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公開番号
2024161045
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-15
出願番号
2024140792,2020113078
出願日
2024-08-22,2020-06-30
発明の名称
アルミノシリケート含有組成物及びその製造方法
出願人
株式会社日本触媒
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
C04B
28/02 20060101AFI20241108BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】 水硬性材料組成物の早期強度発現性に優れ、かつ、コストを抑制することができる組成物を提供する。
【解決手段】 アルミノシリケート及び水溶性高分子を含むアルミノシリケート含有組成物であって、該アルミノシリケートは、下記の測定方法により測定される平均粒子径が、10~2500nmであることを特徴とするアルミノシリケート含有組成物。
<平均粒子径の測定方法>
粒子径測定装置を用い、アルミノシリケート含有組成物の固形分0.1質量%の水分散液について動的光散乱法による散乱強度を測定し、平均粒子径を算出する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アルミノシリケート及び水溶性高分子を含むアルミノシリケート含有組成物であって、
該アルミノシリケートは、下記の測定方法により測定される平均粒子径が、10~2500nmであることを特徴とするアルミノシリケート含有組成物。
<平均粒子径の測定方法>
粒子径測定装置を用い、アルミノシリケート含有組成物の固形分0.1質量%の水分散液について動的光散乱法による散乱強度を測定し、平均粒子径を算出する。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記水溶性高分子は、カルボキシル基、リン酸基、スルホン酸基及びこれらの塩並びにリン酸エステル基、水酸基から選ばれる少なくとも一種の官能基を有することを特徴とする請求項1に記載のアルミノシリケート含有組成物。
【請求項3】
前記水溶性高分子は、更に(ポリ)オキシアルキレン基を有することを特徴とする請求項2に記載のアルミノシリケート含有組成物。
【請求項4】
前記水溶性高分子の含有割合は、アルミノシリケート含有組成物100質量%に対して、0.025~90.9質量%であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のアルミノシリケート含有組成物。
【請求項5】
アルミノシリケートを含み、
該アルミノシリケートは、下記の測定方法により測定される平均粒子径が、10~2500nmであることを特徴とする硬化促進剤組成物。
<平均粒子径の測定方法>
粒子径測定装置を用い、硬化促進剤組成物の固形分0.1質量%の水分散液について動的光散乱法による散乱強度を測定し、平均粒子径を算出する。
【請求項6】
前記硬化促進剤組成物は、更に水溶性高分子を含むことを特徴とする請求項5に記載の硬化促進剤組成物。
【請求項7】
前記水溶性高分子は、カルボキシル基、リン酸基、スルホン酸基及びこれらの塩並びにリン酸エステル基、水酸基から選ばれる少なくとも一種の官能基を有することを特徴とする請求項6に記載の硬化促進剤組成物。
【請求項8】
前記水溶性高分子は、更に(ポリ)オキシアルキレン基を有することを特徴とする請求項7に記載の硬化促進剤組成物。
【請求項9】
前記硬化促進剤組成物は、アルミニウム含有化合物及び/又はケイ素含有化合物を含んでいてもよく、前記水溶性高分子の含有割合は、アルミノシリケート、アルミニウム含有化合物及びケイ素含有化合物の合計含有量100質量%に対して、5~1000質量%であることを特徴とする請求項5~8のいずれかに記載の硬化促進剤組成物。
【請求項10】
前記硬化促進剤組成物中のケイ素原子の含有割合は、アルミニウム原子100モル%に対して、1~1000モル%であることを特徴とする請求項5~9のいずれかに記載の硬化促進剤組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アルミノシリケート含有組成物及びその製造方法に関する。より詳しくは、 プレキャスト用セメント等の水硬性材料組成物の硬化促進剤に有用なアルミノシリケート含有組成物及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
コンクリート構造物の建設現場において型枠を設置し、コンクリートを打設して造る現場打ち工法に対して、コンクリート構造物の基本となる部材を工場で製造した後、現場へ持ち込み躯体を組み立てるプレキャスト工法は、工期の短縮化、人件費の削減等の利点がある。
プレキャスト工法では、一般的にコンクリートを型枠に打設し、蒸気養生と呼ばれるコンクリートを高温恒湿下に曝す手法で硬化させた後に、型枠からコンクリートを脱型する。プレキャスト工法では脱型までの時間を短縮するため、コンクリートの早期の強度発現が求められる。
【0003】
コンクリートの早期強度を向上させるための技術が種々開発され、例えば特許文献1には、早強ポルトランドセメントと、半水石膏及び無水石膏の少なくとも一方の石膏と、珪酸ナトリウムと、硫酸アルミニウムと、シリカフュームとを特定の割合で含むモルタル・コンクリート用混和材が開示されている。特許文献2には(A)早強ポルトランドセメントと、(B)半水石膏及び無水石膏の少なくとも一方の石膏と、( C ) 珪酸ナトリウムと、(D)硫酸アルミニウムとを特定の割合で含むモルタル・コンクリート用混和材が開示されている。特許文献3には化学成分としてAl
2
O
3
及びSO
3
を有し、[SO
3
]/[Al
2
O
3
]のモル比が0.4~1.05である、セメント組成物が開示されている。特許文献4には水溶性カルシウム化合物と水溶性ケイ酸塩化合物との反応による硬化促進剤組成物の製造方法であって、前記水溶性カルシウム化合物と前記水溶性ケイ酸塩化合物との前記反応が、水硬性結合剤のための可塑剤として好適な水溶性櫛形ポリマーを含有する水溶液の存在下で実施される前記方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-001969号公報
特開2020-001966号公報
特開2019-099439号公報
特表2012-501293号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のとおり、従来コンクリートの早期強度を向上させるための種々の技術が開発されているものの、特許文献1~3に開示された組成物は、早期強度発現性において十分ではなく、特許文献4に開示された方法はコストが高いため、水硬性材料組成物の早期強度発現性に優れ、かつ、コストを抑制することができる組成物を開発する余地があった。
【0006】
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、水硬性材料組成物の早期強度発現性に優れ、かつ、コストを抑制することができる組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、水硬性材料組成物の早期強度発現性を高める技術について種々検討したところ、アルミノシリケート及び水溶性高分子を含む組成物において、アルミノシリケートの平均粒子径を特定の範囲とすることにより、水硬性材料組成物が早期強度発現性に優れ、かつ、コストを抑制することができることを見いだし、上記課題をみごとに解決することができることに想到し、本発明に到達したものである。
【0008】
すなわち本発明は、アルミノシリケート及び水溶性高分子を含むアルミノシリケート含有組成物であって、該アルミノシリケートは、下記の測定方法により測定される平均粒子径が、10~2500nmであるアルミノシリケート含有組成物である。
<平均粒子径の測定方法>
粒子径測定装置を用い、アルミノシリケート含有組成物の固形分0.1質量%の水分散液について動的光散乱法による散乱強度を測定し、平均粒子径を算出する。
【0009】
上記水溶性高分子は、カルボキシル基、リン酸基、スルホン酸基及びこれらの塩並びにリン酸エステル基、水酸基から選ばれる少なくとも一種の官能基を有することが好ましい。
【0010】
上記水溶性高分子は、重量平均分子量が1,000~100,000であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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