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公開番号2024163545
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-22
出願番号2023079264
出願日2023-05-12
発明の名称エンジン装置、及びエンジン装置のアンモニア漏洩検知方法
出願人株式会社IHI原動機,日本郵船株式会社,京浜ドック株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類F02D 45/00 20060101AFI20241115BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】アンモニアを燃料として使用するレシプロエンジンの安全性を高めることを目的とする。
【解決手段】エンジン装置1は、アンモニアを燃料として使用するエンジン本体2と、エンジン本体2を冷却水で冷却する冷却水系統25と、冷却水へのアンモニアの混入を検出するセンサ120と、を備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
アンモニアを燃料として使用するエンジン本体と、
前記エンジン本体を冷却水で冷却する冷却水系統と、
前記冷却水へのアンモニアの混入を検出するセンサと、を備える、
エンジン装置。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記冷却水系統は、前記冷却水が滞留する滞留部を備え、
前記センサとして、前記滞留部の気相中に発生したアンモニアガスを検出するガスセンサを備える、
請求項1に記載のエンジン装置。
【請求項3】
前記滞留部は、前記冷却水を貯留するバッファタンクである、
請求項2に記載のエンジン装置。
【請求項4】
前記滞留部は、前記エンジン本体よりも高い位置に設けられている、
請求項2または3に記載のエンジン装置。
【請求項5】
前記冷却水は、アルカリ性のインヒビターを含む、
請求項1~3のいずれか一項に記載のエンジン装置。
【請求項6】
前記センサとして、前記冷却水のpHを測定するpHセンサを備える、
請求項1~3のいずれか一項に記載のエンジン装置。
【請求項7】
前記pHセンサは、前記エンジン本体を冷却した直後の冷却流路に設けられている、
請求項6に記載のエンジン装置。
【請求項8】
前記センサとして、前記冷却水に含まれるアンモニウムイオンを検出するイオンセンサを備える、
請求項1~3のいずれか一項に記載のエンジン装置。
【請求項9】
前記イオンセンサは、前記エンジン本体を冷却した直後の冷却流路に設けられている、
請求項8に記載のエンジン装置。
【請求項10】
前記エンジン本体は、アンモニアを燃料として使用する第1運転モードと、アンモニア以外の燃料を使用する第2運転モードと、に運転モードを切り替え可能であり、
前記エンジン本体が前記第1運転モードで運転しているときに、前記センサが前記冷却水へのアンモニアの混入を検出した場合、前記運転モードを前記第1運転モードから前記第2運転モードに切り替える、
請求項1~3のいずれか一項に記載のエンジン装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジン装置、及びエンジン装置のアンモニア漏洩検知方法に関するものである。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、アンモニアを燃料とするアンモニア燃焼内燃機関において、機関にアンモニアを供給するためのアンモニア噴射弁又はアンモニア噴射弁にアンモニアを供給するためのアンモニア供給管からアンモニアが漏洩したときに漏洩したアンモニアが流通すると推測される空間領域内にアンモニア濃度センサを配置し、該アンモニア濃度センサにより検出されたアンモニア濃度に基づいてアンモニアが漏洩したか否かが判断されるアンモニア燃焼内燃機関が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-163908号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、地球温暖化対策として、温室効果ガスである二酸化炭素(CO

)の排出を削減することが求められている。アンモニア(NH

)は、燃焼時に二酸化炭素を発生しない新たな燃料として注目されている。
しかしながら、アンモニアには毒性があり、水に溶けやすい性質を持っているため、上記従来の技術による、アンモニアが漏洩すると推測される空間領域以外に、水を媒介してアンモニアが漏洩したりすると、安全性について課題が生じる場合がある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、アンモニアを燃料として使用するエンジン装置の安全性を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るエンジン装置は、アンモニアを燃料として使用するエンジン本体と、前記エンジン本体を冷却水で冷却する冷却水系統と、前記冷却水へのアンモニアの混入を検出するセンサと、を備える。
【0007】
上記エンジン装置において、前記冷却水系統は、前記冷却水が滞留する滞留部を備え、前記センサとして、前記滞留部の気相中に発生したアンモニアガスを検出するガスセンサを備えてもよい。
【0008】
上記エンジン装置において、前記滞留部は、前記冷却水を貯留するバッファタンクであってもよい。
【0009】
上記エンジン装置において、前記滞留部は、前記エンジン本体よりも高い位置に設けられていてもよい。
【0010】
上記エンジン装置において、前記冷却水は、アルカリ性のインヒビターを含んでもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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