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公開番号
2024164996
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023080790
出願日
2023-05-16
発明の名称
パスボックス
出願人
岡谷精立工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F24F
7/06 20060101AFI20241121BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約
【課題】高清浄空間と低清浄空間との間で物品出し入れに供するパスボックスにおいて、搬入する物品サイズに応じて、低清浄空間側の扉であるシャッターが必要とする最小開口面積まで拡がるパスボックスを提供する。
【解決手段】低清浄空間側のシャッター(3)はこのパスボックス(1)から低清浄空間側に一定風量(22)の空気が流れ出ている初期開口を持ち、この一定風量の時のパスボックス内と低清浄空間との圧力差を所定圧力として、あるいは、この一定風量の時のパスボックス内に流れる風量を所定風量として特定し、受渡し物品7がこの初期開口に近づくと、パスボックス内の圧力上昇を検出し、あるいはパスボックス内に流れる風量減少を検出して、所定圧力あるいは所定風量を維持するようにシャッター(3)を開閉させて、シャッター(3)部分の最小開口面積で受渡し物品7の搬入を可能にする。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
高清浄に管理された密閉空間と低清浄の開放空間との間を空間的に連通して物品の受渡しが可能なパスボックスがあり、このパスボックスから前記開放空間に向けて一定風量の空気が流れ出ている初期開口部を設けかつ前記開放空間側の開口面積を可変するシャッターを設けたパスボックスにおいて、
前記流れ出ている時の前記パスボックス内と前記開放空間との圧力差を所定圧力として、および/または、前記流れ出ている時のパスボックス内に流れる風量を所定風量として特定し、
前記物品が、前記開放空間から前記パスボックス内に搬入される時に、前記所定圧力および/または前記所定風量を維持するように制御しながら前記シャッターを移動し、
前記低清浄の開放空間側かつ前記シャッターに隣接する開口部は、前記シャッターの前記移動によって前記開口面積が前記初期開口部の隙間面積から変えられて、前記パスボックス内に前記物品の前記搬入を可能とすることを特徴とするパスボックス。
続きを表示(約 460 文字)
【請求項2】
高清浄に管理された密閉空間と低清浄の開放空間との間を空間的に連通して物品の受渡しが可能なパスボックスがあり、このパスボックスから前記開放空間に向けて一定風量の空気が流れ出ている初期開口部を設けかつ前記開放空間側の開口面積を可変するシャッターを設けたパスボックスの前記シャッターを動かす方法において、
前記流れ出ている時の前記パスボックス内と前記開放空間との圧力差を所定圧力として、および/または、前記流れ出ている時のパスボックス内に流れる風量を所定風量として特定するステップと、
前記物品が、前記開放空間から前記パスボックス内に搬入される時に、前記所定圧力および/または前記所定風量を維持するように制御しながら前記シャッターを移動するステップと、
を有し、
前記低清浄の開放空間側かつ前記シャッターに隣接する開口部は、前記シャッターの前記移動によって前記開口面積が前記初期開口部の隙間面積から変えられて、前記物品を前記パスボックス内に搬入可能とすることを特徴とする方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、クリーンルームなどの高い清浄環境で使用する材料、培養細胞や培地あるいは薬の原薬とその製品などの物品を、清浄環境の状態で受け渡しを行うために用いるパスボックスに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
クリーンルーム、アイソレーターあるいはグローブボックス、クリーンベンチ、安全キャビネットと称される除染対象環境のように高清浄に管理された密閉空間と、それに隣接する清浄度管理の緩い低清浄の開放空間との間には、互いに隔離するための壁が設けられて通気連通しないように遮蔽されている。そこで、高清浄の密閉空間内で使用する材料や完成した製品等の物品は、密閉空間であるクリーンルームに隣接して設けてあるインターフェイスチャンバーあるいはパスボックスと称される筐体を経由して外部の低清浄の開放空間との間で受け渡しを行っている。
【0003】
このパスボックスの一般的な構造は、約500~600mmの開口面を持つ鋼板製直方筐体に二重の扉(高清浄管理される除染対象環境の空間側および低清浄管理になる汚染物質が比較的多い空間側のそれぞれに一つずつの扉)を設け、この扉を使用者が手前に回転させながら手元に引いて開けられるように、縦枠に蝶番やピボットヒンジを備え、90度以上の回転開き角になる横片開き扉を備えている装置が多い。そして、扉を閉じた後はパスボックス内部と低清浄管理の空間側との遮蔽を確実にするために、ラッチハンドルで隙間を与えないように密閉している。他の扉としては、横方向に水平移動させる簡易構造の横引き戸型扉も利用されているが、密閉性の維持が難しい観音開き型あるいは折れ戸型の扉は用いられていない。
【0004】
このパスボックスは、低清浄管理空間の塵埃や細菌が高清浄管理の空間に侵入しないように扉を閉じることで空気流を遮断するが、物品の搬入・搬出時は扉が全開になり、パスボックスの開口面積の全てが低清浄管理空間に接する。この扉を全開にする際には、塵埃の浸入が防げないので、扉を閉じた後にエアーシャワーにより塵埃を吹き飛ばし、殺菌灯を用いて細菌除去、過酸化水素ミストによる除染やフィルターで洗浄した空気の循環によりパスボックス内の清浄化を維持している。さらに、パスボックス内部に隔壁を設けて複数ゾーンの区分け構造にして、受渡し物品が順番にゾーンを移動する機能や、あるいは、パスボックスを常に陽圧にすることで低清浄空間の塵埃が入りにくい機能を与える装置もある。
【0005】
そのような清浄化機能を設けることでパスボックス内の汚染は防止されるので、使用者は横片開き扉を90度以上に全開させて、受渡し物品の搬入・搬出をする。この横片開き扉の開閉時は、扉周辺空気が誘引、圧縮を起こして乱流を起こすが、これによって低清浄空間の塵埃や細菌を多く侵入させたとしても、殺菌灯、過酸化水素ミスト、あるいは清浄循環空気でエアーシャワーを与える等の清浄化手段によって高清浄管理の空間の汚染物を低減している。
【0006】
しかしながら、上記のような扉全開による乱流発生と、それに伴う塵埃の侵入を少なくできれば、前述の清浄化手段を設けるとしてもその手段の負担は軽くなり、より製造容易なパスボックスを提供できる。そこで、特許文献1(特開平6-82069号公報)では上下に扉を分けておき、上下を同時に動作させるのではなく、片側を移動させることで乱流発生を軽減する手段が提案されている。この手段は、乱流発生を軽減できるが、受渡し物品のサイズにかかわらずパスボックスの扉は全開するので、大きな開口を開けて低清浄空間側と接することになる。
【0007】
特許文献1の例とは異なり、多く利用されている構造は前述した横片開き扉である。この扉は特許文献1と同様にパスボックスの大きさでその扉サイズが決まるので、大きく開口する扉になる。すなわち、受渡し物品のサイズが小さい場合であっても、その大きさに関係なく、横片開き扉は使用時に全開されている。したがって、パスボックスは低清浄空間に対して受渡し物品にとって必要以上の広い開口になる。しかしながら、不必要な空気の侵入を防ぐ観点からは、扉の開口部の大きさが受渡し物品の通過できる程度の最小面積であればよい。
【0008】
この観点から、特許文献2(国際公開2021/250806号公報)は、受渡し物品の2種類のサイズに対応するように、大きさの異なる2つのパスボックスを配置している。すなわち、サイズの小さなパスボックスは小物の受渡し物品用として、サイズの大きなパスボックスは大物の受渡し物品用として使う2段構造である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開平6-82069号公報
国際公開2021/250806号公報(特許7032567号)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献2の構造であれば、不必要に大きな開口のパスボックスにはならない。しかしながら、この構造では2種類のみのサイズの受渡し物品には不必要な開口にならないようにできるが、この2段構造のパスボックスは不確定に多くのサイズの受渡し物品に対応するものではない。より多くの異なるサイズの受渡し物品につき最小面積の開口部として対応できるパスボックスがあれば、使用者は受渡し物品のサイズを気にすることなく高清浄空間と低清浄空間との間の受け渡しができるので、極めて望ましいパスボックスとなる。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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