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公開番号
2024163585
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-22
出願番号
2023079332
出願日
2023-05-12
発明の名称
電極の継ぎ足し方法、及び、電気炉の操業方法
出願人
住友金属鉱山株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H05B
7/14 20060101AFI20241115BHJP(他に分類されない電気技術)
要約
【課題】ニッケルやコバルト等の非鉄金属製錬において用いられる小型の電気炉において、大規模な設備を要することなく、「消耗電極」に対して、「継ぎ足し用電極」を容易、且つ、正確に継ぎ足すこと。
【解決手段】継ぎ足し用電極水平移動手順と、継ぎ足し用電極降下手順と、継ぎ足し用電極螺合手順と、を含んでなり、継ぎ足し用電極降下手順は、継ぎ足し用電極14Aを人力で昇降させることができる手動チェーンブロックによって行われ、継ぎ足し用電極螺合手順においては、継ぎ足し用電極14Aと消耗電極14Bとが、同軸上にあることを目視で確認して手動により必要な微調整を行いながら、継ぎ足し用電極14Aを手動で回転させて、消耗電極14Bに螺合させる、電極の継ぎ足し方法とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
直径200mm以下で重量が100kg以下の略円柱状の黒鉛電極が炉蓋から炉内に挿入されている電気炉における、電極の継ぎ足し方法であって、
継ぎ足し用電極を、消耗電極の真上の水平位置に水平移動させる継ぎ足し用電極水平移動手順と、
前記継ぎ足し用電極を、前記消耗電極と同心円上において前記消耗電極の直上位置に降下させる継ぎ足し用電極降下手順と、
前記継ぎ足し用電極を前記直上位置において手動で回転させることによって前記消耗電極の上端に形成されている第2の螺合構造部と前記継ぎ足し用電極の下端に形成されている第1の螺合構造部とを螺合させる、継ぎ足し用電極螺合手順と、
を含んでなり、
前記継ぎ足し用電極降下手順は、前記継ぎ足し用電極を人力で昇降させることができる手動チェーンブロックによって行われ、
前記継ぎ足し用電極螺合手順においては、前記継ぎ足し用電極と前記消耗電極とが、同軸上にあることを目視で確認して手動により必要な微調整を行いながら、前記継ぎ足し用電極を手動で回転させて、前記消耗電極に螺合させる、
電極の継ぎ足し方法。
続きを表示(約 130 文字)
【請求項2】
スラグ融点が1400℃以上である非鉄金属の製錬に用いられる電気炉の操業方法であって、
前記電気炉内に熔湯を保持したままの状態で、請求項1に記載の電極の継ぎ足し方法によって、電極の継ぎ足し作業を行う、
電気炉の操業方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電極の継ぎ足し方法、及び、電気炉の操業方法に関する。本発明は、詳しくは、黒鉛電極を用いる電気炉であって、この黒鉛電極の消耗時に、交換用の黒鉛電極を継ぎ足す方法、及び、このような継ぎ足し作業を伴う電気炉の操業方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
有価金属を得るための三相交流式の電気炉の操業においては、操業を継続するに従い、電気炉に設けられている黒鉛電極(以下、単に「電極」とも言う)が消耗する。このため、「電極」が所定の長さまで短くなった時点において、この消耗して短くなった電極(本明細書において「消耗電極」とも言う)の上端部に、例えば、黒鉛製のニップルを介して、新しい電極(本明細書において、「継ぎ足し用電極」とも言う)を継ぎ足す作業が行われている。特に、ニッケルやコバルト等の非鉄金属製錬において用いられている小型の電気炉においては、このようにして電極を継ぎ足す作業は、電気炉内に高融点の熔湯を保持した状態で行われるため、容易、且つ、正確に行うことが求められる。
【0003】
特許文献1では、大型の電気炉に装着されている大型の電極(通常、直径が200mmを超え、且つ、重量が100kgを超える電極)に対して、上記のように「継ぎ足し用電極」を継ぎ足す場合に、横に寝た状態の「継ぎ足し用電極」を、接続装置に容易にセットできるようにする「電極接続装置」が開示されている。特許文献1に開示されている「電極接続装置」によれば、大型の「継ぎ足し用電極」を横向きに寝た状態のまま容易に「電極接続装置」セットすることができるので、上記のような大型の電極を備える電気炉において、作業者にかかる負担を軽減することができる。
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されている技術は、主として鉄鋼製錬等において用いられる大型の電気炉への適用が想定されており、例えば、ニッケルやコバルト等の非鉄金属の製錬において主に用いられている、サイズの小さい黒鉛電極(直径が200mm以下であり、且つ、重量が100kg以下程度である電極)を用いる小型の電気炉においては、同文献に開示されているような大規模な設備を必須の構成とする「電極接続装置」は、設置場所に係る物理的な制約や経済性の面で導入が困難である場合が多かった。
【0005】
主として、ニッケルやコバルト等の非鉄金属製錬において用いられる小型の電気炉において、大規模な設備の導入を要せずに、「消耗電極」に対して、「継ぎ足し用電極」を容易、且つ、正確に継ぎ足す技術が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平05-251179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、ニッケルやコバルト等の非鉄金属製錬において用いられる小型の電気炉において、大規模な設備を要することなく、「消耗電極」に対して、「継ぎ足し用電極」を容易、且つ、正確に継ぎ足す技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上述の電気炉における電極の継ぎ足し作業において、「継ぎ足し用電極」を「消耗電極」と同心円上において消耗電極の直上位置に降下させる工程を、手動のチェーンブロックを用いて行うようにすることによって、上記課題を解決し得ることに想到し、本発明を完成するに至った。本発明は、具体的には、以下のものを提供する。
【0009】
(1) 直径200mm以下で重量が100kg以下の略円柱状の黒鉛電極が炉蓋から炉内に挿入されている電気炉における、電極の継ぎ足し方法であって、継ぎ足し用電極を、消耗電極の真上の水平位置に水平移動させる継ぎ足し用電極水平移動手順と、前記継ぎ足し用電極を、前記消耗電極と同心円上において前記消耗電極の直上位置に降下させる継ぎ足し用電極降下手順と、前記継ぎ足し用電極を前記直上位置において手動で回転させることによって前記消耗電極の上端に形成されている第2の螺合構造部と前記継ぎ足し用電極の下端に形成されている第1の螺合構造部とを螺合させる、継ぎ足し用電極螺合手順と、を含んでなり、前記継ぎ足し用電極降下手順は、前記継ぎ足し用電極を人力で昇降させることができる手動チェーンブロックによって行われ、前記継ぎ足し用電極螺合手順においては、前記継ぎ足し用電極と前記消耗電極とが、同軸上にあることを目視で確認して手動により必要な微調整を行いながら、前記継ぎ足し用電極を手動で回転させて、前記消耗電極に螺合させる、電極の継ぎ足し方法。
【0010】
(1)の電極の継ぎ足し方法によれば、ニッケルやコバルト等の非鉄金属製錬において用いられる小型の電気炉において、大規模な設備を要することなく、「消耗電極」に対して、「継ぎ足し用電極」を容易、且つ、正確に継ぎ足すことができる。
(【0011】以降は省略されています)
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