変更して、推進機1の推力を調整するリモコンレバー3を含む推進機操作装置2と、推進機操作装置2に設けられたスイッチであり、船速を指示船速から一定速度だけ小さくする減速モードに入る操作を受け付ける減速スイッチ7と、備え、減速スイッチ7がオン操作されることにより、減速モードに入り船速を指示船速から一定速度だけ小さくするように構成され、減速モードを解除する操作が行われることにより、船速を減速モードに入る前の指示船速に戻すように構成されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
船体に設けられた推進機と、
前記推進機に指示する船速である指示船速を変更して、前記推進機の推力を調整する船速指示装置を含む推進機操作装置と、
前記推進機操作装置に設けられたスイッチであり、前記船速を前記指示船速から一定速度だけ小さくする減速モードに入る操作を受け付ける減速スイッチと、備え、
前記減速スイッチがオン操作されることにより、前記減速モードに入り前記船速を前記指示船速から前記一定速度だけ小さくするように構成され、前記減速モードを解除する操作が行われることにより、前記船速を前記減速モードに入る前の前記指示船速に戻すように構成されている、船舶推進システム。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記減速スイッチは、前記減速モードに入るための前記オン操作、および、前記減速モードを解除するためのオフ操作を交互に受け付ける単一のスイッチである、請求項1に記載の船舶推進システム。
【請求項3】
単一の前記減速スイッチには、前記減速モードの間において点灯するとともに、前記減速モードが解除されている間において消灯する減速モードランプが設けられている、請求項2に記載の船舶推進システム。
【請求項4】
前記減速スイッチは、前記船体が波を乗り越える前のタイミングで、前記オン操作が行われるように構成されている、請求項1に記載の船舶推進システム。
【請求項5】
前記推進機操作装置に設けられたスイッチであり、前記船速を微調整するスピードコントロールモードに入る操作、および、前記スピードコントロールモードにおいて前記船速を微調整する操作を受け付けるスピードコントロールスイッチをさらに備え、
前記減速スイッチが前記オン操作されて前記減速モードに入る際に前記指示船速から小さくなる前記一定速度に相当する変動幅は、前記スピードコントロールスイッチが操作される前記スピードコントロールモードにおける前記船速の調整幅よりも大きい、請求項1に記載の船舶推進システム。
【請求項6】
前記減速スイッチが前記オン操作されることにより、前記減速モードに入るのと同時に前記船速を前記指示船速から前記一定速度だけ小さくするように構成されている、請求項1に記載の船舶推進システム。
【請求項7】
前記船速指示装置は、レバー部を有し、前記レバー部のレバー位置を変更することにより前記指示船速を調整するリモコンレバーであり、
前記減速スイッチは、前記リモコンレバーに設けられている、請求項1に記載の船舶推進システム。
【請求項8】
前記リモコンレバーは、前記減速モードにおいて、前記減速モードに入る際に前記指示船速から小さくなる前記一定速度に相当する変動幅よりも小さな変動幅により、前記船速を増減させて微調整する操作を受け付ける微調整スイッチを有する、請求項7に記載の船舶推進システム。
【請求項9】
前記減速スイッチと前記微調整スイッチとは、前記レバー部に並んで設けられている、請求項8に記載の船舶推進システム。
【請求項10】
前記推進機操作装置に設けられたスイッチであり、前記船速を微調整するスピードコントロールモードに入る操作、および、前記スピードコントロールモードにおいて前記船速を微調整する操作を受け付けるスピードコントロールスイッチをさらに備え、
前記微調整スイッチは、前記スピードコントロールスイッチと兼用され、
前記スピードコントロールモードに入ることなく、前記減速モードにおいて、前記微調整スイッチにより、前記船速を増減させて微調整することが可能に構成されている、請求項8に記載の船舶推進システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、推進速度を制御する船舶推進システムおよび船舶に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、減速スイッチを備える船舶推進システムおよび船舶が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、レバー部を有し、レバーを傾倒させて船速を調整するためのコントロールレバーと、コントロールレバー(リモコンレバー)に設けられた減速スイッチとを備える船舶が開示されている。この船舶は、減速スイッチが押圧された場合、シフトを前進から後進に、または、後進から前進に切り替えて減速するように構成されている。減速スイッチは、船舶の位置を保持する定点保持モードの際などに用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-241754号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記特許文献1には明記されていないが、波浪時において航行する場合、各波を乗り越える際に一時的に減速する操作を行うことにより、船体を安定させる場合がある。もし減速することなく波を乗り越えようとした場合、波に乗り上げた後の着水などにより船体が不安定になる場合がある。上記特許文献1に記載の船舶の減速スイッチを波を乗り越える際の減速に用いた場合、シフト切り替えによる推力の向きの逆転を伴うため、船体を安定させることができない。また、上記特許文献1には明記されていないが、コントロールレバー(リモコンレバー)のレバー部を各波に合わせて小まめに操作して船体を安定させる場合があるが、このようなレバー操作では、波毎のレバー位置(レバーによる減速量および減速後の戻し操作量)が同等になるような確実な操作が要求されるので、高い操船スキルが必要である。このため、従来より、波を乗り越える際に容易に減速させて船体を安定させることが望まれている。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、波を乗り越える際に容易に減速させて船体を安定させることが可能な船舶推進システムおよび船舶を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、この発明の第1の局面による船舶推進システムは、船体に設けられた推進機と、推進機に指示する船速である指示船速を変更して、推進機の推力を調整する船速指示装置を含む推進機操作装置と、推進機操作装置に設けられたスイッチであり、船速を指示船速から一定速度だけ小さくする減速モードに入る操作を受け付ける減速スイッチと、備え、減速スイッチがオン操作されることにより、減速モードに入り船速を指示船速から一定速度だけ小さくするように構成され、減速モードを解除する操作が行われることにより、船速を減速モードに入る前の指示船速に戻すように構成されている。
【0008】
この第1の局面による船舶推進システムでは、上記のように、船速を一定速度だけ小さくする減速モードに入る操作を受け付ける減速スイッチを設け、減速スイッチがオン操作されることにより、減速モードに入り船速を一定速度だけ小さくするように構成する。これによって、減速スイッチを操作するだけで、減速モードに入り一定速度だけ減速することができる。したがって、減速モードに入るために従来のレバー操作のような繊細な操作が要求されなくなるため、波を乗り越える際に容易に減速させて船体を安定させることができる。また、減速モードに入る際に船速を船速指示装置の指示船速から一定速度だけ小さくし、減速モードを解除する際に船速を減速モードに入る前の指示船速に戻すように構成することによって、波を乗り越える際に船速指示装置の指示船速を維持することができる。
【0009】
上記第1の局面による船舶推進システムにおいて、好ましくは、減速スイッチは、減速モードに入るためのオン操作、および、減速モードを解除するためのオフ操作を交互に受け付ける単一のスイッチである。このように構成すれば、減速スイッチが減速用スイッチおよび減速解除用スイッチを備える場合などの複数のスイッチで構成される場合とは異なり、部品点数を削減して装置構成が複雑化することを抑制することができる。また、減速モードに入る操作および減速モードを解除する操作を行う際に、操船者が複数のスイッチを操作するために指を動かす必要がないので、減速スイッチの操作を容易に行うことができる。このため、波を乗り越える際により容易に減速させて船体を安定させることができる。
【0010】
この場合、好ましくは、単一の減速スイッチには、減速モードの間において点灯するとともに、減速モードが解除されている間において消灯する減速モードランプが設けられている。このように構成すれば、操船者が減速モードに入っていることを容易に視覚的に把握することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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